プレイ2日目 生産してみる。
「お、帰ってきたか。大丈夫だったか?街に入るなら身分証を出してくれよ。」
門番のおっさんに冒険者カードを見せて街の中に入る。まずは冒険者ギルドに行って依頼の達成報酬を貰うか。
冒険者ギルドに入ってカウンターへ向かうと、登録の時に担当してくれたアプリと目があった。彼女は綺麗な緑の髪のエルフで非常に目立つし、美人なのでこちらが照れてしまう。
「こんにちわハントさん、依頼の達成報告ですか?」
「あぁ、頼む。」
「それではカードを出してください。確認致しますね。」
ニコっと微笑むアプリさんへ冒険者カードを手渡す。どうやらメニューと同期されているようでカードから情報を読み込んでいるようだ。
「それではラット駆除の報酬が100G、スライム駆除が2回分で100G、ラビット駆除の報酬が150G、それと薬草の納品は1束ですね。合計で360Gですね、ご確認下さい。」
「ありがとう、所でゴブリンをあまり見かけなかったんだけど、どの辺りに出てくるか知ってますか?」
「ゴブリンでしたら、グリーン草原の奥、グリーン森林の入り口辺りで多く確認されていますね。ゴブリンは1匹の力は弱いですが、複数で纏まっている事が多いみたいですからお一人の時は注意して下さいね。」
アプリにゴブリンの情報を聞いてギルドを出る。どうやら常設依頼は報告してもギルドクエストの一覧に残ったままで何度でも挑戦出来る様だ。報告が終わったらステータスとスキルの確認をする。
「え~っと、ステータスポイントとスキルポイントが4づつか。ステータスはDEXとAGIに2づつ、スキルは取り合えず<採取>と<気配察知>だけ取得かな。」
ハント
レンジャーLv.3
HP120/120
MP30/30
STR3
VIT3
DEX9+1
AGI9+1
INT3
MND3
LUK5
ステータスポイント:0
スキルポイント:2
冒険者ギルドランクF:5/20
<<スキル>>
<弓術>Lv.3<遠距離攻撃力上昇>Lv.2<木工>Lv.1<錬金術>Lv.1<料理>Lv.1<鷹の目>Lv.2<夜目>Lv.1<隠密>Lv.2<ステータス鑑定>Lv.2<アイテム鑑定>Lv.3<気配察知>Lv.1<採取>Lv.1
<<称号>>
なし
<<装備>>
武器・・・初心者の短剣・初心者の弓
頭・・・なし
胴・・・冒険者の服
手・・・なし
脚・・・冒険者のズボン
足・・・冒険者のブーツ
装飾品・・・レンジャーリング
<<所持金>>
540G
「これでよしっと、次は木工ギルドに行ってみよう。木の矢が残り少なくなってきたから作っておかないといけないからな。」
<木工>は主に木材を加工するスキルだが簡単な鉄の部品や革の部品も扱う事が出来る。ギルドに登録するとお金は掛かるが初心者用の道具セットを貰えるのでお得になる。生産には対応した道具を所持している事がスキル発動の条件になっているので道具の入手は必須なのだ。勿論道具自体は道具屋にも売っているし、作れるプレイヤーから買ってもいい、作れるなら自分で作っても大丈夫である。
生産にはある程度の法則性というか最低限のレシピは存在しているが、殆どがプレイヤーの感覚で作成する事が出来る。例えば『木の矢』を作る場合、基本のレシピが『木』+『鳥の羽根』となっていて、その最低条件さえ満たしていれば一定の品質の『木の矢』が完成するシステムになっている。
「すいません、木工ギルドに登録したいのですが。」
「おう、よく来たな。どうやら<木工>スキルは覚えているようだな、登録には100G掛かるがいいか?必要なら最低限の道具を付ける事も出来るぞ。」
「はい、お願いします。道具も頂きたいです。」
「100G確かに、それじゃあこれが初心者用の道具だ。よろしくな。」
100Gを渡して『初心者用道具セット<木工>』を受け取る。これで作成が可能になった。
「あと、作業場を借りたいのですが、それと材料はどこで買えますか?」
「作業場は共同スペースなら無料だ、但しマナーは守ってくれよな。素材はあっちのカウンターで売ってある。勿論買取もやってるから何かあったら利用してくれ。」
よく見ると入り口の近くにカウンターがあって、そこで売買が出来るようだ。木材は先程採取して来たのだが鳥の羽根が無いので購入する必要がある。鳥の羽根は99個で120Gだったが、1度の作成で矢が3本作れるなら損はしないだろうという事で買うことにした。
「よし、早速作ってみるか。さっき採った『雑木の枝』と『鳥の羽根』で『簡易作成』っと。」
<<『簡易作成』を実行。『木の矢』x3が完成しました。>>
「よし、これでいいか。後はこれをひたすら繰り返して・・・。」
幻想世界Onlineの生産は主にスキルを使ってシステムから作成する『簡易作成』系のスキルと、自分の手で実際に作業して作る2つのパターンがある。今回は簡単な木の矢だった為、スキルを使って手早く終わらせたが強い武器や防具を造るならある程度自分で作業する必要がある。
どちらにも利点があるが自分で作る場合は強い武器や防具を造りやすいというメリットがある反面、不器用な人には非常に難しい。スキルを使っての作成は素材さえ揃っていれば最低限のモノは完成するが、運が悪ければ失敗する可能性もある。自分にあった方法で楽しむ事が出来るシステムになっている。
「これで当分は大丈夫だな。後は錬金術ギルドと料理ギルドにも登録して道具セットを手に入れて・・・、ふう、やる事がいっぱいあるな。」
やる事もやれる事も沢山あって何をやるか迷ってしまうが、非常に充実した気持ちになる。
木工ギルドを出た後は同じように錬金術ギルドと料理ギルドを回り、初心者用道具セットを手に入れて一旦休憩する為にログアウトする事にした。
ハント
レンジャーLv.3
HP120/120
MP30/30
STR3
VIT3
DEX9+1
AGI9+1
INT3
MND3
LUK5
ステータスポイント:0
スキルポイント:2
冒険者ギルドランクF:5/20
<<スキル>>
<弓術>Lv.3<遠距離攻撃力上昇>Lv.2<木工>Lv.1<錬金術>Lv.1<料理>Lv.1<鷹の目>Lv.2<夜目>Lv.1<隠密>Lv.2<ステータス鑑定>Lv.2<アイテム鑑定>Lv.3<気配察知>Lv.1<採取>Lv.1
<<称号>>
なし
<<装備>>
武器・・・初心者の短剣・初心者の弓
頭・・・なし
胴・・・冒険者の服
手・・・なし
脚・・・冒険者のズボン
足・・・冒険者のブーツ
装飾品・・・レンジャーリング
<<所持金>>
120G