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我が家の狂った遺伝子は中学生で花開くのだ

中学2年生だっただろうか、精神科に憧れがあったのかもしれない。もちろん医者としてではなく患者として。



我が家の狂った遺伝子は中学生で花開くのだ。




梅雨時だった。朝起きれなかったのをはじめに母と大喧嘩して全てが嫌になったっけ。そこからだったのかな。夏には「リスカしちゃった」なんて見せつけてきたクラスの男子に釘付けになって、惹かれてしまった。別に彼のことが好きだった訳ではないが、彼のその腕の赤い線が今でも忘れられない。包丁でやったんだって言ってた、今思えばそこまで深くなかったなあ。秋になるとクラスの女の子も腕を切り始めた。ある種のブームだったのだろうか。その子は周りの子からすごく心配されてて羨ましかった。私もしんどいのに、見えるものがないとダメなんだ、って。

みんなから「大丈夫?」と私も心配されたい。

そこで錯覚してしまったのかもしれない。腕を切れば心配してくれる。初めてやった時は緊張して、手汗でカッターをうまく握れなかった。でも結局やったのを誰かに言う勇気もなくてただただしんどい日々をまた送るだけで。


きっとずっと心配されたかったんだと思う。

ずーっと。



優秀な成績でも、見向きもしなかった親に

仲良くしてくれなかった、クラスメイトに

毎日のように死ねって言う、お兄ちゃんに



私を見て。



自己顕示欲にダイエットが有効だと気付いたのは冬だった。友達とも盛り上がって、お互い「すごい!!〇〇ちゃんは〇キロも痩せてる!」なんて夢中になっていた。昔から真面目で頑張り屋さんだった私は燃えてしまい、ついに食事を吐き戻し始めた。不思議なのが意思で吐けること。まるで牛が反芻するみたいに。前世は牛だったんだと思う。

一度吐き始めたら歯止めが効かなくなって、面白いくらいに体重も減った。2ヶ月で12キロも。

流石に心配した親が近くの小児科に連れ込み、大きい病院への紹介状貰い、あっさり精神科に行ってしまった。親が私のことを意外と見てくれていて安心したのも事実だ。

週1ペースの通院を3回した後、回復の見込みがないため入院を勧められた。私はまだまだ痩せたかったが、親が同意する形であっさり入院が決まってしまった。



この入院する時期が、あの子と1日でも違かったら

主治医が、あの子と違ったら



私は一生彼女に関わらずに生きれたかもしれない

依存してぼろぼろにならなかったかもしれない





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