平凡?な一年の始まりです! 9
おはこんばんチハ!
カトユーです。
お待たせしました?ハーレムものの定番、SYURABAです!
呼んだのは、生徒会長もとい十条先輩と和花だった。
周りの人が興味津々といった感じでこちらを見てくる。できれば、目立ちたくないのだがこの二人がいると、嫌でも注目を浴びてしまうだろう。
すると、十条先輩を見た和花が、
「兄さん、この人誰?」
「いや、知らないのか?」
と驚いていると、
「生徒会長の十条 真凉です
よろしくね、悠育君の妹さん」
何か、挑発してない?あと、妹をやたらと強調していたな。
「あ~、そうだったんですか
寝てたので、知りませんでした、生徒会長さん」
こちらも、負けじと応戦している気がするのだが···
というか、あの騒ぎの中で寝られるなんて羨まsではなく、すごいな。
「とりあえず、人目の少ないところに行かない か?」
三十六計逃げるに如かず。ここでは、みんなが見てるから早く、この場を離れたい。
校舎の端に逃げるように移動した。ただ、誰かから見られている気がするんだよな。
「で、二人は自分に何か用があったのか?」
一番、聞きたいことを先に聞く。これで、なんとなくとかいったら殴るぞ、妹。
「ん~?」
和花は可愛らしい仕草で考える。
「そうそう、兄さんに会いたかったから♪」
満面の笑みで、予想の斜め上をいく答えが返ってきた。というか、ストレートに言いすぎだろ。
十条先輩は、むすっとした顔で自分達を見ていた。
「先輩は、どうしたんですか?」
和花が小首をかしげて、十条先輩に聞いた。
「え!?あ、私?うーん、悠育君の妹が兄さんのこと、大好きって言うからどうなのかな~と思ったから聞きにきたの」
急に慌てて、まくし立てるように理由を言った。
本当、うちの妹が迷惑掛けます。
そして、沈黙···
ギスギスした空気がこの場を支配する。そろそろ、限界になって逃げたしたくなってきたとき、神様が手をさしのべてくれた。
思っていたよりも時間が過ぎていたらしい。
二時限目の始まりを知らせるチャイムが鳴ったのだ。
三人はハッとして、現実に帰ってくる。
「ヤバい」
悠育の一言で、三人がダッシュし始める。しかし、相変わらず最後尾を遅れて走っていたのは悠育だった。
「兄さん、遅いよ!」
何気ない和花の一言で傷つく悠育。だが、彼が考えていたのはそんな事ではなかった。
ヤバいヤバいヤバい。最初っから遅刻なんて、絶対目立つ奴だろ。
あと、少し真面目に運動部入ろうか考えていた。
この時、悠育は考えてもいなかった。
今日がこんな感じで、波乱の一日になることを。
どうでした?
本当はもっと、ギスギスした空気を出したかったんですけどね…
次回は久しぶりの、海良香ちゃんの登場です!
お楽しみに!




