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50代で始めるVRMMO。~初めての幻想世界Online~  作者: 森もりおん
第一章 グローリア大陸編
32/43

プレイ20日目 バージョンアップ

 今日はバージョンアップの日だったがいつもの不具合の修正といくつかの新要素の追加があったようだ。どうやら攻略トップ組が中央大陸でダンジョンを発見したらしくそれがキーとなってプレイヤーにもダンジョン攻略が解放された。存在自体は前からこの世界の冒険者の話に出ていたが、こういう風にプレイヤーによって徐々に色々な要素が解放されていくのが幻想世界Onlineの醍醐味ではないだろうか。


 ちなみに攻略トップ組は現在Lv35程で、後続も徐々に追い付いては来ているらしく中央大陸の掲示板も盛り上りを見せている。やはり大陸を渡る目安はLv30くらいだろう、街道沿いはLvが低いモンスターもいるようだが大陸が広い分、奥地には強いモンスターがうじゃうじゃいるらしく攻略組でも楽勝という訳ではないらしい。一応この大陸でもLv50までの狩場は用意されているらしいので焦らずにこっちでLvを上げて向かうという手もあるにはる。


「さて、ログインしたらスキルの確認と狩りの続きだな。今日も頑張るか」


 朝食を摂りながら一通り掲示板をチェックしてログインする。まずはギルドで達成報告と新しい依頼を受ける、それから昨日MAXになったスキルの確認をして本格的に狩りと行こう。


「う~ん、やっぱり大森林の依頼を纏めて受けた方が効率は良さそうだな」


 Dランクになると街の中や近くで終わるような依頼は殆どない。時間が掛かる護衛の依頼や偵察任務を除けば殆どがオーラル大森林での討伐依頼となってくる。もし私がパーティーであれば推奨Lv35を越えるグラン山岳地帯やゲルダ鉱山での討伐依頼も可能だっただろう。


「そういえばゲルダ鉱山の麓にドワーフ特区があったんだよな、鍛冶の勉強の為に少しくらい覗いてもいいかもしれないな、中央大陸に渡る前に向う事も考えておくか」


 ゲルダ鉱山はこの大陸で唯一ミスリルが掘れる鉱山でもあり、危険だが非常に人気がある場所だ。その麓にはドワーフが集まって出来た鍛冶の村がある、規模からすれば町だろうか。この大陸の鍛冶師は大体がその村の出身者だ。その為王都に負けない品質の武器が置いてあるのでこの世界の冒険者やプレイヤーは一度は訪れる場所だという。私も出来れば中央大陸に渡る前に見ておきたい場所なのだ。


「そういえばセレナは元気かな、装備の事もあるし一度連絡を取って見ようかな」


 依頼を眺めながら色々と考えていたが我に帰り適当な依頼を受けて街の外へと向かう。街の外の安全な場所でユニーと一緒に座ってスキルを眺める。


「遠見は普通に千里眼に進化させていいな」


 これは事前情報にもあったように見える距離がかなり伸びた。軽く発動させてみるがどうやら使用感に変化はないようだ。


「お、これは便利だな!」


 次は<ステータス鑑定>と<アイテム鑑定>が特殊進化して<鑑定眼>になった。


・<鑑定眼>AS・・・目で見える物の詳細を可能な限り鑑定する。


 単純だが効果は抜群だろう。一々スキルを使い分けないだけでも便利になったと言える。


「だけどやっぱりこのレーダーが一番便利だろうな」


・<レーダー>AS/PS・・・感知範囲内の対象をレーダーに映し出す。同Lv以下の<ステルス>系統の能力を見破る。


 状況的に<気配察知>、<魔力感知>、<熱源感知>、<遠見>、<夜目>のLvがMAXになった事によって派生したスキルだと思う、もしかしたら夜目は違うかもしれないがなんとなくそんな気がする。今までは何となく頭の中に感知に掛かったモンスターの位置が浮かぶような感じだったのだが<レーダー>は目の前に半透明の丸いコンパスのような物が現れ、そこに対象が表示されるようになった。パーティーメンバーや騎獣は緑でその他は全て赤で表示されているようで私が動くとレーダーも動くようだ。


「しかし、スキルポイントがかなり減ったな。これはいよいよまずいかもしれない」


 千里眼と鑑定眼はそれぞれ2、レーダーに関しては5必要だった、どうやらレーダーは上位スキルに位置するようだ。この時点で残りが9、そしてもうすぐ中級弓術と身体強化、料理、採取、ダッシュ、跳躍がLvmaxになる。恐らく中級弓術は5必要だろう、そうするとLvが上がったとしても全て進化すると良くて丁度、下手すると足りなくなる事も考えられる。


「出来れば万全の体制で中央大陸に進みたい所だからな、判断が難しいな・・・」


 直ぐに中央大陸に行く気になっていたが冷静に考えるとLvも微妙な上に、装備も心もとない。更にスキルも進化していないとなるとさすがに考えるものがある。


「とりあえず、やれる事からやってしまおう。そうすれば自ずと結果は付いてくるだろう」


 考えてばかりでは進まないので取り合えずユニーの背に乗ってレーダーを展開しつつ大森林へと向う。どうやらレーダーの範囲は現時点で半径300m程のようだ、気配察知のLvmaxからは少し範囲が狭くなったがLvが上がればもっと広くなるだろう。


 結局夕食前までレーダーを展開しながら狩りをしてLvが1、<身体強化>と<ダッシュ>がLvmaxになった。<ダッシュ>は<スーパーダッシュ>に進化可能で<身体強化>は<超身体強化>に進化可能だった、どちらも必要ポイントが2だったので恐らく中位スキルだろう。ポイントの事を考えてダメージに直結する<身体強化>だけ進化させておいた。


 夕食後は王都で矢の補充と薬品の作成をして露天エリアへと向う。薬品はスキルが進化した事によってハイポーションが作れるようになったのでそれが主力商品になっている。


「そうだ、セレナに連絡してみよう。確かフレンド機能にメッセージがあったはず・・・」


 実はメッセージ機能を使うのは初めてなのだ。若干緊張しつつ王都にいる事と装備について相談したい事を書いて送信した。これでそのうち返信が来るだろう。するとギルドから露店エリアへ向う途中で返信が来た。


『お久しぶりです。私も昨日から王都へ来ています。今日は露店エリアにいますので良ければ直接会ってお話しませんか?』


「えっと『今から露店エリアへ向います』っと、これでいいかな」


 足早に露店エリアへ向うと早速その姿を発見する事が出来た。折角なので隣に出店して商品を並べつつ会話する事にしよう。


「久しぶりだね」


「お久しぶりです、お元気でしたか?」


「あぁ、おかげ様で。この装備にはかなり助けられたよ」


「そう言って頂けると嬉しいです。メッセージにあった装備の相談というのは何ですか?」


「あぁ、実は中央大陸に向おうと思っていてね。装備も更新して万全の体勢で向おうかと思ってね、それで連絡したんだよ」


「なるほど、そういう事でしたか・・・」


 セレナは少し考え込んで何やら操作しているようだ。


「中央大陸という事はLv30以上の敵と戦うという事ですよね、そうなると今の私の手持ち素材ではそこまで高性能な装備は難しいかもしれません」


 どうやら今までは殆どをアリアシティで過ごし、生産Lv上げに励んでいたらしく高Lvの素材の手持ちは殆どないという事だ。ある程度Lvが上がったので更に上を目指す為に高Lvの素材が揃う王都に来たばかりらしい。


「掲示板の情報になるんですけどオーラル大森林のウォーベアや、ちょっと強いですけどグラン山岳地帯のレッサーワイバーンの素材がいいみたいです」


 そう言ってこちらの様子を伺っているのでどうやら自分で取って来いという事だろう。元よりその予定だったのでおすすめの素材を聞けて良かった。


「大丈夫だよ。素材は自分で取って来る。集まったらお願いするよ」


「すいません、お願いします。糸とかその他の素材はこちらでも準備出来ますので」


「分かった。後もう一つ相談なんだけど、この弁当どう思う?露天に出すか迷ってるんだけど」


 ストレージから弁当を1つづつ出してセレナに食べて貰う。


「わぁ、すっごく美味しいです!これ沢山あるんですか!?」


「あぁ、殆どは自分で食べようと思ってるからそんなに量はないんだけど、素材を仕入れれば量は作れるよ」


「なるほど、これは絶対売れますよ!私にも売ってください!」


 結局自分で食べる用以外はセレナに売ってしまった。彼女は料理スキルを取っていないらしく、自分では作れないので毎回買って食べていたそうで喜んでいた、ついでにカレーは甘口が好きらしい。


 その後もセレナと色々な事を話しながら商品を売っていった。この辺りになるとパーティーを組んでいるプレイヤーが多いらしくポーション系は初期の頃程売れなかった、それに矢と弓も一応並べてはいるのだがこちらも購入するプレイヤーは少ない。どうやら今の流行は魔法職のようで遠隔攻撃は殆ど魔法職が担当するのだそうだ。この分だと魔法職用の杖を作った方が金策的にはいいかもしれない、今度しっかり下調べしておこうと思う。

お読み頂きありがとう御座います。


ハント

弓術士Lv.25

HP340/340

MP140/140

STR25(+5)

VIT25(+5)

DEX53+9(+8)

AGI53+9(+8)

INT25(+10)

MND25(+5)

LUK29(+5)

ステータスポイント:0

スキルポイント:9

冒険者ギルドランクD:23/40

<<スキル>>

<精霊魔法>Lv.6<中級弓術>Lv.9<遠距離攻撃力上昇(中)>Lv.6<超身体強化>Lv.1<鍛冶>Lv.6<中級木工>Lv.3<中級錬金術>Lv.2<料理>Lv.9<竜の眼>Lv.4<夜目>Lv.MAX<千里眼>Lv.2<ステルス>Lv.7<鑑定眼>Lv.1<レーダー>Lv.2<採取>Lv.8<採掘>Lv.3<ダッシュ>Lv.MAX<跳躍>Lv.9<暗殺>Lv.3

<<称号>>

『孤軍奮闘』『弓の名手』『エルフの叡智』

<<装備>>

武器・・・初心者の短剣・樫のロングボウ DEX+1 AGI+1 命中率アップ

頭・・・なし

胴・・・ウルフベスト DEX+3 AGI+2 命中率アップ

手・・・ウルフグローブ DEX+1

脚・・・ウルフボトム AGI+1

足・・・ウルフブーツ AGI+2 消音効果アップ

背・・・ブラックウルフマント DEX+3 AGI+3 隠密効果アップ 耐寒 耐熱

装飾品・・・レンジャーリング DEX+1 AGI+1

<<所持金>>

24,400G


ユニー

ホーンラーバLv.9

HP160/160

MP40/40

STR15

VIT14

DEX11

AGI17

INT8

MND7

LUK5

<<スキル>>

<ダッシュ>Lv.5<スタミナ>Lv.5

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