リベンジマッチ
扉を開ける前にやっておく事がある。
「ダークネスブレード」
中に入ってからだと詠唱させてくれないから予め召喚しておくのだ。
そして扉を開く。
「いたぞ。お前たちは後ろに回り込め」
やはり石つぶてが飛んでくる。それを無視して必死に追いかける。イグナイトとウォームが火炎弾で牽制しながら退路を塞ぐ。近づくと土壁を作られるがそれを剣で切り裂く。
「近接攻撃が出来ればこっちのもんだ」
石つぶてが飛んでくるが無視して斬りかかる。すると地面から岩の槍が俺を串刺しにする。それでもかまわず無視して剣を突く。
すると剣の先が僅かに掠った。するとグノームは真っ黒になり倒れた。
一撃。即死って凄いな。いや、ここは俺の運だろう。そして急いで魔法を詠唱する
「デットスピリット」
するとグノームは淡く光立ち上がった。
「よし。一発で成功だ。運が良い」
「グー。グー」
「何だ。何か欲しいのがあるのか」おれはその場にダークストレージを開く。するとグノームは徐ろにダークストレージの中に入って直ぐに出てきた。手に抱えているのは魔純ミスリルだ。
「グー」
「それが欲しいのか?まぁ剣も手に入ったし、それはお前にやるよ」
「グー」
「そんなに嬉しいならよかったよ」
すると突然眠気に襲われる。
何だ?俺は睡眠不要の体なのに急に眠気が・・・
俺はそのまま意識を手放した。
暫くして目を覚ます。俺はどれぐらい寝ていたんだ。仲間達が心配そうにこちらを見ている。
すると異変に気づく。体が透けてない。それに全身に何か力が漲っている感覚が。まさか。肉体を取り戻したのか?
しかし、服が無い。困ったな。下層に降りる時にでもモンスターの毛皮でも着とくか。
俺はステータスを確認する事にした。
「鑑定」