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農家のデブ三男、兄に実家を追い出されて街で冒険者始めたらモテ始めました!?  作者: FURU
6章  初心忘れること無かれ

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206 怠惰で爛れた日々

新章開幕!


総文字数50万字とアニバが重なりそうで、作者的には楽で◎

 盗賊団の討伐依頼を達成してから、一週間あまり。


ガヤガヤ…


「ん…、ふぁあぁ~…。」


 街の人々の活動が既に活発な時間、その日の俺はノッソリ…と身を起こす。


「んっ…、ぁぅ…スウスウ…。」


 悩ましい声が聞こえた隣に目を向けると、一糸纏わぬマリ姉が安らかに眠っている。

 …昨晩は久々にマリ姉と1対1で盛り上がったのだが、マリ姉の身体にはその時の余韻がまだ残っているのだろうか?


 …まぁ、最大4人を同時に相手しても余裕がある俺と1対1なのだから然もありなん。


ゴソゴソ…


「ふぁ…んん、…朝ぁ?」


 俺が着替えていると、目を覚ましたマリ姉が寝惚けながら聞いてきた。


「ああ、おはよう…マリ姉。」


 昨日散々やったというのに、マリ姉の妙に色気のある声を聞いて反応しそうになりながらも、俺はマリ姉に挨拶の言葉を掛ける。


モソッ…

「んぅ…。」


 身体は起こしたものの反応は鈍く、目を閉じて未だ半分寝ているマリ姉。


…スルッ


 身体を起こしたことで被っていたシーツが擦れ落ち、マリ姉の褐色の双丘の薄紅色の頂が陽に曝される。


パサッ

「マリ姉起きろ、…そして早く服を着てくれ。」


 その絶景を目にした俺の股間にも高山が出来そうになったが、俺はグッ…と堪えてマリ姉に着替えを乞う。


「そうね……んんっ、朝食も食べなきゃ…ね?」


 マリ姉は一体ナニを見て「朝食」と連想したのか?

 ただ一つ確実に言えることは、マリ姉の想像した朝食のメニューにはソーセージが付くであろうということだ。


チラッ

(…大丈夫だな。)


 もしや…堪えたと思ったのは勘違いで、実際は欲情が駄々漏れだったか?

 …と危惧した俺だが、バレぬよう目視確認したムスコは通常通りに大人しくしていた。


シュルッ…

「ふふっ…♪」


 衣服を身に着けながら、笑い声を漏らすマリ姉。


 …まぁ、それなりに長い付き合いだ。

 俺がいくら隠す努力をしたところで、マリ姉には俺が欲情していることなどお見通しだったというわけだ…。



 … … … … … … …。


 … … … …。


 …。



「~~…あっ、ラストさん!

 …っとマリアさん、おはようございます!」


 マリ姉の着替えを眺め終えてマリ姉と一緒にリビングへ降りて行けば、朝から元気なリタに出迎えられる。


「ああ、おはようリタ。」

「リタちゃんおはよう、朝から元気ねぇ…。」


 俺は普通に、休日の朝に弱いマリ姉は苦笑いを浮かべながら、リタに挨拶を返す。


「…おはよう、今日は早いのね。」

カタッ


 リタとお喋りをしていたらしいベアトリスも、席を立ちながら俺とマリ姉に挨拶をしてくる。


「お、おう…おはようさん。」

「おはよう、ベアトリスさん。」


「朝食、すぐに用意するわね。」


 そう言ったベアトリスは、ササッとキッチンに向かって行ってしまう。


(…やっぱり避けられるよなぁ。)


 俺が他の4人とそういう関係であることはスマト村から帰還する際の野営で、既にマリ姉とニーニャとの実演を交えて説明済みだ。

 だから正直な気持ち、ベアトリスがこの家の管理人を引き受けたのが意外だった。


 だがまぁ…「複数の女性を囲う男」というものに不快感があるというのは、村時代ベアトリスが貴族の妾の話を断ったという噂を聞いた時から知っている。

 特に昨日の朝にニーニャを()で倒してしまい、用意されていた朝食を無駄にしたという負い目もある。


 この点に関しては、ベアトリスも仕事として文句を言わないようにしているようなので、多少の無愛想や時折感じる冷たい視線は甘んじて受け入れようと思う。

 …しかし不思議なのは、ふと気付いたら熱の籠ったような目で見られていたり、誰よりも早起きなベアトリスが3日に1回ほど…翌朝盛大に寝坊する程の夜更かしをしていることだ。


(…まぁ、色々あるんだろう。)


 俺は元から実家を出ることは決まっていたのでそうでもなかったが、ベアトリスは家出同然に出てきたこともありホームシックになることもあるだろう。

 気丈に振る舞っているがベアトリスも若い女性、元よりガサツな野郎((男性))と違い繊細ということだ。


 同じ女性であるマリ姉たちにそれとなくフォローするように頼んだが、その際アデリナやリタも揃って「大丈夫」と言っていたので、きっと男には分からない話なのだろう。


「はい、待たせたわね。」


 マリ姉と隣合って席に着いて暫し待つと、両手に皿を載せてベアトリスが戻って来た。


「はい。」

コトッ


 そして俺とマリ姉の前に置かれたのは、焼きたてのソーセージエッグ。

 程よく焼き色の付いた熱々のソーセージに、卵はプルプルと半熟で黄身を割れば中身がトロリとトロけ出てくることだろう。


「美味しそうね、いただきます。」


 腹が減っていたのか、早速ソーセージにかぶり付くマリ姉。


パリッ!


 良く焼けたソーセージの皮の弾ける音が、隣の俺にまで聞こえてくる。


「ん~っ、おいひい(美味しい)♪」


 そう言いながらマリ姉は、唇から溢れ出そうになった脂を舌の先で舐め取る。


「「ゴクリ…ッ」」

(…ん?)


 マリ姉が無意識で発するエロスに俺が唾を飲めば、俺以外にも同時に唾を飲んだ者が1人。


「はわわっ…、はわわわ…!?」


 どうやらマリ姉の艶姿を、リタが偶然見てしまったようだ。


 皆一緒に寝る時に俺の身体が空いていない時は、マリ姉に可愛がられることの多いのがリタだ。

 リタは不意にマリ姉の色香を受けて、きっとその時のことを思い出してしまったのだろう。

 

(悪い魔女に拐わされる、純朴な村娘の図…。)

 

 などと内心で思っていれば…


「食べないの?冷めるわよ。」


 と、いつの間にか対面に座っていたベアトリスに、「早よ食え」と催促される俺。


「ああスマン、頂くよ…」

(っ、これは!?)


 俺は食事を始めようと、自分の皿に目を落として戦慄する。

 

 俺の皿に乗ったソーセージエッグ。

 そのソーセージが何故か、既に真っ二つに切れていたのだ!


 仕事と割り切って俺達の関係に不干渉?…そんなことは無かった。

 きっとこれはベアトリスから俺への警告だ。


(あの村の女は皆“こう”なのか!?)


「うぐぐ…っ!」

 

 メアリーが盗賊 Cに行った報復を思い出し、悪戦苦闘しながら美味い朝食を食べ切った俺であったのだった。



エロかと思った?

ところがギッチョン、(飯)テロでした!


…ソーセージエッグ、手軽だし美味いよな?(圧)



いつも読んでいただきありがとうございます。


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