19 歓迎の宴
あらすじ:最初は乗り気じゃなかった風の神様はご機嫌で帰りました。
視点:猟団【紅牡丹】団員 特攻隊 ルプスさん
『』:猟団長 ボーデさん
(ワイワイ、ガヤガヤ、ガシャーーン)
はー、もー、やれやれだよー。
ブラヤ先輩はいつもの事だからもう諦めたけど
インターにしろ、ジロパーにしろ、悪い影響受けすぎ~。
何でアタシが後輩の面倒まで見なきゃならないのよー。
これも全部ブラヤ先輩が悪い。
ね? そう思うでしょー? ネスフウ君。
キミの同期には本当に困るよねー・・・って、あれ?
居ない・・・いつの間に。
ま、どうせ料理の追加貰いに行ったんだろーね。
あの子、よく食べるし。
さっ、アタシもおかわりを・・・おっ!!?
キミは本日の主役の新人君じゃないか!
さっ、キミも飲みなよ! ほらほら! ここ座って!
「おーい! ルプスー! あんまり飲ませすぎるなよー?」
「新人君よー、その女はザルだから気をつけろー!?
一緒のペースで飲んだら酔い潰されるぞー!」
(ドッ、ワハハハハハ)
うるさいですよ~、ろくでな・・・先輩達ー!!
さっ、新人君、ぐい~~っと、ぐい~~っと!
「ちょ、今ろくでなしって言おうと・・・」
「いや、俺とこいつを一緒に・・・」
はいはい! うるさいですよ~、ろくでなしども~!
あ、違った、先輩ども~!
さっ、キミは気にしなくていいからね!
キミは素直そうだし、そのままでいてね?
これからも、あのダメな人達の真似したらダメだゾ?
参考にするなら、副団長のオリラさんとか
さっき、キミと一緒に居たクロウ君とかを参考にするんだゾ?
え? アタシ? アハハハハ~~~~~ダメダメ。
アタシも【特攻隊】の中じゃ、まだマシな方って思ってるけど
何だかんだ言っても、特攻狂いの1人だもの!
(ワハハハハハハ、ガヤガヤ)
「よく分かってんじゃねーか、お前も同類・・・」
「いや、俺は違うだろ・・・」
だから、うっさいよーダメ先輩どもー!
はー、やれやれ-。
キミが団の中でどんな役目になるのか知らないけど
【特攻隊】だけは辞めとくんだゾ?
大半がろくでもない人ばっかりだからねー。
・・・んっ? あれ? 戻ってきたんだネスフウ君。
うわっ、相変わらず凄いね。
山盛りどころか特盛のスパゲティーじゃない。
え? 美味しい? そっか! 美味しいのは良い事だよね。
あっ! 新人君、この子はネスフウ君。
この子も【特攻隊】で、アタシの後輩ちゃんでね?
数少ない素直で常識的な、良い後輩ちゃんなの!
アハハ! この子、すごいガタイでしょ?
キミもいっぱい食べて、大きくならなくちゃね!
(ワハハハ、ガシャーン、バリーン)
「そー言えば、団長は?」
「あん? いつものだろ?」
「いつものだろうな」
「だろうな、いつもの事、いつもの事」
えっ!? 団長はどうしたのかって?
それは、えっと、アレよアレ!
いつもの・・・ごにょごにょ・・・よ?
「おーい! 何キャラに似合わず照れてやがんだよ!」
「はあ、やれやれ、そんなので恥ずかしがる年・・・」
(ブン、ガシャーーー「ぐわああああっ!?」ーーーーン)
ん? 何か言いかけましたー? 先輩。
何です? 何か言いたい事でもー?
どうぞどうぞ、ほら、早く続きを言って下さいよー?
早く言えってー、おい。
「・・・ルプス先輩、このチーズも美味しいですよ?
はい・・・どうぞ(すっ)」
あーーーん! ・・・・・・うん、うまっ!
はー! ネスフウ君は本当、良い後輩ちゃんだよねー!
キミもネスフウ君みたいな気遣いを心がけるんだゾ?
(ガチャッ、バーーーン)
「あーーー! 腹減ったーーー!!
ま~~ったく!
ボーデ姉ちゃんは毎度毎度、注文多すぎるんだよ!
馴染みの娼館に行けばお気に入りが居るだろっての!?
毎度毎度、姉ちゃん好みの幼女を手配しなきゃいけない
俺の身にもなってくれってんだよ!!
結構、恥ずかしいんだぞ!? 娼館回って注文すんのも!」
「お~う! お疲れさん、参謀殿~~!」
「あはははは! 団長は相変わらずお盛んだな~」
「おっし、俺も後で行くか! 参謀君も一緒にどうだ~?」
「バカヤロー! 俺は今帰ってきたんだよ!
そんなことよりも、飯だ飯!
行きたいなら、ジミーでも連れて行けよ!」
「おい、ケイ! そこで何で俺を、って言うか
ジミーは辞めろって言ったろ! おい!」
(ドッ、ゲラゲラゲラ、ワハハハ)
・・・うん、つまり、まあ、そう言う事なんだゾ?




