01 紅牡丹へようこそ
あらすじ:こっちも開始なのです!
視点:猟団【紅牡丹】副団長 オリラさん
『』:猟団長 ボーデさん
(ざわざわざわ、がやがやがや)
やあ、おはよう、良く眠れたかい?
・・・ああ、それなら良かった。
まあ、今まで気が休まる事も無かっただろうしね。
しばらくは、猟団の出撃予定は無いから
君もゆっくり休んでくれていいよ。
ここは僕らが主に拠点にしている宿屋でね。
1階が食堂になっていて、見ての通り騒がしいけど
味もうまいし、ボリュームも満点でね。
君も何か食べるだろ? 僕のオススメは{B定食}さ。
ははは、料理の代金は気にしなくて良いよ。
僕らは猟団員の分を全部まとめて支払いしてるから
君は猟団預かりになるしね、遠慮なんかいらないさ。
うん? 奴隷商に掴まっていた他の人達かい?
ああ、彼女らはこの大陸の出身だったようでね。
【ハンターズギルド】が故郷まで送ってくれるそうだよ。
さっき、丁度護送の馬車がでたところさ。
え? ここがどこかって? ・・・ああ、そうか
君は他の大陸から連れてこられたんだったね。
ここの大陸は【バヤイ大陸】って言ってね。
周辺の大陸と比べると、結構広めの大陸なんだが
モンスターの数が多くて、危険地帯なんかも多いね。
そして、モンスター退治を目的とした神公認の組織が
【ハンターズギルド】・・・だったんだけどね。
うん? 今は違うのかって? 実はそうなんだよ。
ま、その辺の詳しい話は、また後にしようじゃないか。
「おっ待たせしました~!
{お任せモーニング}と{B定食}で~~~す!」
(カチャカチャ、ゴトッ、ゴトッ)
ほら、頼んでおいた君の分も届いたしね。
とりあえず、今は朝食を頂こうじゃないか。
・・・おっと!
そうそう、肝心な事を良い忘れてたよ。
僕の名前はオリラ、この猟団で副団長をやってる者さ。
ようこそ! 猟団【紅牡丹】へ!! 君を歓迎するよ!
・・・・・・え? 団長かい?
ああ、まだちゃんとは会っていなかったね。
そうだな、いつもなら、そろそろ起きて来る時間かな。
うん、言ってる間に来たみたいだよ。
(・・・ガチャッ・・・すたすたすた)
『諸君! おはようじょ!!!』