第2話悪鬼 Ogre
第2話 悪鬼 Ogre
数日後、牛久から連絡が入った光留は知らないビルに連れて行かれる。
中に入るとジャラジャラという音と異様な空気
悪鬼の巣
「こいつか新入りは、俺は鈴井洋人だ、ここ札幌では四天王と呼ばれている。」
四天王
雀神と呼ばれている代打ちに届きうるもの達
あるものは人間離れした記憶力、状況把握力
またあるものは卓越したイカサマ技術。
もう1人は狂運とも言えるありえない豪運
そして鉄壁の守備を誇り、気違い染みた理論で打つもの
それらを超えるものは数人しかいない
「おい、日裏あれを見せてやれ」
「はい、分かりました」
「名前は聞いている、お前光留と言うんだろ?適当に8つの手牌を作ってくれ」
言われた通り作る
日裏が手牌を1つ区切る。
「私はこの手牌で十巡以内に跳満以上の点数で上がります。」
8s8s9s 7s8s9s 5m6m6m 1p2p3p 東西
宣言した
「そして光留、適当にドラと山作ってくれ」
ドラは9s
1巡目
東を捨てる
2巡目
7mを拾い5mを捨てる
3巡目
7sを拾う 西を見捨てた
ここで何故だが知らないが光留に悪寒走る
4巡目
8mを拾い、6mを捨てる
5巡目
9mを拾い6mを捨てる
6巡目
1pを拾って8sを捨て宣言
「立直」
7巡目
1pを拾った、上がったのだ。
「立直、門前ツモ、平和、サンショク、純金帯、ドラ。倍満」
なんというツモ上がり、これが代打ちなのか?もはや運命を決められたのかのようだった。
「日裏はツモ上がりが容易に出来て高得点も狙える強運を持っている。」
「そして、お前はいずれこいつと戦う日があるかもしれんが今日は違う」
「今日の対戦相手はこいつだ」
そう鈴井が指差した先には18そこらのチンピラっぽさはあるが、ぱっと見イケメンの代打ち
「期待の若手同士の対戦だ。」
「こいつ、そう羅臼は中学二年生の時に初めて麻雀をやり、ネット麻雀の全国大会で四連続優勝している」
羅臼、デジタル派の代打ち新しいタイプの古臭さを感じない実力はほぼ未知数。
次回 新世代の幕開け
新世代と旧世代はいずれ激突する。