表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
花うたとアールグレイ  作者: 星田 憩
9/13

生きたくないや

死にたい。というか生きたくない。


大事な人たちからことごとく「甘えるな」とか「頼り過ぎないで」と言われた。普通の友人とか恋人が求めるのは健全で健康な私のことで。ぐちゃぐちゃな時の私は誰にも受け入れられない。


そりゃそうか。


「自分で対処がわかんないことが、他の人にわかるわけないでしょ」


「そのまま大人になって母になれるの?」


正論だ。正論だよ。ただ、それが欲しかったんじゃない。でも甘い言葉を欲しがるのは欲張りだし、幼い。


そしたら1番安全な解決策は、私が立派な自立した人間になること。でもそれができてたら、今こんなに生きづらい生活を送ってないんだよな。


誰にも頼れないから薬が増える。


冬が明けてちょっとずつ減ってきた薬の量は、今じゃ1番酷かった高校の頃と同じぐらいになっていた。数週間前お医者さんが言っていた量より増えている。よくない。けど、そのぐらいじゃないと手に余るかなしさは失くならない。


最近ふとした時に涙が出る。過呼吸になる頻度が高くなっている。そんなときでも甘えるなと沢山の人は言う。さて、どうしようね。生きたくないや。


ぐちゃぐちゃな私が私にとって必要なのは、私が1番わかっている。この子とどう付き合うかが私の人生の大きなテーマなのは痛いほどわかってるんだ。


周りに見せないように普通の振りするのは、バイトとか、学校とかで十分だよ。誰かに共有しながら、一緒に解して優しい言葉を掛けられたい。そんなに気張らないでって。それだけでいいのに。




私は昔から恋愛観がバグっている。「めんたりんぐ!!」の方ではあまり書いたことはなかったけれど。


性的じゃない興味を持たれる、ことは私の中では存在しない。


つまり、私に持たれる興味は全部性的なものだと思ってるし、性的に興味がない=話したくもないほど興味がない、ということになる。ややこしいけど。


だから興味を持ってもらうために性的なアピールだって、昔はよくしたし、存在意義を認めてもらうための行為はあらかた私の中の「女の子」を使うものだった。


今はそれをしても誰も気に留めない。性的じゃない興味の存在も認識してるけど、それでも誰の箸にも引っかからないで生きている。誰か。誰か。


薬を飲むと眠くなる。寝て起きて、生きてても何したらいいかわからない。また寝て、怖い夜が来る。お腹が空かない。


生きたくないや

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ