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50代で始めるVRMMO。~初めての幻想世界Online~  作者: 森もりおん
第一章 グローリア大陸編
31/43

プレイ17日目~19日目

「さてと、新しいスキルの確認をしよう」


 昼からは進化したスキルの確認を行う。中級錬金術は今までと殆ど変化がないはずなので主に<竜の眼>の確認になるだろう。恐らく<暗殺>については追加効果の確認は難しいと思う。


「お、丁度良さそうのがあっちにいるみたいだな」


 気配察知がLv.MAXになった事で感知出来る範囲もかなり広がった、1kmは越えているのではないだろうか。これに<遠見>を組み合わせる事によって遠くからでも敵の把握がしやすくなっている。ちなみに<遠見>は大体300m先位までは見る事が出来るが<千里眼>に進化すると最大で1km位まで見通せるようになると掲示板で確認済みだ。


 <遠見>で確認出来る距離まで近付いたら弓を構えて<竜の眼>を発動させる。<竜の眼>は遠隔攻撃用のスキルで遠隔武器を構えないと発動出来ない、更に発動範囲は装備している弓の射程距離に依存している、なので現在は樫のロングボウの最大射程である300m程が発動可能な距離なのだ。

 例えると今までの鷹の目は学校の屋上くらいの高さから見下ろす感じだったが、竜の眼は東京タワーくらいの高さから望遠鏡で見下ろすような感じだと思って貰えばいいと思う。馴れるまでは扱いが難しそうだが馴れてしまえばより正確に狙いが付けれるだろう。


「ここからだとギリギリって所かな、馴れるにはこのくらいで丁度いいかもしれないな」


 樫のロングボウの適性距離は約150m、300mはあくまでもダメージを与えられる最大の距離で適性距離からの攻撃に比べれば威力は落ちる。しかし、新しいスキルの練習には丁度良いだろう。


「よし、<身体強化>、『ムービングショット』!」


 すでに<竜の眼>は発動してあったので追加で<身体強化>を発動させ、『ムービングショット』で障害物を飛び越えて敵の頭上から撃ち込む。今回は<精霊魔法>は付与しなかった。

 念の為次の矢を構えて<竜の眼>で確認すると、矢は見事に敵の頭を射抜き倒す事が出来た。


「一撃で倒せたけど<暗殺>の即死効果はやっぱり見分けが付かないな・・・」


 クリティカルヒットしたのは間違いないが恐らく即死効果は発動していない。確率も低いようだしやはりおまけとして考える、むしろ効果は見なかった事にしてもいいかもしれないなと若干苦い笑いが出る。

 その後も<竜の眼>の練習をしつつ、ある程度の所で町へ戻る事にした、もっと練習した方が良さそうなのだが米も料理しないといけない。


 まずは市場や露店を回って必要になりそうな食材を購入していく。ストレージにも多少は残っているが港町ならではの珍しい食材もいくつか手に入れる事が出来た。


「やっぱりあったなカレー粉。多分どこかにあるだろうと思っていたんだよな」


 比較的リアルに近い食料事情の為、恐らくどこかにあるとは思っていたが港町の商店で普通に売っていた。これも中央大陸産らしい、他にも野菜類や調味料等を購入した。肉類はモンスターの素材があったのだが牛肉っぽいのだけ追加で購入しておいた。この牛肉は家畜用に飼いならされたモンスターの物だがこの世界ではモンスターの肉よりも高い。


 食材を購入して向うのは料理ギルド。調理場をレンタルして早速料理の開始だ。


「まずはカレーから作ろう。それから牛丼とから揚げ弁当だな。それにユニーの為に野菜サラダも作ってみるか」


 出来上がった料理を想像して思わず顔がにやけてしまう。健康面を考慮せずに美味しい物が沢山食べられるゲームの世界は本当に最高だと思う。


 まずは米を炊く。炊飯器なんてないので鍋で炊くのだが事前に鍛冶スキルで炊飯用の鍋を作っておいた。市販の物で代用しても良かったのだが出来るだけ自分で作っておきたかったのだ、なので他の調理器具も自作してある。スキルの使用も最低限にして出来るだけ自分の手で作業を進めていく。


「カレーはちょっと甘目にしてっと・・・」


 これはあくまでも自分の好みなのだがカレーは甘口である。具材に拘りはないが玉ねぎだけは微塵切りを炒めた物と角切りにした物を使う、今回はオーク肉でポークカレー風に仕上げてみよう。ついでなので採取したキノコ類も入れていく。出来上がったのはにんじんと玉ねぎ、じゃがいもとキノコが入った甘口のポークカレーだ。


「うまい!やっぱりカレーは美味い!」


 カレーの鍋はそのまま弱火で火に掛けたまま次の牛丼の作業に取り掛かる。まずブロックで買ってきた牛肉をスライスし玉ねぎを切る、それを鍋に放り込み醤油、酒、みりん、砂糖等で味付けしシンプルな牛丼に仕上げていく。汁は甘くて濃いやつだ。

 そのまま火に掛けて次の仕込みに取り掛かる。からあげの肉は倒したバード系の肉を使った。醤油、酒、みりん、塩等で下味を付けて卵と片栗粉の衣で揚げていく。ここは味を染み込ませる為にスキルの『熟成』を使った、これで肉にしっかりと味が染み、深みが出た。

 ユニー用のサラダは念の為ドレッシング等を使わずにシンプルに野菜を千切っただけの物になってしまった、王都に戻ったら食べさせたら駄目な物をしっかりと確認してからちゃんとした料理を作って上げよう。


 全ての料理が完成し、炊き上がったご飯と一緒にそれぞれを弁当箱に詰めていく。そうしてストレージに仕舞っておけば時間が止まるのでいつでもホカホカの弁当を食べる事が出来るのだ、本当にゲームの中は至れり尽くせりである。


「さて、それでは実食といきますか!」


 目の前にはカレーに牛丼、から揚げにサラダと豪華?なラインナップとなっている。想像しただけで涎が出そうである、出ないけど。


「うまい!自分で作ったとは思えない!」


 普通にリアルで作るよりも美味しく感じる、多分これが料理スキルの補正なのだろう本当に素晴らしい事だ。カレーと牛丼にもこっそり『熟成』を使った、やはりカレーは3日目というように少し時間を置いた方が美味しさが増すと思う。牛丼もお店のような味に仕上がっているし、から揚げもジューシーで美味しかった。これなら間違いなく売れるだろう。


「これは早々に中央大陸に向う必要があるな、ゆっくりしてる暇は無さそうだ」


 この大陸より中央大陸の方が食材が豊富なのは間違いない、ならば早急に向わねばならない。


「取り合えず王都に戻って冒険者ランクを上げよう!」


 時間的に途中で野宿する事になるがテントがあるのでその辺りは問題ないだろう、ビーザスの冒険者ギルドで途中に達成出来るようなクエストをいくつか受けて夕食後すぐに王都へ向けて出発した。結局次の日の昼前に王都へ戻ってくる事が出来た。ユニーを預けるついでに騎獣屋で食べ物について聞いてみたが特に食べれない物はないそうだがやはり野菜類の方が好みだと言うことだった、ちなみに私が作った野菜サラダはユニーに好評で凄く喜んでくれていつもより必死に顔を擦り付けてきてかわいかった。あんなに喜んで貰えるとは作ったこちらも嬉しくなってしまった。


 その日は昼過ぎからクエストを受けて狩りに出掛け、翌日まで野宿してモンスターを狩り続けた。Dランクの依頼の殆どがオーラル大森林の物だった為、出来るだけ効率的にやろうとするとどうしても連続した狩りになってしまうのだ。そのお陰で依頼数もかなり進み、Lvやスキルもそれなりに上げる事が出来た。しかし、まだCランクには届かない。このペースでも後2日は掛かりそうだ。

お読み頂きありがとうございます。

スキル等は次回進化します。主人公は所謂ネトゲ廃人なのでスキルの上達が早く強いように見えますが攻略トップ組はもっと強いです。


ハント

弓術士Lv.24

HP330/330

MP135/135

STR24(+5)

VIT24(+5)

DEX51+9(+8)

AGI51+9(+8)

INT24(+10)

MND24(+5)

LUK27(+5)

ステータスポイント:0

スキルポイント:18

冒険者ギルドランクD:19/40

<<スキル>>

<精霊魔法>Lv.6<中級弓術>Lv.8<遠距離攻撃力上昇(中)>Lv.5<身体強化>Lv.9<鍛冶>Lv.6<中級木工>Lv.3<中級錬金術>Lv.1<料理>Lv.9<竜の眼>Lv.3<夜目>Lv.MAX<遠見>Lv.MAX<ステルス>Lv.7<ステータス鑑定>Lv.MAX<アイテム鑑定>Lv.MAX<気配察知>Lv.MAX<魔力感知>Lv.MAX<熱源感知>Lv.MAX<採取>Lv.8<採掘>Lv.3<ダッシュ>LV.9<跳躍>Lv.8<暗殺>Lv.3

<<称号>>

『孤軍奮闘』『弓の名手』『エルフの叡智』

<<装備>>

武器・・・初心者の短剣・樫のロングボウ DEX+1 AGI+1 命中率アップ

頭・・・なし

胴・・・ウルフベスト DEX+3 AGI+2 命中率アップ

手・・・ウルフグローブ DEX+1

脚・・・ウルフボトム AGI+1

足・・・ウルフブーツ AGI+2 消音効果アップ

背・・・ブラックウルフマント DEX+3 AGI+3 隠密効果アップ 耐寒 耐熱

装飾品・・・レンジャーリング DEX+1 AGI+1

<<所持金>>

18,100G


ユニー

ホーンラーバLv.7

HP140/140

MP35/35

STR13

VIT12

DEX9

AGI15

INT6

MND6

LUK5

<<スキル>>

<ダッシュ>Lv.4<スタミナ>Lv.4

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