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始まりの扉

今日も昨日と変わらず朝6時30分のアラームで目を覚ます。そこから準備を済ませいつも通り会社に出勤する。

すごく田舎でも、すごく都会でもないその間くらいのところに僕は住んでいる。

出勤の時間は然程かからず、車で約25分ほどで、仕事の内容はパソコンと向かい合いキーボードを打つことがほとんど。

今の会社に就いたのは今から2年ちょっと前のことで、21歳の当時よりはずっと慣れたと思っているが、ミスなどをしていないと言っている訳では無いことを先に言っておきます。しかも新しい種類の書類制作などではまだまだ臨機応変に対応していく能力をもっと身につけなければならないと強く思っていますし。

そんなことを思っているうちに仕事場へと到着する。いつも停めている駐車場に停車し、仕事モードへと切り替える。そんな日々が日課なのです。


出勤し会社の人たちに挨拶をし、自分の席に座り今日の仕事を済ませる。内容は簡単に言えば新しく発売される商品の特徴や値段などを分かりやすくまとめてパソコンに入力するといった仕事。

ちなみにこの案の責任者である女性の立花美波(たちばなみなみ)さん、商品広告のデザインを任されている希那宮真帆(きなみやまほ)さん、商品の特徴をまとめる自分、その特徴などをお客様に興味を持ってもらうために工夫を凝らし伝えるための広告を作っている七野優斗(ななのゆうと)さんの4人が主にグループとなっている。

仕事を進めていると希那宮真帆さんにお昼を誘われたので、断る理由もなく承諾する。

僕たちが働いているオフィスの下の階にちょっとした食堂があるのでそこで食べることに。

「いやー、今回の商品の良さを伝えられるような広告のデザイン、なかなか浮かばなくってさー。私の担当なんだけど、諏訪野くん何か良いアイデアないかな?」

食堂への移動中に良いアイデアがないか話を振られる。しかしそう言われても…。

「そうですね。今回の商品は女性に人気そうな化粧水なので、やはり女性に見てもらえるようなデザイン広告が良いかと思いますが…すぐには思い浮かびませんね」

「だよね〜。いやー参った参った。」

額に手を当てて困るアピールをする真帆さん。

そうこう話してる間に食堂に着いたので空いていた端の席に向かい合って座ることにした。

最近は意見を共有したりするためにグループ内の誰か(と言っても真帆さんか優斗さん)とお昼を食べることが増えてきた。

注文を済ませ僕はワカメとゴマのスープと焼き魚の定食。食べやすくて味も量も丁度よく、値段も安いためこの食堂で一番のお気に入り。

「わー、諏訪野くん毎回それだねー。」

「お気に入りなので。」

そういう真帆さんはカツ丼とデザートのちっちゃいショートケーキを頼んでいた。

お互いやや黙食気味に食べ進めていた時、真帆さんがジッと僕を見つめていたのに気がついた。

「あぁいや食べてるところ見つめてごめんね。なんかさ、諏訪野くんがもぐもぐ食べてるところってリスみたいだなって」

そう微笑みながら素直に伝えてきた。

「そうですか?がっついて食べれるほど食事スピード早くないですし、別に可愛さも狙ってませんからね」

変にアピールしてると思われても嫌なので先に言っておくことにする。

「もちろん知ってるし、ゆっくり食べてもらっていいからね」

そしてお互い食事も終わり、今日の仕事も無事終わり帰る許可をもらう。

「ではお先に失礼しますね。」

「また明日諏訪野くん」

「またね〜」

「また明日な〜」

それぞれから軽くあいさつをもらい今日も帰路に就く。

特に体を動かす仕事なわけでもないのに、やはり仕事は疲れますね。帰って早くシャワー浴びてゲームでもしたい。休日は外でスポーツ…なんて積極的にする訳もなく、ゲームや小説、アニメや動画などダラダラ過ごすことが多いため、唯一の楽しみと言える。

そんなことを考えているとあっという間に自分のアパートに到着する。

今日はなんのゲームをしようかな…そんなことを考えて自室のドアノブに手をかけ捻り、開けようとすると…。いつもと違う感覚で、スムーズに扉が開かない。

「あれ、開かない…」

仕方ないので両手でやや無理やり引っ張る。すると少し開きやっと入れると思った時だった。勢いよく扉を開きものすごい風量で吸い込まれそうになる。自分の部屋の玄関と思われる場所、つまり入口には力強い熱を帯びたワープのようなものが渦を巻いている。そこに思い切り引きづられるが、何とか耐えようとフェンスに掴む。が、もう無理だ…。混乱しているがそのワープがなんなのか考える暇もなく吸い込まれてしまう。

無抵抗で暗い空間を流れるように進んでゆく。

ダメだ、意識がぼんやりする…。

気を失う瞬間、おぞましい声が脳内に直接語りかけてきた。


―生き抜いて見せろ。お前ならやれるはずだ―


そう微かに聞こえたが、すぐに気を失ってしまう。

そう、ここから始まったんです。こんなゲームみたいな出来事が、ゲームみたいな展開を生んだんです。だけど、これから起こる数々の出来事はゲームであったらどんなに良かったか。この時の僕は、いや、『オレ』はまだ知らない。

これから起こる出来事を────




この作品を読んでくれた皆様、まずは挨拶を。

初めて投稿させてもらいました、カボスroーtoと申します。

初めての投稿と言うことで間違いや読みづらさなど感じることはあると思いますが優しく見てくれると嬉しいです。

さて、実はこの作品自分が中学生の時から考えていた物語なんです!これからの展開などもかなり面白く仕上げていきますのでお楽しみに。

近いうちに続きをあげると思うのでぜひ読むでくれると嬉しいです。

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