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50代で始めるVRMMO。~初めての幻想世界Online~  作者: 森もりおん
第一章 グローリア大陸編
40/43

プレイ40日目 精霊召喚の儀式

 精霊召喚の儀式の為にギルド長からの紹介状を持って里長の家を訪ねる。紹介状を渡し、簡単に言葉を交わしてから世界樹の若木まで案内して貰った。


「ようこそ若きエルフ。心を落ち着かせ若木にお触れ下さい、資格を持つ者であれば精霊が答えてくれるでしょう」


 巫女に促されるまま深呼吸をして若木に触れる。すると一瞬の暗転と共に周りの時が止まった。目の前に現れたのはゲーム開始時に出会った案内妖精のメアリーだった。


『これより特殊クエスト『精霊召喚の儀式』のチュートリアルを開始します。案内に従って選択して下さい。ここまでで質問があればどうぞ』


「えっと。これは召喚する精霊と契約する為のクエストでしたよね?ここはどこでしょうか?」


『ここはゲームとは切り離された空間です。召喚する精霊は個人の好みである程度選択出来るようになっておりますので、ここでタイプ等をカスタマイズして頂けます』


 ふむ、よく分からない。


「カスタマイズというと?どこにも情報が無かったと思うのですが、もう少し詳しい説明をして頂けませんか?」


『畏まりました。このクエストは一部の条件を満たした方にだけ発生する種族毎の特殊クエストです。今回の場合はエルフの精霊召喚の儀式がそれにあたります。召喚精霊とは戦闘時のサポートを目的としてそれぞれ1体のみ召喚可能です。また、このシステムはハントさんが最初に達成した為、後日アップデート情報として正式に発表されます』


 更に詳しく聞いた所、このイベント自体がゲームが始まって初めて解放された物である事。エルフなら精霊召喚、獣人系なら幻獣召喚、ドワーフなら機械人形召喚、人族ならそのどれか1つだけが発生するという事。サポートキャラはキャラクリエイトの要領で自分でカスタマイズ出来るという事だった。また、呼び出すには精霊の場合MPを消費して召喚するようだ。


『それではカスタマイズを開始して下さい』


 メアリーさんがそう言うと目の前にキャラクタークリエイトの時に見た鏡が現れた。そこにはいくつかの選択肢が表示されている。


・剣の精霊・・・物理攻撃タイプ。一部強化魔法も使用可能。

・盾の精霊・・・防御タイプ。一部支援魔法と回復魔法が使用可能。

・杖の精霊・・・魔法支援タイプ。攻撃魔法、支援魔法、回復魔法をバランスよく使用する。

・弓の精霊・・・遠距離攻撃タイプ。遠距離攻撃及び一部阻害系の魔法が使用可能。

・火の精霊・・・火属性に特化したタイプ。火属性の魔法全てを使用する。


 火の精霊以下はそれぞれの属性に特化したタイプが表示されていた。今自分に足りていないのは間違いなく防御力なので盾の精霊を選択する。それにこのクエストを受けた時から前衛が任せられるような精霊だったらいいなと思っていたので純粋に嬉しい。


 その次は性別と容姿。性別は男か女、容姿はそれぞれ何パターンか雛形が用意されており、それから微調整出来るようだ。ちなみになぜか全て幼い子供のタイプしかなかった。精霊といえばそういうイメージが強いのだが、なんとなく運営の趣味を感じてしまった。

 取り合えず私が選んだのは女の子の天使タイプ。武器は持っていないが身体と同じくらい大きな立派な大盾を持っている。その容姿は無意識の内に娘の小学生くらいの時のような印象になっていた。


 どうやら性格も何パターンか用意されているようだ、元気っ子、おどおど、冷静沈着、ドジっ子、天然と本当に必要なのかというような選択肢だ。取り合えず子供は元気が一番という事で元気っ子タイプにしておいた。


 最後に名前の入力をして終了のようだ。かなり迷ったのだが娘の名前から一部貰ってユウと名付ける事にした。


『以上でカスタマイズを終了して宜しいですか?』


「はい、大丈夫です」


『それでは元の時間軸に戻します。お疲れ様でした』


 メアリーがそう言うと一瞬の暗転と共に世界樹の若木の前に意識が戻る。そして若木が光り、ユウが目の前に現れた。


「始めましてだねマスター!これから宜しくお願いします!」


 背中に大きな盾を背負った小さな妖精が元気一杯に抱き着いて来た。しょうがないので頭を撫でて挨拶を返す。


「これから宜しくねユウ」


<<特殊クエスト『精霊召喚の儀式』を達成しました!>>

<<盾の精霊『ユウ』と契約に成功しました>>


「おめでとう御座います。無事に精霊と契約出来たようですね」


「はい、お陰様でいい子に出会えました。有難う御座いました」


 取り合えず、その場を後にしフィールドへと出る。そこでユウに詳しい話を聞く事にした。まず、ユウを呼び出すにはMPを100消費する、制限時間は1時間。再呼び出しの待ち時間は特にないらしいのでMPさえあれば常に呼び出しておく事は可能らしい。ユウのLvやステータスはマスターである私の呼び出し時のLvが反映されるという事だ。戦闘方法は大盾による防御と支援魔法に回復魔法、ユウ自体に直接攻撃する手段はないそうだが、盾による反射やカウンターによってダメージを与える事が出来るそうだ。


「なるほど。私の攻撃スタイルは弓による遠距離攻撃だ、だからユウには出来るだけ敵を引き付けて貰う事になると思う、宜しく頼むな」


「任せて下さいマスター、マスターには指一本触れさせませんから!」


「ははは、頼りにしてるからな。それじゃあ早速だけど実戦で確認しようか」


 実際にユウの力を確認する為に手近にいるモンスターで様子を見る事にした。Lv的にはこの辺りなら適性だろう。


「居たな、あのオークを引き付けてみてくれ」


「分かりました。行きます!こっちを向け『挑発』!」


 ユウが挑発を発動するとオークがユウに向けて走って来る。ユウは落ち着いて大盾でオークの剣を弾く、オークが連続して剣を振るうが殆どがユウの盾に防がれている。そして数回に1度の割合でオークの剣を弾き盾でダメージを与えている、あれがカウンターのようだ。それに対してユウのHPは全く減っていない、これくらいならば問題なく抑えられるのだろう。


「ユウ、そろそろ倒すぞ!」


 ユウがオークを抑えている間に側面に移動し、射線を確保しておいた。声を掛けると同時にオークの頭を射抜く。ゲーム的にフレンドリーファイアはないのだが念の為ユウに当たらないように気を付けておいたが問題なく倒す事が出来た。


「ユウお疲れ様。ばっちりだったね」


「有難う御座いますマスター。これくらい何ともありませんでした!」


「よし、じゃあ一旦戻ろうか。ちなみに1時間経つとユウはどうなるんだ?」


「えっと、普段は精霊界の自分のお家で休んでます。マスターが召喚したらすぐに飛んできますよ!」


 更に戻す時は帰還するように頼むだけでいいらしい。万が一倒されても強制的に精霊界に送還されるだけらしく、MPさえあればすぐに再召喚が可能だそうだ。


「分かった。じゃあ今日の所は帰還してもらっていいかな?また呼び出すから」


「分かりました~、いっぱい呼んで下さいね~!」


 ユウの姿が消えると一旦里に戻ってログアウトした。あまり掲示板に書き込みはしないのだが今回の件は情報提供しておいた方がいいだろう。メアリーさんも私が最初だと言っていたし、変な因縁をつけられても困るからな。こういう情報はすぐに報告しておかないと後が怖いのだ。

ハント

精霊弓士Lv.32

HP510/510

MP275/275

STR32(+5)

VIT32(+5)

DEX72+20(+8)

AGI66+30(+8)

INT42+14(+10)

MND32(+5)

LUK36(+5)

ステータスポイント:0

スキルポイント:2

冒険者ギルドランクC:11/50

<<スキル>>

<精霊召喚>Lv.MAX<精霊魔法>Lv.9<上級弓術>Lv.3<遠距離攻撃力上昇(中)>Lv.9<超身体強化>Lv.5<中級鍛冶>Lv.3<上級木工>Lv.5<中級錬金術>Lv.6<中級料理>Lv.4<竜の眼>Lv.7<夜目>Lv.MAX<千里眼>Lv.5<ステルス>Lv.MAX<鑑定眼>Lv.6<レーダー>Lv.7<ギャザラー>Lv.1<ダッシュ>Lv.MAX<跳躍>Lv.MAX<暗殺>Lv.6

<<称号>>

『孤軍奮闘』『弓の名手』『エルフの叡智』『木工師』

<<装備>>

武器・・・ハンターエルフボウ DEX+8 AGI+8 INT+4 精霊魔法効果アップ

頭装備・・・ハンターハット AGI+3 INT+5 眼系スキル効果アップ

胴装備・・・ワイバーンベスト DEX+7 AGI+6 身体強化効果アップ

手装備・・・ワイバーングローブ DEX+5 遠隔攻撃命中率アップ

脚装備・・・ワイバーンボトム AGI+5 消音効果アップ

足装備・・・ワイバーンブーツ AGI+5 ダッシュ効果アップ 跳躍効果アップ

背装備・・・ワイバーンマント AGI+3 INT+5 隠密効果アップ 全耐性+1

装飾品・・・レンジャーリング DEX+1 AGI+1

      ワイバーンベルト DEX+1 矢筒装備数+1

<<所持金>>

145,400G


ユニー

ホーンラーバLv.17

HP250/250

MP60/60

STR24

VIT22

DEX16

AGI26

INT12

MND11

LUK7

<<スキル>>

<ダッシュ>Lv.8<スタミナ>Lv.8<悪路走行>Lv.4

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