プロローグ5 【キャラ作成3 スキル編】
あれ、初日がやっと終わったのか。
<獲得ポイント最大化>に加えて<獲得経験値アップ>と<必要経験値減少>のスキルが、基本画面で年齢の入力をした場合に影響があるのか確認するために、年齢に15を入力すると、早速獲得値が変化した。
ステータス
生命力: 10+ 300+ 30= 340
腕 力: 10+ 300+ 30= 340
脚 力: 10+ 300+ 30= 340
敏 捷: 10+ 300+ 30= 340
技 量: 10+ 300+ 30= 340
知 識: 10+ 300+ 30= 340
知 恵: 10+ 300+ 30= 340
精神力: 10+ 300+ 30= 340
集 中: 10+ 300+ 30= 340
運 : 10+ 300+ 30= 340
B P: 4+ 150- 0= 154
各ステータスの獲得値とBPの獲得値がアップしたのは<獲得ポイント最大化>の効果と言っていいだろう。そして、年齢が上がった時のステータスの獲得ポイントの最大値は20で、BPの最大獲得値は10であると判明したと思う。<獲得経験値アップ>と<必要経験値減少>のスキルは影響は無いと言っていいだろう。これはちょっと考えると判る。年齢が上がった時にもらえるステータスのポイントなのだから、経験値云々は一切関係ないということに。モンスターを狩る等経験値を獲得する行為はやっていないしね。
<獲得ポイント最大化>のスキルの効果は絶大だった。最大値が判明したし、各ステの合計値が250から340にアップしたのだから。
問題は基本値である。ステータスの基本値は10のままなので、<獲得ポイント最大化>のスキルは基本値には影響しないと考えて良いと思うのだが、BPの基本値が0から4にアップしているのだ。ランダムに影響するのだろうか? いや、以前20歳と入力した時生命力の基本値が15になったことがある。
次に<獲得ポイント最大化>のスキルの有無でそれぞれ試してみる。つまり[お勧め]を取得した場合としていない場合其々100回年齢を入力してみる。すると、基本値が10以外の数値になったのは、有の場合5回で最大値は18、無の場合も5回で最大値は15であった。
<獲得ポイント最大化>のスキルの有無の差は基本値に関係しないと言っていい結果となった。断言はできないが、影響しても微々たるものだと思う。
確率は5%と低いが、ステータスの基本値はランダムに増減するで確定か。
ステータス関連は、もういいかな。時間があれば何回もトライして、良い基本値が出るまで粘る作戦も良いが、確率が低いのが難点だ。残り時間があれば実行するということでいいだろう。
[サービス選択]を開く。
[お勧め]にあったスキルや能力の拡張版と考えていい内容で、[お勧め]で取得したスキルや能力の20種類の項目は既に[サービス選択]でも取得済みになっている。
例えば、<獲得経験値アップ>は[お勧め]にもあったスキルで“獲得経験値を100%アップする”効果があるが、全く同じ内容の項目がSP画面には9個も並んでいる。1つ目は[お勧め]で既に取得済みとなっているが残りの8個全部選択すると経験値が更に800%アップし、獲得経験値が10倍になる。
但し取得するための必要ポイントが幾何級数的に増大していく。2つ目の取得には4ポイント、3つ目の取得には8ポイントと倍々になっていく。経験値獲得を10倍にするのに必要なポイントは
4+8+16+32+64+128+256+512=1,020
を必要となる。現在のSP残高は250-40=210なので5個取得するのが限界となるが、それでも獲得経験値は700%となり、うん、チートになってる。
このように、[お勧め]と同様の項目が並び取得ポイントが増加していくスキル、これをAタイプと便宜的に名付けてみる。このAタイプには、[詠唱短縮][ジョブブラス]のスキルがある。
Aタイプと似ているのがBタイプだ。<必要経験値減少>は[お勧め]で取得した時点でレベルアップするときに必要な経験値が半分になる効果がある。そしてその横に同項目が並んでいるのだが、その効果が必要経験値の5%減少と変更されている。<必要経験値減少>を2個取得すると55%減少し、3個取得すると60%減少することになり、2個目以降を取得するため必要なポイントは100,200,400,800,1600と増えていくようになっている。
このように[お勧め]と内容が違ったもしくは効果の変更された項目が並んでいるのがBタイプである。
Cタイプには<アイテムボックス追加>と<アイテムボックスプラス>があり、[お勧め]のアイテムボックスを強化できる。追加は特殊空間に保管するアイテムの種類を10追加する。プラスは1つのボックスに入れることが出来る個数が10増加する。この2つのスキルは、取得するときのポイントが 4,6,8,10,12と等比級数的に増えていく。
無詠唱した魔法の威力を上昇させる<無詠唱強化>と無詠唱した魔法のMP消費増加を軽減する<無詠唱MP効率化>もCタイプだ。
[お勧め]にはない、単独の能力もある。例えば<グループ化>がそうで、“指定したスキルの効果をグループメンバー全員に付与できる”効果を持ち、取得ポイントは100となっている。単独の能力は他にもあるがきりがないので、必要があるまで説明はしないことにする。
真っ黒に非表示されている項目もあるし、残りの生活魔法のようには薄く表示され選択できない項目もあり、説明ができないことも多いのだ。
[サービス選択2]を開くと、次のメッセージが表示された。
『あなたの能力値とジョブのレベルで修得できる必殺技は、以下の通りです。
必要とするポイントを消費して必殺技を習得できます。
ポイントを消費しないで、修練や経験その他でも必殺技は修得できます。
但しその場合の修得条件や必殺技の威力は、個人能力や運に左右されます。』
メッセージのみで、必殺技やスキルは1つも表示されていない。ファーストジョブも選択していない状態では必殺技が習得できないのは当たり前だろう。納得できる。
[伝説]を開くと、次のメッセージが表示された。
『伝説の武器や防具、伝説や神話でしか語られたことのないジョブや
スキルが取得できます。
あなたの能力値とジョブのレベルで修得できる伝説級は、以下の通りです。
大量のポイントが必要です。しっかり貯めましょう。
ポイントを消費しないで、伝説級を修得できることがあります。
但し、よほどの幸運に巡らないと無理でしょう。』
1つの武器だけ表示されている。[お勧め]にもあって既に取得済みの石剣で、これには説明文が表示されてある。
名称 不死鳥 種類 刀剣 片刃剣
攻撃力 500 武器スピード 0.8秒
熊人族の英雄シュシュが愛用した石剣。伝説の統一王の一人、兎人族マシュラ王の右腕と言われたシュシュは、愛刀を手に常に先陣を切ったと言われている。
石剣にもかかわらず凄まじい切れ味を誇ったその秘密は、切れ味が鈍ると自動で表面にヒビが入り砕けて新しい刀身が現れたからだと伝説に言う。
能 力
追加攻撃力 発動時300%アップ
相手の補正無視 防御補正、回避補正を無視して攻撃できる
命中補正 自分の命中値に補正がかかる
HP自動回復 自分のHPが自動で回復する
MPダメージ回復 相手に与えるダメージの1割、MPを回復する
初心者が装備可能というだけで、チート武器だと断言できる。最終武器としても通用できる能力を持っているだろう。
どれくらいの数量の[伝説]があるのか不明だが、この石剣以上の性能の武器や防具があるのだとしたら、それが非表示で選択不可の状態なのは、充分当たり前だといえる。最後まで非表示で終わったとしても納得できるというものだ。
SP画面も終わり、最後にアイテム選択画面を開く。
50個の立派な宝箱が並んでいるが、既に半分の宝箱は開いている。早い者順なんだろう。
試しに1つの宝箱を選んでクリックすると、メッセージが流れる。
『この世に一つしかない珍しい宝物が入っています。
あなたの選択した宝箱はこれで間違いないですか?』
<Yes/No>
<Yes>をクリックする。
『<Yes>をクリックすると異世界へジャンプします。
再度やり直しは出来ません。本当にOKですか?』
<Yes/No>
未だ準備中なので、<No>をクリックして終了させる。なるほど、ここで<Yes>をクリックすると異世界へ出発するわけだ。もう宝箱が半分も開けられていて凄いアイテムが既に取られてるかと思うと、少々焦りの気持ちも湧くけれど、出来る限りの準備をした方が良いし、残り物には福がある ともいう。
焦りは禁物だ。でも選んだ宝箱の中身は、異世界に行かないと判らないとは勿体ぶりが激しいなw 宝箱に何が入っているのかさえも知らされていないから、異世界に到着してアイテムを知った時、つまらない物だったら怒り心頭に発することになりそうだ。とりあえず、充分に期待させてもらいましょう。
休憩がてら、気になってる事をネットで調べてみる。
まず一点目は、素人が武器や防具を入手することが可能なのかどうかである。勿論法律違反をするつもりは毛頭ない。あくまでも合法的に入手する方法の確認である。
そして二点目は、百科事典以外で異世界に持参する本の選定である。電話でも話題になった専門書を異世界に持参する意見は、後から考えても良い意見だと思う。そこで日本人として是非欲しい物と考えると、稲と大豆の栽培と、味噌・醤油・鰹節の製造の専門書は持参することは直ぐに決定した。他にも必要な本がないか?異世界で役に立ちそうな本はないか?ネットで調べようと思う。
実験1 サービスポイントのボーナス確定画面を何回も実施し、これもボーナスポイントの最大値を調査
する。特にサービスポイントは、いくつあっても足らないぐらい選択項目が多い。
ボーナスポイントは多いほど良いのだ。
実験2 年齢を15歳で繰り返し入力し、ステータスの基本値の上限値を確認する。
変動する確率は5%前後と低く、今まで出た基本値も高くないので必要性は低い。
良い数値が出る可能性があるので、やらないよりはやった方が良いという感じか。
後は、2つの実験を、というか作業を繰り返し実行するのみである。
良い数値が出るまで諦めないという決意で、実験を開始する。