Ep.24 冒険者ギルドの受付嬢 その5
●前回のあらすじ:
冒険者ギルドのかわいい受付嬢が、ガラの悪い冒険者に絡まれていた。
店主は助けに入ったが、蹴られ殴られ暴行を受けた。
●主な登場人物:
・武器屋の店主: 気弱な武器屋の店主。一度は店を潰すが、地味な女社長の投資で再オープンさせることに
・地味な女社長: 地味な服装の若い女。どのような会社を経営しているかは不明
・武器屋の元女房: 店主とは離婚したが、地味な女社長の取り計らいで再び店主と暮らすことに
・営業マン風の男: 地味な女社長の部下。武器屋と本社を繋ぐパイプ役
店主が目を開けると、見知らぬ天井が目に入った。場所を確認しようと首を動かそうとしたが痛みが走った。
「こ、ここは……?……あ痛っ」
店主の声を聞いて、すぐに落ち着いたトーンの女性の声が語りかけてきた。
「大丈夫?気がついたのね?」
ベッドに横たわる店主の顔のすぐ横に、黒いロングスカートを丸く形取った女のお尻が腰を下ろした。膝上に伸びるのスリットから太ももが見えていて、目のやり場に困った。
「私の部屋よ。まだ痛む?」
そう言われて店主が女の顔を見上げると、冒険者ギルドにいた受付嬢の姐さんだった。目の前の脚と尻もすごいが、先ほどまでとは異なり、羽織ものを脱いで露わになったのはベアトップの黒いワンピース姿。肩紐は釣り糸のように細く緩くて、ゆらりと外れかかっている。丸見えの肩、腕、脇、そして脇から腰まで流れるカーブと弓形の背中と腹部の曲線は、痩せてしなやかな体にも関わらず肉々しい生身の立体感を伝え、慈愛に満ちた長い髪と、流麗な首筋の先に輝く柔らかい薄笑みに覗く白い歯、澄んだ瞳に吸い込まれる。そしてその笑顔を見上げていると、間にそびえる丸々と張り出した胸の二つの豊かな膨らみが、燦々と放たれる黄昏の母性を決定づけた。そうだ、彼女は湧水せせらぐ母なるバブみ溢れる穏やかな癒しの水場だ。
店主の心は揺さぶられた。きみの肉躯に包まれ安らぎを得たい、いや違う、できれば彼女の胎内に入り、再び産み落とされたい、俺を産んでくれ、そして臍の緒を切って二人を繋いでいた胎盤を……店主は明らかに年下の彼女に母性を見つけ高揚した。
だが店主は激しい感情を抑えようと、論理的な質問を試みた。
「あの、私はどうしてここに……?」
「店長さん、あのガラの悪い冒険者に殴られて、気を失っちゃったのよ?」
受付嬢の姐さんは、細い指で店主の頭を軽く撫でながら続けた。彼女の落ち着いたトーンの声は心地よかった。
「たまたまクエスト報告に来た冒険者一行が、アイツを取り押さえて事なきを得たわ。あ、店長さんは事なきじゃなかったね、ごめんね、うふふ。それでギルドの医務室はちょうど埋まってたから、一応は回復の法術ができる子に施術してもらった後、ここまでは営業さんと二人で運んだのよ?ほら、ギルドのメンバーだと、今回の男みたいなのにウチを知られるのは嫌だったけど、武器屋さんたちなら、いいかなって」
「ああ、そうでしたか……。すみません、情けないところをお見せした上に、ご面倒までかけてしまって」
「ううん、助けてくれてありがとう」
「助けただなんて、そんな……。あ、一緒にいた営業の彼は?」
「営業さんは、一度戻ったわよ?店長さんを家まで送りたいから魔導車を用意するって言ってた。それと、チラシが汚れちゃったから、印刷の手配もするんですって」
「そうでしたか……」
受付嬢の姐さんは、ベッドから腰を離すと床に膝をついた。そしてベッドに肘をついて店主と目線の高さをそろえた。彼女の胸の二つの膨らみで作られた谷間に、首飾りが吸い込まれていた。店主の目線も吸い込まれそうになったが、何とか堪えて彼女に目を合わせた。
すると彼女は少し顔を近付けてきて、言った。
「ねえ、店長さんって、お独りなの?」
「ええと、法的には……今は独身なんですが、店を始める時に偶然元妻が戻ってきたんです」
「偶然?どういうこと?」さらに彼女が近づき、店主の腕に彼女の指がしなやかに重なった。
「ええと、元妻は私が一度店をつぶした時に出ていってしまったんです。でも今の会社の投資で店を再開することになって、それで開店準備をしていたら、向かいの道具屋から赤ちゃんを抱いた元妻が出てきたんです。また店をやることになったって言ったら、抱いてる赤子が私の子だと言って。今の社長が給料を上げるから元妻と子供の面倒をみたら?と」
「そうなんだ……」
受付嬢の姐さんは口に手を当てて少し考えたが、再び喋り始めた。
「気を悪くしたら、ごめんね。その赤ちゃんって本当に店長さんの子なの?女の勘なんだけど、何か引っかかっちゃって」
「えっ?」
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