煩悩と苦悩と希望
更新です。応援、評価ありがとうございます。なんか、全然釣りしてないのに、評価頂けて嬉しすぎて漏らしそうです←
常に不定期ではありますが、ちゃんと完結させますので、最後までお付き合いよろしくお願いいたします。
ちなみに、終わりは霞の卒業辺りと考えているので先は長いですが……。
神チーの連載を終えたら、本腰いれてこちらを上げますのでお付き合いよろしくお願いいたします。
霞は悩んでいた。それは、贅沢な悩みであり、去年には無かった悩みだ。歓迎会の会場をどこにしようかと。
去年、新入生の自身が立ち上げた部活、かんつり部。女子校と言うのもあり立ち上げ、勧誘はうまく行かなかったものだ。なにしろ、釣りの部活なのだから。
霞自身、常に思っていることがある。どうして、釣りのメーカーのウェアはダサく、可愛げの無いデザインが多いのか?と。
レインウェア、パンツ、キャップ、その全てがすこぶるデザイン性が悪い。機能を追求、と言うには裁縫が荒かったり、撥水効果が保たなかったり、登山用品、キャンプメーカーの様な洗練された物とは程遠いのだ。特に、デカデカと自社マークをプリントしているのは着る以前の問題だ。
なぜ、お金を払い末端消費者が、そのメーカーのロゴを身につけ広告しなければならないのか。それは、父と過去に話した事もある。父いわく、男はそれを好む人が多い、車のガラスに好きなメーカーのステッカーを貼るのはほぼ男だという。
それを聞き、なんて男尊女卑なのか?と思うのである。一部のメーカーはデザイン性もあり、良いのだが、それだと選べないのだ。なので、レインウェアは登山用の通気撥水のヤツを選んでいる。見た目、これは重要である。
エリアに限定した理由はソコにある。例えばブラックバス、藪漕ぎ等をしたりで、マムシ、スズメバチ、クモ、カエルetc.と難易度が上がる。その上に、外来種という一般の方にはつつきやすいレッテル付きである。
むしろ、見た目が綺麗だからと在来種の卵を食い荒らす鯉、より攻撃的に小魚を捕食するマス類は漁になるからと見逃される外来種は良いのか?とすら思うほどのバッシングである。
父から言わせれば、海にも外来種がいる。つまりは、それがわかりやすいから叩かれるだけで、実際は既に生態バランスが取れてる可能性が高く、取れて居ない場合魚は全て居なくなる。と、言っていた。
まぁ、この件について考えるのは止めよう。今は目先の楽しいことに集中だ。
まずは、初心者が楽しめる事。そうなると、放流あり、水は湧水がベスト、あとはサイズがそれなりに入るとこ。
これらを加味すると、候補は大部絞られる。
まずは、定期放流ありの理由は、魚自体が無警戒であれば、釣りやすいこと。
河川引き込み式ではなく、湧水の理由は、透明度、水温ともに安定していて、通年を通して魚のやる気が安定しているため釣りやすい。
サイズがそれなりに入るところは、二十センチばかりでは飽きる事と、ラインのチェックが疎かになるのを防ぐ意味がある。
貸し出すタックルは、四ポンドナイロンを巻いてあるが、チェックを怠れば強くても直ぐに切れる事になる。
今の主流とも言える、エステルラインやフロロカーボンライン、PEは使わせない。エステルライン、PEに至っては細い上、ショックリーダーなるラインシステムは初心者には厳しいからだ。
フロロカーボンラインは硬く重いため、やはり向かないだろう。特に巻く釣りには。
またも、思考が逸れた事で霞は頭を振り、パソコン検索を続ける。
ここにしよう。池は一つだが、湧水で水温も十七度前後で安定している。学割もある、なんなら女性割り引きもあるしトイレもキレイそうだ。というか、過去に行ったことある気もする。
頭を捻り思い出そうとするが、不発に終わる。父と共に多くのエリアに行きすぎて何処が何処だか、既にわからなくなっているからだ。
さて、場所は決めたから後は運転手に伝えて、送り迎えしてもらう手筈を整えて…………何か忘れてるような…………。
ロッドにリールをつけ、自身の物は既に糸をガイドに通して、スナップをつけている。後はルアーをつけて投げるだけ……。
「あっ!」
しまった。浮かれすぎて、投げ方とか教えてない……もう、教える暇無いから現地対応しか無いか。絢香ちゃんが、呑み込みが早いことを願おう。
そう、思うことにしてパソコンの電源を落とし、ベッドに潜り眼を瞑ろうとして、ベッドから起き上がり、部屋を出る。
運転手の手配忘れるとこだった!と。
釣りにいかねぇ…………掘り下げる事多すぎた………………
次回更新も不定期ですが、お付き合い、応援よろしくお願いいたします。