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第1話 起源 ORIZIN

第1話 origin 起源

とある代打ちはこう語る。

「麻雀は理の域を超えられない、だが超えられる者がいる。それは代打ちだ」

雀荘平和の様子はいつもとは違った。

チクチク痛む皮膚の損傷のような空気

それを一番に感じている者、代打ちの牛久

牛久「(辺張待ちからのイーペーコー、平和、タンヤオ、リーチ、満貫だそれでドラも乗れば、そしたら逆転できる!)」

牛久の手牌 p=筒子 s=索子 m=萬子

2p3p4p2p3p4p 5m4m6m 3s4s5s 7s 東

牛久「立直」

東は場にニ枚出ているため通る可能性が五分五分と言える。実際字牌は使う頻度はそこまで無い、強制的に刻子か雀頭となるため(特殊な場合は除く)と4枚しか無いからだ。しかもこれ以外に使われるのはチャンタや混一色といった門前じゃないとあまり意味がない役だが。

かんっ

東を横にして置いた瞬間

「ロン 混一色 一気通貫 白 ドラドラ 倍満だ」

1s2s3s4s5s6s7s8s9s 白白白 東

点差は圧倒的に広がって牛久は負けた


数時間前

レートがテンピンの雀荘平和、そこで荒稼ぎをしている者がいた。名は蝦夷崎(エゾザキ) 光留(ヒカル)、颯爽と現れ素人達をボコボコにしていく。

「ツモ タンヤオ ピンフ イーペーコー リーチ 満貫」

型としては速攻麻雀、典型的な関西麻雀

だが何かが違うのだ、強運、読み、流れ。

全てがアマチュアの域を越えている

負債者は最大10万も刷ったものもいた。

光留、五十万の札束を持って去ろうとするが

「待て、にいちゃん俺と勝負して勝ったら五十万プラス、負けたら百万、どうだ?面白そうだろう。」

牛久が止めた

光留、頷き承諾

牛久はこの雀荘の用心棒、元代打ちでそこそこ名を馳せていた。

東風勝負でルールはありあり。持ち点25000

場に居合わせた、伊達と納谷も人数合わせで参加

東1局

光留の手配

1p1p2p 3m5m8m 1s7s9s 白中東 8s

1sを捨てる

(伊達は染め手が好きだ、前の対局の捨て牌でわかる、納谷は基本鳴かないから捨て牌を気にしつつ問題はこいつだ、明らかにここの主、代打ちをやってた風格がある)

チー

納谷は1s2s3s

そこからは数巡後

納谷は鳴いてからのツモ上がりが出来ない

伊達はビビって守備に入った

牛久の手配 牛久が親

3p3p3p 東東東←鳴いてる 9s9s9s 中中中

2p

牛久、ツモる

「ツモ! 三暗刻 トイトイ 東 ドラ三 倍満」

三人17000に減り、牛久49000点

流れは牛久に変わった、2局目は流局だが、牛久だけテンパイ52000点

このまま勝つと思った牛久だが、罠を仕掛ける。

伊達と共謀し置き賽をし、積み込みによって積まれたドラ爆。

そして牛久も積み込み、完璧

その中で光留の手配

1p3p3p 4s4s5s 6m6m7m 3p4p4p 發 1p

七対子が理想的だがそれだと点が見込めないし牛久相手に直撃しないと勝てない。

勝負に出る

10巡目牛久立直

そこから切りまくった15巡目

1pを捨てた牛久、だがそれは死

「ロン 四暗刻 役満」

逆転した、牛久20000 蝦夷崎光留 48000

牛久はここで負けた、次は3倍満直撃でやっと勝てるのだ、牛久諦めなかったが流れは失った。


対局後...

「にいちゃん、代打ちにならないか?そしたらあんたの強い麻雀と人間好きな金が手に入る。場は俺が用意するから、どうだ?」

「いいですよ、麻雀なら」

これは北海道伝説の雀士、エゾザキの起源である

そして、戦乱の始まりでもあった。


次回 第2話 悪鬼

ギャンブラーは人生、命を賭けてこそ真剣師






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