03 戦争のルールですか?
あらすじ:モンスターハンター ⇒ マンハンター
視点:猟団【紅牡丹】団員 特攻隊隊員 ブラヤさん
『』:猟団長 ボーデさん
うお、面倒くせえなあ。
あーーー、気にすんな、新人!
それで・・・えーっと、なんだっけか?
「ブラヤ~~。
戦争のルールを教えてあげるんじゃね~の~?」
「自分で言っておいて、もう忘れたのかい?
やっぱりアレなんだね。」
おっと、そうだったそうだった。
っていうかアレっていうな、アレって。
ん? アレって何のことだ?
まあいいか、それでだな、神様達が
ギルドの規定を変えたってのは聞いたんだよな。
それでな? 神様達がすっげえノリノリで
大陸での戦争ルールまで変えちまったんだよ。
まず、{戦争時は事前に宣戦布告する}だろ?
次に{戦闘開始時には【開始玉】で合図する}だな。
んで{戦闘終了時にも【終了玉】で合図する}ってな。
あと{傭兵として雇える猟団数}も制限ついたんだよ。
あ? 何でそんな事を決めたのか、だと?
あーー、えっとだな、つまりだな、それはだな・・・。
「ブラ兄ぃー、ちゃんと教えてやりなよ~!
神様達が娯楽として楽しみたいから色々決めたってさ~!」
「そうそう! 神様達は楽しむ為に割と全力だからね。
視覚を共有できる【映写の紋章】っていうのと
聴覚を共有できる【音響の紋章】っていうのがあるんだけど
それを宿した人達をギルドで選抜して戦場に送ってんのよ。
それで、ギルド会館の中で各戦場を見れる様にしてんのよね」
「おまけに神様公認で、賭けまでやってるしな。
賭けの内容は、戦闘の勝敗だったり、個人の討伐数だったり。
三つ巴戦で猟団サバイバル~なんてのもあったよな。
・・・神様達、楽しむのに全力尽くしすぎだろ~」
ま、そんな感じで【ハンターズギルド】の役目ってのは
すっかり変わっちまったってわけだな。
あとは・・・あとは・・・何かあったか?
「おいおい、{奴隷は禁止}っての忘れてんぞ」
「そうだぞー、その子にも関係ある話だしな」
ああ、それがあったか。
神様達がな、戦争がグダグダになって楽しめないから
{戦争に奴隷を参加させない}って事になったんだよ。
そりゃそうだ、神様達は熱い勝負が見たいだけだからな。
奴隷なんてのは一番危険な場所で消耗品にされるだけだし
一方的に虐殺が行われるだけの光景なんて見たくは無いわな。
価値観は違うが、元々神様達って人族が好きなんだしな。
『そうだ! やはり神様だって可愛い子供達が大好きなのさ!
特に、幼い少女やロリっ子や萌えっ子とか!
・・・最高だよな!! prprしたくなるってものさ!!
わかるよ神様! そうだよね、神様っ!!』
「それって全部同じじゃないですか、団長~。
神様にひどい風評被害ががが・・・」
あーーー、まあ、団長の事は置いておこうか。
でもな、どーやっても、見つからなければ、バレなければって
安易な考えで抜け道を使う奴が、多かったらしくてな
結果、{もう奴隷自体を全部禁止すればいいよね!}って事で
戦争関係無しに、この大陸では奴隷が禁止になったんだ。
それが今から大体50年ぐらい前らしいな。
・・・ああ、そうだよな。
じゃあ、なんで今回のおめーみたいなのが起きたかって事だろ?
そこら辺はなあ、詳しく話すともっと長くなるんだよな。
あ、おい! 丁度良かった!
ココロ! お前の後輩になる新人君だ!
お前、情報に詳しいんだから、色々教えてやれよ!
「え? 拙者でゴザールか?
了解しましたでゴザールよ!! ニンニンっ」