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50代で始めるVRMMO。~初めての幻想世界Online~  作者: 森もりおん
第二章 中央大陸編
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プレイ42日目 中央大陸上陸

ここから第二章中央大陸編となります。

よろしくお願いします。

 中央大陸にはあっけなく到着した。船上では甲板に出て水平線を眺めたり、船員さんと話しをして過ごしたが特に海賊の襲来やモンスターとの戦闘イベントも発生しなかった。今まで遊んだゲームだと少なからずそういったイベントがあったので楽しみだったので少しだけ残念だ。


「ふぅ、ついに来たな中央大陸」


「着きましたね~色々楽しみです!」


 到着したのは港街クルスといって中央大陸で一番大きな港街らしい。グローリア大陸を始め、殆どの大陸から来る船は一旦この港に入る事になっているようだ。

 この街には各種ギルドも揃っており、市場だって凄く大きいのがある。規模としては王都グローリーに匹敵するほど栄えている街だ。港に着いて周りを見渡せば見た事がない服装の人もいるし、見た事がない騎獣や食材、商品等が積み降ろしされている。


「なんだがこういう雰囲気を見るだけでワクワクしてきませんか?」


 セレナは商人の血が騒ぐのかさっきからそわそわしっ放しのようで見ていて微笑ましい。私も色々見て回りたいので、ここでパーティーを解散して自由行動という事にした。装備品は必要ないが食材なんかを市場で見て回って食堂でも行って見よう。


 市場を見て回ると直ぐに米を発見出来た、あっちで買ったよりも安かったので多めに購入しておいた。更にいくつかの食材も購入してストレージに放り込んだ、これだけあれば食卓事情も更に豊かになるだろう。

 素材関係も見かけたのだが、まだどういった使い道があるのか分からないし、価値もいまいち分からなかったのでそちらには手を出さなかった。向こうで見た事がない金属や素材がいつくかあったので中央大陸で取れる素材だろう、取れそうなら自分で取って見たい。

 一通り市場を見て周り、買いたい物は買ったので近くの食堂に入ってみた。中央大陸独自の料理を期待していたのだが今まで食べて来た料理とあまり差は無かった、少し残念だ。店員に軽く話しを聞いてみると昔から港街として栄えていた為色々な大陸の料理が融合して平均的な味付けに落ち着いているそうで、誰が食べてもどこか故郷を感じる不思議な料理が生まれたそうだ。


 セレナにメッセージを送ると、今日は色々と見て回って製作もしてみたいという事で明日一緒に遊ぶ約束をして少し早かったがそのままログアウトした。


「さて、図書館に行って情報でも集めてみるか」


 一応ログアウトしてから掲示板である程度情報収集してから寝たのだが、図書館での情報収集はゲームをする上で必要だという個人的な考えがあるのでログインして早速向う事にした。


「システムはあっちの大陸の図書館と一緒なんだな・・・」


 取り合えず大陸の地図っぽい物や文化、歴史等の書物に目を通して、モンスターや、素材、鉱物等の事典も見ておく。相変わらず地図は白地図なので詳細は分からないがある程度のダンジョンの位置や街の位置は確認が出来た。今後の流れとしては一旦王都を目指し、それからダンジョンへ向おうと思う。


「さて、次は外の下見かな。ユニーとユウも遊ばせてやりたいしな」


 ユウは精霊なので環境によるストレスはないかもしれないがユニーはさすがに海も渡ったし、預けたままなので寂しがっているだろう。それに私もユウとユニーに会ってないのでそろそろ寂しかった。


「ユニーごめんな、船は大丈夫だったか?今日はこの辺りを走ろうな」


(大丈夫)(走る)


 続けてユウを召喚する。


「召喚ありがとうございます!今日は何を致しましょうか!?」


「やぁ、ユウ元気だったかい?ここは中央大陸なんだけど、今日はユニーと一緒にこの辺りを下見しようと思ってるんだ」


「畏まりましたー!」


「よーし、じゃあユニー行こうか」


 ユニーに跨り、ユウを前に乗せる。精霊なので飛べるのだが雰囲気を出す為?に毎回こうやって乗っている。この辺りはクルース草原というらしい、モンスターのLvは5から30まで幅広く生息しているが街の近くには低Lvで脅威度が低いモンスターしか現れないようだ。

 取り合えず約束もあるので街からあまり離れないようにユニーを走らせて一通り遊んだ後は街に戻って久しぶりに料理をする。弁当はある程度残っているが折角なので昨日買った食材を使って色々と試して見たい。それに露店で商売をしないとこのままではお金が減る一方だ、という事で夜まで製作タイムとなった。


 夜になってセレナがログインして来たので早速パーティーを組んで街の外へと向かう。下見の際、草原の奥でLv30のモンスターを確認しているのでまずはそこへ向う。


「わぁ、それがハントさんの騎獣ですか?すっごく可愛いですね!」


「あぁ、ユニーというだ。種族はホーンラーバだ、宜しく頼む」


「宜しくね、ユニーちゃん。こっちの子はワーカーキャットのミアっていうの、仲良くしてあげてね」


 セレナの騎獣はワーカーキャットというライオンくらいありそうな大きな猫だった。確か猫型騎獣は高かったと思うのだが、気になったので確認すると一目惚れしてしまい金額を気にせずに衝動買いしてしまったそうだ。女の子の買い物は恐ろしい。


「後、紹介したい子がもう1人いるんだ、出ておいでユウ」


 周りにプレイヤーの目はなさそうだったのでユウを召喚してセレナに紹介する。セレナはかなり驚いたようで口が開きっぱなしになっている。


「はじめまして、マスターの召喚精霊のユウです!」


「は、は、は、ハントさん!こ、この子は!?召喚精霊って何ですか!?」


「まぁ、なんというか普通にゲームしてたら運良くこの子を召喚する事が出来てね。精霊召喚の情報は公式からもアナウンスが出てたと思うんだが・・・」


「出てましたけど、出てましたけど!いきなり目の前に現れるとは思いませんでしたよ!」


 すると急に周りをキョロキョロして挙動不審になる。


「だ、誰かに見られてませんか?もし見られてたら大騒ぎになりますよ?」


「大丈夫だろう、掲示板に情報は流してあるし。それにこの辺りにプレイヤーは居ないみたいだし」


 まだブツブツ呟いているがそのままここに居てもしょうがないのでいつものようにユウを乗せて先へと進む。道中でいくつか聞かれたので正直に答えるとなんとも言えない顔をしていた。


 その後私の弓の威力にも驚かれつつ、初めてのパーティープレイは終了となった。セレナにはハントさんは色々有り得ませんと言われたがあまり自覚はない。セレナの風魔法も十分に凄かったと思う。また機会があれば一緒にやろうという事でその場は別れようとしたのだが色々と消化し切れないらしく、中々解放して貰えなかった。

 

お読み頂きありがとうございました。

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