虚無の世界
無意味な人生を送ってきたヤツラは、
今ごろ自分が、虚無の世界にいることに、ようやく気付いたらしい。
忠告だけは、気前がいい。
誰も、アンタらのことになんか興味は無いんだ。
聞いてどうする?
その前に、自分の心配でもしろよ。
いい年して、ジタバタするなよ。
なんで生きてるか、少しくらい考えた事あるのかよ。
もう少し、自分の頭で考えろよ。
人から聞こうなんて、ムシがいいんだよ。
なぜ、オレに聞こうとする?
オレが答えを持ってるからか?
せめて、無意味な人生を送ってきたような顔をして、街中を歩くなよな。
虚無の世界には、何もないだろう?
それは、アンタらの心の中と同じなんだ。
空っぽなんだよ。
だけどな、みんながみんな、空っぽだと思うなよな。
みんな、空っぽを埋めようと、1ミリずつでも頑張ってんだ。
虚無の世界が怖いからさ。
虚無の世界の恐ろしさを、一番知っているからさ。