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ゴースト対策

「またですか?最近噂のゴーストの被害が多発してますね。あれ程危険な魔物だから手を出さないように声掛けしているのに」

「そうね。でも仲間の敵だって気持ちも分からなくはないわ」

「だとしても危険な事には変わりありません。それに人生生きていればこそですよ。みすみす命を犠牲にするなんて」

「そうよね。有名なゴーストを討伐して名を上げたいって人もいるし、私達受付は危険な魔物には手を出さないように声掛けする位しか出来ないわ。後はギルドマスターが何か対策してくれる事に期待ね」



「ギルドマスター。例のゴーストの騒ぎどういたしますか?」

「そうだな。注意喚起しても聞くような奴らじゃないしな。討伐隊を組織しよう」

「討伐隊ですか?緊急依頼扱いですか?」

「そうなるな。メンバーはB級冒険者以上で、尚かつゴースト対策が出来るメンバー限定にしよう。魔法が使えるか属性武器等の所持といった所か。直ぐに依頼の発注を頼む」

「かしこまりました」


「ふぅ。あれだけ注意喚起していたのに犠牲者が30名以上出るとはな。あいつらはバカなのか。まったく。これだからうちのギルド支部はバカにされるのだ。だが討伐隊がゴーストを討伐すれば暫くは落ち着くだろう」



それから数日後、討伐隊20名が組織されダンジョンへ向かった。

しかし50階層まで探索したが肝心のゴーストは発見することが出来なかった。


「無駄足になってしまったか。しかしゴーストはいったい何処に行ったのか。まさか下層に潜って行ったのか。わからん」

「ギルドマスター。ひとまずはゴースト騒ぎは落ち着いてきたので大丈夫でしょう。あれからゴーストの情報も確認されてないですし」

「そうだな。だが念の為にそのゴーストを見た事のある者達を集めて容姿などをしっかりと記録させよ。また同じゴーストが出るとも限らんからな」

「はい。失礼します」


ひとまずはこれで落ち着いたな。しかしこのダンジョンでゴーストか。本来ならゴーストなど問題にもならないが。


それに人形のゴーストと言うのも気になるな。冒険者風だったとか。本来死者がモンスターになる場合はアンデットかスケルトンだ。それも死体か骨が残っている場合だ。ダンジョンではまずありえない。直ぐにモンスターの餌になるからだ。


このまま何も起きなければ良いが。

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