ミスリルゴーレム
ボス部屋の扉を開ける。
中は巨大な空間になっていた。だだっ広い空間の真ん中に巨大なゴーレムが鎮座していた。
「鑑定」
ステータス
名前
種族 ミスリルゴーレム
LV 76
HP 4283/4283
MP 1118/1118
STR 1869
VIT 1844
INT 938
MEN 2046
AGI 217
スキル
格闘術LV7
身体強化LV5
HP自動回復LV7
MP自動回復LV2
よりによってミスリルゴーレムかよ。体力お化けだな。物理にも魔法にも強い。しかも魔法に強い敵に対しては即死魔法は効きにくい。厄介な敵だ。ただ動きが遅いため攻撃はくらわないが、ミスリルは魔法の力が込められている為俺にもダメージを与えられる。
なるべくくらわない立ち回りをしなくては。
「全員距離を取りながらゴーレムの周りを囲みつつ足を止めるな。攻撃が来たら全力回避して他の者は火炎弾で牽制しろ」
そうしてサラマンダー達に支持を出し、位置に着いたら詠唱。
「デスチャージ」
この魔法は対象に対して一定時間闇魔法の効果を大きくする魔法だ。
「スロウ」
これで相手の動きを読みやすくなる。するとミスリルゴーレムがこちらに向かって来た。
その後ろからサラマンダー達が火炎弾を一斉射撃。ミスリルゴーレムの動きが一瞬止まりサラマンダー達の元へ。その隙にソールデスタッチを当てる。
ソールデスタッチは当てる部位によって確率が違う感じがする。多分ゴーレムの場合は胸の外殻に覆われたコアが弱点。だからなるべく胸を狙わないと行けないが、あの攻撃力とリーチ差をかいくぐって胸に触れなければならない。
「後ろからだと狙いづらいな。全員時計周りに移動しろ」
するとミスリルゴーレムが徐々にこちら側に体を向ける。俺は斜め後ろからミスリルゴーレムに接近。
するとゴーレムの右拳の裏拳が飛んでくる。それを屈んで回避。
そのまま滑り込むように懐に潜り込むが、ミスリルゴーレムの左足の蹴りが目の前に。
それを飛んで躱そうとするがゴーレムの左拳が目の前に。
するとゴーレムの後ろから火炎弾が飛んでくる。体制を崩したゴーレムだったが肩に衝撃が走る。
「くそ。くらっちまった」
ってかこのミスリルゴーレム動き遅い割に強くないか。攻撃の組み方が上手い。これが格闘術LV7の力か。いや。戦いに慣れてる感じだな。学習能力でも付いてんのか。
後方に飛ばされたがミスリルゴーレムの体制は崩れたままだ。一撃かすっただけで2割近くもHP持ってかれた感じか。
だがそのまま行くぞ。