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お風呂回です

あらすじはちょくちょく変わります(`・ω・´)キリッ



人間に抱えられてしばらくしてボクは暴れるのも諦めた。疲れるだけだし。


それに力いっぱいジタバタしたってこの人間はフッて笑ってボクの頭をくしゃくしゃと撫でてからまた歩き出すだけなんだもん。

この人間は何がしたいんだろうか…?



人間はもっと怖いって聞いてたんだけどなぁ?

だってお父さんが



「いいか、人間という生き物はな、我らよりも小さく力も弱い、だが奴らは群れで行動しその数は我らよりも圧倒的に多く我らも下手に手出し出来ぬ生き物だ。しかも人間の中には不思議な技を使いたった6〜8匹で我らの群れよりも大きな群れを壊滅させるという。

いいか、人間を見かけた時はまず逃げる事を考えろ、気付かれぬよう静かに動くのだ。

幸いな事にこの森の近くに人間の群れは無いがもしもという事もある。

いいか、人間を見かけたらすぐに逃げるのだ」



って前に教えてくれたから。

なのにこの人間はボクを捕まえただけで何もしてこない…。うーん…?………ハッ!そうか!巣に持ち帰ってから食べるんだ!うんうんなるほど、ボク達もお魚さんとか捕まえて持って帰るしね!納得納得。


・・・・・・ってあれ?ボク食べられるの……?




そんな事を考えて1人大慌てしてると唐突に森が途切れた、正確にはそこだけ開拓整地されてログハウスが一軒建っているだけなんだけどその時のボクはそこだけ森が消えてしまった様に感じた。



ぽけ〜と口をあけてそこを見てると人間がボクをしっかりと抱え直してログハウスに入り、玄関から少し行って右隣の部屋の中にボクを下ろしてそこから更に奥の部屋に入っていった。


よし!今のうちに逃げよう!

そう考えたボクは今入ってきたばかりの方にある扉をなんとか開けようと体当たりしてみたりガリガリと爪で穴を開けようとしてたら後ろから脇腹をガシッと掴まれて扉から引き剥がされた。

ボクは脱出計画が失敗に終わってガックリしょぼんってなった。

人間もはぁ…とため息をはいてガックリしょぼんだった。なんでだろう?



人間に抱えられて奥の部屋に入るとむわっとした湯気が充満していた。

人間がボクを床に下ろして壁にかかっていた棒を手に取った。

それを見てボクは叩かれるかも!って思って頭を守るようにうずくまる。


でもそれで叩かれる事は無くて、変わりにジャー!っと音を立てて温かい水が勢いよく降ってきてびっくりした。

でも少しするとそれがとっても気持ちよくってはふぅ…って息が漏れた。

温かい水を堪能してると人間が温かい水を止めて白いモコモコをボクの身体につけてゴシゴシと擦り始めた。

これも最初はくすぐったかったけど次第に気持ちよくなってきて・・・・・気づいたらボクの身体は真っ白なモコモコになっていた。

と思ったらまた温かい水がザバーっと降ってきて白いモコモコタイムはすぐに終了。

白いモコモコは結構楽しかったので少し残念だ。


白いモコモコも無くなり濡れた身体をぶるぶると震わせて水気を飛ばす。

はぁ、気持ちよかったぁ〜。


そしてあらかた水気を飛ばし終えた所でまた人間に抱えられる。

この人間が特に何かしてくるわけでもないみたいだし抵抗するだけ無駄と身を任す。

が、それはそれとして脱出する方法もしっかりと考えておく。

ボクがいない間にみんなが帰ってきてるかも知れないんだから!



その後もふわふわのなにか(タオル)で身体をゴシゴシされブオォーと温かい風を出す(ドライヤー)を当てられながらボクはこの人間の巣から脱出する為の方法を考え続けたのだった。



そして気づけばボクの身体はふわっふわのサラッサラになっていた。


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