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農家のデブ三男、兄に実家を追い出されて街で冒険者始めたらモテ始めました!?  作者: FURU
6章  初心忘れること無かれ

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218 一狩り行こうぜ!

最後にMHをやったのは何時だったか…


そして次回は24日か…



 ボスの誘いには応じたものの、さすがに武器も無しにというのは無理だ。

 というわけで一旦別れ、狩りの準備がてら皆にも事情を説明。


 マリ姉に勝手に1人で直接依頼を受けたことを注意されたものの、マリ姉やアデリナも昨日の内から村人達の頼まれ事を保留にしていたそうだ。

 そういうことならばと、アデリナは老人の体調確認、マリ姉は生活に役立つ魔法の実演を行うそうだ。

 唯一用事の無いリタはマリ姉について行くことにしたようで、俺たちは今日1日は猫人族の村で過ごすことに決まった。


 そして狩りの準備を終えて、ボスに教えて貰った集合場所へと行くと─


「おっ、来たな!」


 まぁ…そもそもこんな小さな村に、それほど特別な場所があるわけも無く。

 (一応)村の主通りに出て辺りを見回していると、数人の男女の集まりの中からボスが声を掛けてきた。


 そしてボスの目は、俺から俺の同行者へと移る。


「…もしかして、ニーニャも連れて行くのか?」


 俺が皆に事情を説明した際マリ姉とアデリナも直接依頼をされていたことが判明したわけだが、こうしてニーニャもしれっとついて来たのだ。


「ああ。…ダメか?」


 狩りの目的は、あくまでも食糧の調達。

 こうしてボスの他にも狩りに出るらしい村人達がいる時点で、参加者が1人増えても問題は無いと思ったのだが…。


「いや、駄目では無い。

 だが…これから俺達が行くのは、森の奥地だ。

 そこでは〈オーク〉が出る可能性もある。」


 初対面時にソーナが「村の獲物を獲るな」と怒っていたことから察してはいたが、どうやら近場の獲物は狩り尽くしたらしく、今回は少し遠出をするようだ。

 

「それが…って、ああ。」


 だからどうした?と言いかけた俺だったが、ボスは遠回しに「ニーニャには危険だ」と言っているのだと気付いた。

 そして俺が何を言いかけたのかが分かってしまったのか、集まっていた村の狩人達が俺に剣呑な視線を向けてくる。


 今でこそソロでも大した苦も無く狩れてしまう〈オーク〉ではあるが、冒険者ギルドでは1体でも Eランク冒険者がパーティー((4~6人))で当たることを奨めている魔物だ。

 …小さな農村に出た時なんかだと…十数人の男で囲んで半分以下の怪我人で撃退出来れば「最良の結果」と言う程に〈オーク〉は脅威なのだ。


 その脅威は人間より身体能力に優れたこの村の狩人達であっても大した変わりは無いらしく、狩りに行くにはやけに重装備であることに納得がいく。

 …ということは、先ほど向けられた剣呑な視線も、俺が胸当てに槍1本という軽装であることも原因の一つかもしれない。


(そう言えば俺も、〈オーク〉相手に必死だった時期があったなぁ。)


 特にニーニャと出会った時の戦いを振り返ると、あの粗末な槍でよく勝てたものだと思う。


(あ、そういうことか!)


 俺と同様に〈オーク〉相手なら俺よりも鮮やかに倒すニーニャだが、あの時は逃げるのに必死な様子だった。

 それは武器の有る無しは関わらない筈で、ボスはその時のニーニャしか知らないのだ!


「ニーニャなら心配無い。

〈オーク〉狩りなら俺より上手いぞ?」


 年齢のせいで制限がかかっているものの、実力も経験も(Cランク)とほとんど変わらない。

 なんなら正面からの戦闘になりやすい俺よりも、小柄な体格と素早い動きで翻弄する戦闘スタイルのニーニャは、俺以上に対〈オーク〉の相性が良い。


「う~ん…、そういうことなら構わんが…。

 獲物が増えるなら、その方が助かるしな。」

 

 俺の力説により、未だに少し訝しげにしながらもボスが頷く。

 元より怪我人は承知のようだったので、村人ではない俺やニーニャを心配するより、村人達の食糧が増えることを優先したのだろう。

 …そもそも、ボスが一番気にしているニーニャ本人に引く気が見られない以上、これ以上俺と問答をしても狩りの時間が短くなるだけなのだ。


「んじゃ、とりあえず出発するぞ?

 狩場に向かう間で、この辺に出てくる魔物を教えてやる。」


「おう、そりゃ助かる。」


 とはいえ、〈オーク〉が最大級の脅威らしいので、〈初心者の森〉と大した変わりは無いのだろうが。

 むしろそれくらいでなければ、近くに村を作って住むことなど出来ない。


 まぁ…何事にも例外があり、帝国と魔族領の間にあるという〈グレート・グレイブ〉は有名だ。


「お前らも準備に不足は無いな?」


「おう。」

「ああ。」

「ええ。」

「バッチリだ。」


 その間にも、村の狩人達への最終確認も済んだようだ。


「良し…、そんじゃお前ら!

 今日こそは大物を狩って帰るぞ!」


「「「「オオ~ッ!」」」」


 ボスの檄により、応えた狩人達の鬨の声が早朝の村に響き渡る。


「おお!?」

「おー」


 その声には突然上がった鬨の声に驚いた俺の声と、ニーニャの平坦な鬨(?)の声も微かに交ざる。


「出発だ!」

ザッ!


 ちょっとしたサプライズには驚かされたが、気合いも十分に一歩を踏み出す俺達。


「父さん待って!僕も行く!」


 しかしそんな俺達を、あのクソガキ(チャトラン)の声が呼び止めたのだった。

 

※ネタバレ注意!


次回「狩りの成果」


お楽しみに!



いつも読んでいただきありがとうございます。


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