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ある国の物語3

唯一君の書いた物語 そろそろ終わるのかなぁ

「王女?それって、この国の?」

「ええ、見たことないの?」

「そもそもそんな機会ないから、王国祭も庶民は参加できないから」

「そう・・・、そうね、貴方によく似ている気がするわ。髪の色とか顔立ちとか」

少年はきょとんとする

「僕ってそんなに女顔ですか?」

「そうねぇ、美少年って所かしら?ふふふ」

そんな時、外が騒がしくなってきた。一体何事かと女性が窓へと向かう。

「いったいなにかしら?」

「!?危ない!」

「きゃあ」

少年は女性に飛びついた。女性は不意にバランスを崩し床に倒れる。頭は少年の手によって護られたので無事だった。窓ガラスを破って入ってきたのは石だった。割れた窓から声が聞こえる。どうやら民衆の声のようだ。王族への怒りがついに爆発、暴動へといたったのだ。

「王族を殺せ!」

「税金を無駄にするな!」

「庶民はお上の食い物じゃねぇ!」

さまざまな暴動や言葉が聞こえる。庶民達は目に怒りの炎を宿して大街道を登りあがってくる。

「大変だ!?あの子が!ノエルが!お姉さん、さようなら!ありがとう!」

少年は家を飛び出していった。大街道はすでに大人達の群集で通ることは出来なかった。少年は慌てて回り道を探した。そして、今は使われていない旧街道を見つける。木々が生い茂って道は荒れていたが通れないよりましだった。少年は旧街道を駆け上がっていく。まさかとは思うが、あの時であった少女が王女なのではないかと思い駆け上がっていく。時折木の根によって道が割れていて、とても歩き辛い、走り辛い。それでも少年は走り続けた。ただ、真実が知りたくて。

パタン(本を閉じる音)

「今日はここまで。」と僕は言った。

「いつもいいところで終わるのねおかげで眠れないわ」と七海が頬を膨らませる。

「それを楽しみにして寝るのもいいと思うよ」と唯が言う。

では、続きはまたいつか


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