三、
軍議のお話です。(ケンカを)うったりかったり武将さんです。
「六万、だそうだ。しかも馬騰、韓遂ご両人が直参らしい。参ったのうこれは」
参るどころかにやにやと笑みすら浮かべて、壮年の将軍は机上の地図を眺めている。
圧倒的な兵力差や、相手が精強で知られる西涼軍であることもなんのその、より強い者と対峙し、自身と自身が手塩に掛けた兵の力量を問うてみたくて仕方ない、とその表情が言っていた。
武人というものはとりもなおさず、このような人物ばかりなのだろうか。常に自らの武勇の程を試す機会を探し、その機会を一たび得るや、水を得た魚のように生き生きとする。自らの生死も、周囲への影響(迷惑)も、全く顧みず。
このくそ老爺が、と徐庶は内心毒付いた。無論、おくびにも出さずじっと沈黙を守る。
二更(午後九時頃)にもなるというのに、砦の一室には、数人の男達が具足姿のままたむろしていた。
正体不明の騎馬軍との接触から、辛くも難を逃れた徐庶らが砦に戻って間もなく、改めて斥候が放たれた。
酸塢の北西二十五里(約12km)の場所、丘陵に囲まれた窪地の中の平原に『馬』『韓』の旗を掲げた大規模な陣営が造営中。物見の者がもたらした風雲急を告げる事態に、日暮れて後ではあったが、急遽軍議の席が設けられることになったのだった。
人々の周囲にはいくつかの燭台が据え置かれ、時折吹く隙間風にぼう、と炎が揺れていた。その頼りない光に照らされ、この軍を率いる臧覇、参謀役の徐庶を含む、六名の武将が卓をぐるりと囲む。
軍議の主宰者は、先程から微妙に浮かれ調子で、地図の上に並べられた駒を、指で弾いて遊んでいる。その不真面目な態度に気付いているのかいないのか、臧覇の横に座する将が、険しい顔で腕を組み直した。
「先程、許都の方へ救援を求める早馬を放った。精兵とはいえ、六万対一万五千ではどうにもならん」
だが、とそれきり押し黙った古い戦友の言葉を、臧覇が繋ぐ。
「ま、期待はせんがよかろうなあ。
殿らしいと言うか、らしくないと言うか、赤壁においては疫病と火に完膚なきまでに叩きのめされたと聞く。都ではまだ軍も整いきっておらんだろ。
そこへきて遠方への派兵となると、さてなあ、三月、悪ければ都合半年は望めんかもしらん」
「……お主ではないが、参ったのう、これは」
危機的と言っていい状況にもかかわらず、ひどく軽妙な物言いの総帥とは対照的に、副将の男は強張った顔をつるりと撫で、天を仰いだ。
「そう思いあぐねるな、孫観。彼奴等の主力たる騎兵は、平地での戦には滅法強いが城攻めは不得手。ものは考えようというやつだ。
いつまでかかるか分からん滞陣を強いられる寄せ手と違って、守勢の我らの目当てはただ一つ、金城の堅守。この城さえ落とされねば、彼奴らの望む中原への道は、未来永劫閉ざされたままよ」
「では、もし金城が落とされたら」
臧覇や孫観と呼ばれた副将らと同じ年格好の、人の良さそうな人物が、不安げに問い掛けた。総帥はその男に頷いてみせると、地図の上に敵を表す駒を一つずつ、置いていった。
「隴西、天水、ひいては長安になだれ込まれることになろうな。それは何としても避けたい。
だからこその、金城そして酸塢なのだ。ここを善く防ぎ、持ちこたえれば持ちこたえる程、後方から援軍の来る見込みも増えて来よう。つまり、俺たちの勝ちは、攻めではなく守りに在り。馬鹿正直に真正面からぶつかるのでなければ、寡兵といえど、勝算はおのずと見えて来るだろうて」
かちんと駒を倒し、自信たっぶりに臧覇は言い切った。尋ねた男は取り敢えず納得した様子だったが、孫観はまだ何か言いたそうに目をしょぼつかせた。だがやがて、ふむ、と唸ったきり、また黙り込んだ。
今度は三十路半ばの、背の高い将が、遠慮がちに口を開く。
「そうは言いましても、あちらも騎兵と攻城の相性の悪さは熟知しておることでしょう。ましてや、敵将韓遂は狡猾な輩と聞き及んでおります。何を考えておるやら……油断は禁物と存じます」
堅い面持ちの幕僚の言葉を聞いた途端、臧覇は打って変わって急に真面目くさった表情になり、不揃いな髭の生えた顎を撫でさすった。
「そうなのだ。唯一の懸念がそこよ、そこ。ただ守るだけなら、五年が十年でも守る自信はある。ただ、うちの殿や軍師どものような、変幻自在の策を弄されると、なあ。どのように応じてよいやら……」
大げさな溜め息をついた臧覇の視線が、集う者の間をうろうろとさ迷った。そして、今まで黙して語らなかった、次席のはずが末席に隠れるように座る者の上で、ぴたりと落ち着く。
胡坐の膝が、ぽんと鳴った。
「おお、忘れとった。こちらにもほれ、神算鬼謀の策士がおるではないか。なあ、単福殿」
明るく声を上げ、臧覇が顎をしゃくってみせたその先には、苦虫を噛み潰したような顔をした徐庶の姿があった。何年も前に名乗っていた偽名を呼ばれ、渋い表情の本人を差し置き、軍を統轄する男は、にこやかに幾度も頷いてみせた。
「曹仁殿の八門金鎖陣を鮮やかに破ったお手前、今こそ、発揮してもらわねばなるまいて。
相手は百戦錬磨の戦上手、相手にとって不足はなかろう。どうだ、一つ良い知恵を貸してくれんか」
「臧覇、いきなり何を抜かす。帰順して間もない、どこの馬の骨とも分からんそのような若輩に、この戦の何が分かるというのだ」
徐庶が口を開く前に、古参の武将たる孫観から、激しい非難の声が上がった。その声に賛同するように、二、三人が頷き合い、徐庶にあからさまな不審の眼差しを寄こす。
裏切り者の白面郎。強運なだけの書生風情。
曹操軍での己の風評が芳しいものではないのは、徐庶も十二分に承知していた。だからこそ任にある間はなるべく身を慎み、あわよくばどのような場も終始無言に徹しようと考えていた。
だが、甘かった。そのように安穏と沈黙し無駄飯を食らえるのは、西涼の趨勢を見極めるという指令の域を越えない――要するに、万に一つも西涼軍が襲って来ない場合の話だ。
まさか、本当にやって来るとは。予想だにもしなかった展開に、徐庶は思いきり舌打ちをしたい気持ちを、ぐっと堪えた。
徐庶に無用の注目を集めさせた張本人は、悠然と座にふんぞり返っている。
明らかに評判の良くない即席軍師に、この御大将はいったい何を望んでいるのか。徐庶はその真意を諮りかね、ただ黙って成り行きを見守った。
「馬の骨かどうかは使ってみんと分からんだろ。いやしくも一度、我らの軍を倒した実績もある。
まさか問われて無策と言うはずはあるまい。のう、徐庶殿」
「大変申し訳ないが、そのまさかです、臧将軍」
振られた話の矛先を払い除けるように、憮然と、徐庶は言い放った。
案の定、やはりな、ほれみたことか、という落胆と失望の呻きが、諸将の口から洩れる。周囲の空気にいっかな構わず、臧覇は大仰に目を丸くし、更に徐庶に詰め寄った。
「なんとなんと。六乗(六倍)になんなんとする敵を、初陣で鮮やかに破って見せたお方の言葉とも思えん。まして此度の敵は我らに比して四乗(四倍)。その手腕を持ってすれば、西涼軍を打ち払うなぞ容易いことではないのかな」
「臧覇、止せ。時間の無駄だ。こんな腰抜けに策を乞うぐらいなら、お主が考え付いた方がまだましというもの」
ゆるゆるとかぶりを振りつつ、孫観が苛立った口調で、臧覇の言葉を制止した。徐庶も、ああ全くその通りだと、胸の中で呟き、嘆息する。
「あの勝利は、あなた方の劉備軍に対する油断、周辺の地の利、そして天運の加勢があればこそ、得ることが出来たもの。凡夫の懐に、偶然転がりこんだものです。
天運任せの勝利を、どうして私ごときが、再び呼び寄せられるでしょうか」
口に溜まった苦いものを吐き出すように、徐庶は告げた。天運、という言葉を口にするたび、苦いものは減るどころかますます増え、色濃くなってゆく。
あれは天の意思で、己の才、個の思惑を越えた出来事だった。人知の及ばない天運がもたらしたものだからこそ、以降その代償のように、色々なものが自身から失われていったのだ。もう二度と、そんな力に頼りたくはない。
徐庶は、おもむろに座から立ち上がると、一同に向けて拱手の礼を取った。
「申し訳ありませんが、今度の件、私には手に負いかねます。方々もご存知のように、元々、名ばかりの軍師役。もしたとえ将軍が望まれるような小才を持っていたとしても、歴戦の強者の経験や知識に敵うはずがありません。どうかご寛恕を」
侮蔑と諦念の視線が、深々と下げた冠の頭頂に突き刺さる気がした。だが徐庶は、甘んじてその矢が刺さるに任せた。間違いなく自分は、無能で臆病で、悪運が強いだけの一浪人なのだから。
「ほほう、偶然か」
臧覇がいやにねっとりした声で、ひとりごちるようにそう言った。
目を上げた徐庶の視界に、にやりとふてぶてしく笑う初老の将軍の姿が映った。とても、嫌な笑みだった。
「偶然なら仕方あるまい。いや、徐庶殿、絡んで悪かった……時に、うちの殿だが」
殊勝に詫びを入れたかに見えた臧覇は、唐突に、主君について語りだした。
「皆知っての通り、殿は才ある者がそれはそれは好きでな。自薦他薦問わず、時には噂に聞いただけでも、その者を召し抱える為の労を惜しまん。本当に困ったお方だ」
話題の変化に付いてゆけず、皆一様に目を白黒させている。そんな様子に一切構わず、臧覇はぺらぺらと一方的に話を続けた。
それまで臧覇の下一丸となっていた諸将の間に、頭領を戸惑い怪しむ、微妙な雰囲気が漂い始めた。
「しかも、ご自身が辞を低くして迎え入れた人物といえど、口先だけの小人だったり、才を故意に隠したりしようものなら、癇癪を起こして首を刎ねたり、虫の居所によっては一族郎党鏖の目に合った者もおるとか……いやあ、殿の手下をするのも、一筋縄ではいかんなあ」
徐庶の顔が、すっと青ざめた。もはや去るばかりに下がっていた体が、卓の方に向き直る。
「……何が仰有りたいのでしょうか、臧将軍」
地を這うような嗄れ声は卓の上を滑り、相手に確かに伝わったようだった。それを証拠に、臧覇はせせら笑い、顔の前でわざとらしく手を振って見せる。
「いやいや、そんな怖い顔をなされるな。別にお主のことを言ったわけではない。
ただ、今の無為無策のまま、我らと一万五千の兵が悉く西涼軍に蹂躙せしめられ、その失策によって優れた才が『坑』に埋もれるかと思うと、惜しい気がしてな」
穴埋めは、大勢の儒学者を殺した刑罰。
喧嘩を売られている。今やそのことがはっきりと分かった。殺気立ち始めた徐庶の険しい眼差しをものともせず、臧覇はいかにもがっかりした風に、首を左右に振った。
「ああ惜しい。実に惜しいなあ。
ここで劣勢を覆す秘策を呈し、西涼の連中を見事退散させれば、兵士どもも武勲を携え、故郷の地を踏めように。我らも寡兵で強豪の軍を打ち払った有能の将として、天下に名を轟かせられように。
そしてお主も」
臧覇はそこで初めて、長広舌の相手たる徐庶を、ひたと見据えた。つかみどころのない笑みを張り付かせた細い目の奥は、徐庶の予想通り抜き身の剣のような光を湛え、笑いなどどこにも見当たらない。
「わしの目に狂いはなかったと殿をよろこばせ、お主を侮り軽んじる者どもに、まんまと一泡吹かせられようにな」
他媽的。この狸親爺が。思わず口を突いて出そうになった罵声を、徐庶はすんでのところで飲み込んだ。代わりに、ぎり、と射殺さんばかりに挑発する者を睨み付ける。
最初から、そのつもりだったのだ。右も左も分からない仮初めの参謀役、脅しすかして素直に有効な策を出せばよし。もし最悪の事態になっても、こうやって皆の前で全軍の責をおっかぶせておけば、ほうぼうへの言い訳も立つ。
失って惜しいものは、もう何もない気になっていた。だが故意か偶然か、臧覇の恫喝は、徐庶の最後の砦を的確に突いて来た。
曹操は病的な才子好きだが、才があっても自分に歯向かう者、侮る者に対しては容赦がない。無礼な発言を繰り返した為、つい先日妻子もろとも刑死させられた者がいたが、あれは確か、高名な孔子の子孫ではなかっただろうか。
平時ならともかく、この存亡の瀬戸際に、無名を取りたてた者が手を拱こうものなら。己だけならともかく、自分に連なるただ一人の者が、どのような扱いを受けることになるだろう。
久々に腸が煮え繰り返るほどの怒りを覚え、徐庶は痛いほど拳を握りしめた。
臧覇は、もったいぶった様子で大きな溜め息を一つ、吐いた。
「……だが無理は言えんよな。何と言っても偶然頼みだからな。
ああ、俺の命運もここで尽きるか。馬蹄に掛けられ腸を破られるか、それとも殿に斬首を命ぜられるか。まあ百歩譲って俺はいいとしても、手下や兵どもも道連れになるのは哀れよなあ。俺のような、凡庸の将の下に付いたばっかりにな」
老練の将の瞳が、ぎらりと光る。
若い頃から徒党を組み、不羈の志を貫いてきた老獪な男と、剣の腕ひとつで世を渡り歩き、援けるに足りる仁義を探し続けていた男。
二つの視線が交錯し、激しい火花を散らした。
もう誰も、二人の間に割って入ろうとしない。ただ固唾を飲む気配だけが、室内を揺らす。
息の詰まるような空気の中、息を吐きかぶりを振ったのは、臧覇の方だった。
「おう、徐庶殿には全く関わりのない話だったな。お気になされるなよ。確かにお主は新参者、しかもまだ若い。火急の事態に策を献じなかったとて誰も責めんし、殿もそこまでは期待されておるまい。逃げ帰っても、命だけは助かろう。俺らと違ってな」
そう言い放つと、臧覇は急に興味が失せたように、目を逸らした。
駄目押しの言葉は、ひどく深く、徐庶の胸を抉った。
やめておけ、とどこかで声がした。大丈夫(立派な男子)は一時の感情で動くべきではない、という声もした。炎に惹かれる羽虫のように劉備に引き寄せられ、身の程を知らぬ献策をした結果、どうなったかをもう忘れたのか。
「さ、皆、今日はもう終いとしようや。長旅で疲れたところ、集まってもらってご苦労だった。明日はまあ、各隊手はず通りでよかろう。以上だ」
「恐れながら」
やれやれ、どっこいしょと年寄り臭く腰を上げた臧覇に続き、どこかほっとした様子の他の者も、三々五々立ち上がる。その人々の動きを遮るように発された声は、幸いにもざわめきに紛れることなく、誰の耳にも届いた。
「何かな、運頼みで無能の青二才殿」
泰然と言うには些か面の皮の厚すぎる態度で、臧覇はゆっくりと声の主を振り返った。明らかにほくそ笑んでいる胡麻塩髭の横っ面に拳を見舞いたい衝動を、徐庶はじんわりとなだめ押し止める。
「仰有る通り浅学非才の上、戦場を知らぬ惰弱の輩ではございますが、皆さまに今少し申し上げたき議がございます。よろしいでしょうか」
慇懃な口ぶりとは裏腹に、かつて無頼の徒や賊の類、そして官憲とも互角に渡り合った眼光が、その場にいる全員を射抜く。誰もが一様に息を飲んだ。
ただ一人炯々と威圧する視線に怯むことなく、臧覇はいいだろう、と鷹揚に先を促した。
「丞相により下された今の私の身分は、決して実力を買われたものでないこと、己でも重々承知しております。ですがいくら凡愚の首脳とはいえ、参謀の名に従う者がいなければ、胸中に百計を案じようとも塵や霞に同じ」
「ほほう、ぶちあげおったな、若造。今更お前の策に乗れと言うか。偶然頼みの勝利しか、得たことのない軍師のくせに」
そうだ、俺は看板すら掲げることを辞めた、半端者の軍師。それでも。
徐庶は心もち背筋を伸ばすと、しゅっと短く息を吸い込んだ。夜風の甘く尖ったにおいが、胸に広がった。
「天意も地の利も、人為あってこそ生きるもの。戦に於て、人為たる戦術の考案なくば、得られる勝利も得られますまい。
失礼ですが、此度の劣勢を覆すまではゆかなくとも、敵の奇策を看破し、金城を守り通す方策を示せる方は、この中にどれ程いらっしゃるでしょうか。
私が必ず優れた策を講じるとは申せません。ですが、今もし歴戦のつわもののお力を、真にお借りすること適えば、私は微力を尽くして、百が千でも献策をいたし、皆様と共に金城の死守の任、全うしたい所存にございます」
一息に言い切って、徐庶は再び、深々と頭を下げた。
しん、と室内に沈黙が落ちた。
たっぷり十ほども数えただろうか。沈黙を破るのは、この軍の筆頭の役目のようだった。
「……ふふん、ようやく死ぬる覚悟が出来たようだな」
「死にません。そして皆様も死なせません」
その為に脳髄を絞り、智の一滴まで出し尽くす覚悟ならございます。
きっぱりと徐庶がそう言うと、臧覇はふるりと肩を震わせた。忍び笑いは程なく大きな哄笑になった。
「皆聞いたか。この奇跡を呼ぶ軍師殿が、今一度天祐の降臨を見せてくれるそうだ。無論、敗戦の責を負う覚悟もお持ちらしい。どうだ、この者の言うことに従ってみるか」
その言葉に最初に応じたのは、意外にも金城陥落の恐れを口にした、尹礼という男だった。それに続くように、御意に、臧将軍がおっしゃるなら、と誰もが賛同の意を表していった。
「臧覇、お主らしくなく、大きな賭けに出たな」
孫観が、ぎろりと徐庶を睨みながら愚痴っぽくそう言った。
「この小僧がどれだけものになるかは、正直分からん。だが今まで寇奴(臧覇のあだ名)の決定に大きな間違いがあったことはなかった。今回も、そう願いたいものだ」
ふうと長く息を吐いた古くからの戦友の肩を、臧覇は親しげにぽんと叩き、いつもの人を食った薄笑いを徐庶にも向けた。
その時の臧覇の、晴れ晴れとした、してやったりという笑顔の憎たらしさは、徐庶が一生涯忘れられないものとなった。
お読みくださり、有難うございました。
誤字脱字、なにこれひどいの報告頂けますと幸いです。
ちなみに徐庶の二個目の罵声は、現代では馬鹿野郎クラス、比較的軽い部類の悪口らしいですが、由来を考えると、もし本当に三国時代使われてたら多分最高最悪レベルのものになると思われます。
よい子供も大人も、決して真似しないでください。