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50代で始めるVRMMO。~初めての幻想世界Online~  作者: 森もりおん
第一章 グローリア大陸編
39/43

プレイ35日目~39日目

間が空いてしまい申し訳ありません。

 今日は昨日に引き続いて鍛冶の工房で雑用をこなしている。ゲーム内で7日間の予定だったので今日の夜には依頼を終えてエルフの里に向かう事が出来るだろう。プレイヤーはNPCと違ってイメージの力である程度作成のごり押しは可能だ、しかし改めてNPCの鍛冶を学ぶとよりいい武器が作れそうな気がしている。

 期間は短かったが親方はいい人で「いいか、鉄の色を見るんだ。素材自身が一番いい頃合を教えてくれる」とか「いい武器を作りたいっていう熱い思いが一番重要だ」とか技術面から精神論までしっかりと教えて貰った。技術的には勿論、人間性も素晴らしい親方で紹介してくれたギルドには本当に感謝しかない。


「親方お世話になりました。これで自分の手で最高の相棒を作れそうです」


「おう、頑張りな。何かあったらいつでも訪ねてこい」


 ギルドからの依頼期間を終えて親方に挨拶をして工房を出る。そして鍛冶ギルドへと達成の報告をしてその足でエルフの里へと向う。

 ユニーに跨り戦闘を避けて真っ直ぐにエルフの里へ到着したがリアルではそろそろいい時間だったので切りよくログアウトする事にした。


 翌日、ログインして最初に向ったのは以前紹介してもらったクラフさんの工房だ。鍛冶を習ってみて、実際に修行する事の大切さを知ったので何とか話しをして下働きをさせて貰いたいと思っている。そうすればこれから作る弓ももっと良くなる気がするのだ。


「失礼します。クラフさんはいらっしゃいますか?」


「おや、確かあなたはドルテムを助けてくれた方でしたね?」


 店の奥からクラフさんが出て来た、どうやら私の顔は覚えて貰えていた様だ。


「はい、以前紹介して頂いて商品を見せて頂きました。実は今回自分で弓を作ろうと考えていまして、クラフさんの下で修行が出来ないかと思い訪ねさせて頂きました」


「なるほど、そうでしたか。少しばかり作った物を見せて頂けますか?」


「はい。簡単な物ですが・・・」


 ストレージから自作の矢や弁当箱、箸等を出してクラフさんに見せる。表情を見る限り悪い印象では無さそうなのだが・・・。


「分かりました。全ては難しいかもしれませんが私で良ければお教えしましょう」


 クラフさんはにっこりと笑って修行の件を引き受けてくれた。本当にありがたい。


「それに以前ドルテムを助けて頂いたお礼もありますしね。出来る限り協力しましょう」


「宜しくお願いします!」


 直ぐに作成に入るかと思いきや、まずは森に材料を取りにいくらしい。素材の取り方によって品質が変わってくる為、自分で使う素材は出来る限り自分で取った方がいいそうだ。クラフさんの木の切り方は特殊で全て精霊魔法で行っていた、まずは精霊魔法で対象になる木を保護し、精霊魔法による風の刃で切り倒し、枝を落としていく。こうする事で木に負担を掛けず、若干ではあるが精霊の力によって品質が上がるのだそうだ。

 他にも染料になる実や、木材と相性がいいモンスターの素材も教えて貰い、単純に作るだけではなく如何に下準備が大切かという事も教えてもらった。そうして素材を集めるといよいよ作業に入る。


「それでは作業に入りますが、まずは見ていて下さいね」


 クラフさんの作業は通常の道具と精霊魔法を織り交ぜた独特の物だった。しかし全ての作業が美しく、そして理に適っている。見ているだけでも非常に勉強になる。


「どうですか?それでは同じように作ってみてください」


 今回クラフさんが作ったのはシンプルな魔法用の短杖だった。鑑定させて貰ったのだが始まりの街で見た同じような杖よりも明らかに性能が良かった。

 私も同じように精霊魔法を使い、今まで意識していなかった部分までしっかりと作業すると、今まで作っていた杖よりもいい物が出来た。勿論、クラフさんより性能は少しだけ下だったが。


「筋はいいですね。今の作業を見ただけでそれだけ出来るのであれば私が教える事は殆どないでしょう。後は作業を手伝いながら見て頂ければ直ぐに私と同じレベルまでこれると思います」


「そんな事はないです。精一杯頑張らせて頂きます」


「ははは。まぁ、いいでしょう。それでは少しの間ですが宜しくお願いしますね」


 クラフさんとしっかりと握手し、改めて弟子として作業の手伝いや素材の採取をしながらリアルで3日間程みっちりと修行させてもらった。その間に多くの事を学ばせてもらい、スキルLvは勿論、数値に表れない部分でも上達したと思う。


 そしていよいよエルフウッドを使った弓の作成に入る。今回はロングボウに近い物を作るつもりだ。最近ではステータスも上がって取り回しに問題はないし、大は小を兼ねるという訳ではないがどんな場面でも使えるしっかりとした物を作りたい。


 まずはエルフウッドを精霊魔法の風の刃で弓の形に彫り上げていく。必要なパーツは全てミスリルを加工して作ってあるのでそれを組み合わせていく。弦は錬金術でミスリルを糸状にした物を使う。この糸は通常の状態でも非常に弓に適しており、魔力を通せば威力を上げる事も出来る。構想やイメージがしっかりと出来ていた事もあって、弓は無事に完成した。


「出来た・・・」


・ハンターエルフボウ・・・製作者が自身で使用する為に全身全霊を込めて作った逸品。非常に扱いやすく、一般の物よりも威力がある、また精霊との親和性が高く精霊が宿るとも言われる。 DEX+8 AGI+8 INT+4 精霊魔法効果アップ ※ハント専用装備


「素晴らしいですね。これほどの弓は見たことがありませんよ」


「有難う御座います。クラフさんのお陰で素晴らしい相棒が出来ました」


「その弓はハントさんの想いによって作られた物でしょう。誇っていいと思います」


 クラフさんにしっかりとお礼をして作った弓を持ち、店を出る。これでようやく精霊召喚の儀式の準備が整った事になる。早速明日クエストに挑戦しよう。そして全ての準備が整えばいよいよ中央大陸へ出発だ。

お読み頂き有難う御座いました。

先週は旅行も兼ねて甲子園を見に行って来ました。東邦の大逆転も生で見られて非常に楽しめました。

ちなみに弓や矢について全然詳しくないので、その辺りは寛大な目で見てください、すいません。


ハント

精霊弓士Lv.32

HP510/510

MP275/275

STR32(+5)

VIT32(+5)

DEX72+20(+8)

AGI66+30(+8)

INT42+14(+10)

MND32(+5)

LUK36(+5)

ステータスポイント:0

スキルポイント:2

冒険者ギルドランクC:11/50

<<スキル>>

<精霊召喚>Lv.MAX<精霊魔法>Lv.9<上級弓術>Lv.3<遠距離攻撃力上昇(中)>Lv.9<超身体強化>Lv.5<中級鍛冶>Lv.3<上級木工>Lv.5<中級錬金術>Lv.6<中級料理>Lv.4<竜の眼>Lv.7<夜目>Lv.MAX<千里眼>Lv.5<ステルス>Lv.MAX<鑑定眼>Lv.6<レーダー>Lv.7<ギャザラー>Lv.1<ダッシュ>Lv.MAX<跳躍>Lv.MAX<暗殺>Lv.6

<<称号>>

『孤軍奮闘』『弓の名手』『エルフの叡智』『木工師』

<<装備>>

武器・・・ハンターエルフボウ DEX+8 AGI+8 INT+4 精霊魔法効果アップ

頭装備・・・ハンターハット AGI+3 INT+5 眼系スキル効果アップ

胴装備・・・ワイバーンベスト DEX+7 AGI+6 身体強化効果アップ

手装備・・・ワイバーングローブ DEX+5 遠隔攻撃命中率アップ

脚装備・・・ワイバーンボトム AGI+5 消音効果アップ

足装備・・・ワイバーンブーツ AGI+5 ダッシュ効果アップ 跳躍効果アップ

背装備・・・ワイバーンマント AGI+3 INT+5 隠密効果アップ 全耐性+1

装飾品・・・レンジャーリング DEX+1 AGI+1

      ワイバーンベルト DEX+1 矢筒装備数+1

<<所持金>>

145,400G


ユニー

ホーンラーバLv.17

HP250/250

MP60/60

STR24

VIT22

DEX16

AGI26

INT12

MND11

LUK7

<<スキル>>

<ダッシュ>Lv.8<スタミナ>Lv.8<悪路走行>Lv.4

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