十条先輩の戦い。
なにやら、二千PVを超えたそうですよ。皆さん、ありがとうございます!
今回は、何やら、熱くて冷たい火花がぶつかり合うようですよ!
場所は変わって、悠育君と二人きり。なはずだったけど、余計なオマケがいる。
「で、二人は自分に何か用があったのか?」
悠育君が少し、イラついたように聞いてきた。ごめんね、時間使っちゃって。
妹さんが、可愛らしい仕草で考える。
「そうそう、兄さんに会いたかったから♪」
はあっ?そんな、理由で連れてきたのか。聞いて呆れた。
ただ、心の中でそんなことを言える妹さんを羨ましいと思っていた。
「先輩は、どうしたんですか?」
と、妹さんに聞かれた。なんか、その顔がむかつくんだけど。
ヤバい······何も考えずに来ちゃった。
「え!?あ、私?うーん、悠育君の妹が兄さんのこと、大好きって言うからどうなのかな~と思ったから聞きにきたの」
しどろもどろになりながらも、何とか理由をひねり出した。ただ、今言ったことは本当に聞きたいことだ。兄妹で恋愛って、ねえ。結婚はダメだけど恋愛なら大丈夫なのかな?
て言うか、妹さんに滅茶苦茶睨まれてるんだけど。何?兄さんは絶対譲らないってこと?
いいじゃない。妹さんから、大切な兄さんを奪ってあげる。私の方が先に振り向いてもらうんだから。
そういう意志を持って、妹さんを睨み返す。
お互いに睨みあっていたため、気まずい雰囲気になる。
突然、チャイムが鳴った。
あれ?もうこんな時間なの?
「ヤバい」
悠育君が、呟く。しかし、私はそれどころではなかった。初日に遅れるのはまずい。急がないと。
三人でダッシュしている。しかし、悠育君が遅れている。そんな、彼を見た妹さんが、
「兄さん、遅いよ!」
と言っていた。確かに、彼は少し遅いかも。
ただ、作者から言うと二人が異様に足が速いだけで、悠育は標準的な速さであるので、決して遅いわけではない。
はあはあ。やっと教室に着いた~
でも、遅れたんだよね···
最初は少し遅れたけど、あとはいつも通りだった。しかし、帰りのあいさつの後、担任の先生に職員室前に来るように言われた。
もしかしてと思い、職員室前に行くと案の定、妹さんがいた。そして、また睨み合う。そんな風にしていると、矢沢先生が来た。そういえば、悠育君の担任になったんだっけか。間もなく、悠育君が急ぎ足で来た。
「悠育君(兄さん)!」
またか!こうも息が合うとイライラしてくる。そんな風に考えていると、矢沢先生が質問してきた。
「単刀直入に聞くけど、華彩兄妹は付き合ってるの?」
「いいえ」
答えたのは、悠育君だ。妹さんは面白く無さそうにしているが、否定も肯定もしなかった。案外、私の付け入る隙があるのかもしれない。
「そう、分かったわ
ごめんね、手間を掛けさせて」
「いえいえ」
それだけを言い、矢沢先生は職員室へ入っていった。
次の瞬間には、妹さんが悠育君に抱きつきこう言った。
「兄さん!一緒に帰ろう!」
悠育君は、少し思案顔になったがすぐに、
「ああ、別にいいよ」
と、返事した。
「やった!」
妹さんは、飛び上がらんばかりに喜んでいた。私はそれを虚しい気持ちで眺めるばかりであった。
心の底で、絶対悠育君を振り向かせる。と、固い決意をしていた。
どうでしたか?
次回からは、再び本編に戻ります!
これからも、たまには主人公以外の視点をいれてみたりします。
感想をぜひください!
ではまた、次回にて~!




