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50代で始めるVRMMO。~初めての幻想世界Online~  作者: 森もりおん
第一章 グローリア大陸編
30/43

プレイ17日目 港町ビーザス

「さて、昨日はすぐに寝てしまったからな。今日は色々と忙しくなりそうだ」


 まずは依頼の達成数が30/30になったので冒険者ギルドでランクを上げる。それから米クエストを受けに行き、米を入手する。それにスキルもいくつかMAXになっていた様なのでそれの確認も必要だ。

 早速宿屋の店主に冒険者ギルドの場所を聞いて向う事にした。


「すいません、依頼の報告に来ました。確認をお願いします」


「はい、畏まりました。それではギルドカードの確認を致します」


 受付嬢にカードを渡すとすぐに確認が取れたようだ。


「おめでとうございます。これでギルドランクDへと昇格ですね」


「ありがとうございます。これからも頑張りますよ」


「はい、期待してます。宜しくお願いします」


 Dランクになると最低でも適性Lv20以上の依頼になる。この辺りになると一般的には駆け出しを卒業した一人前の冒険者として扱われるようになるようだ。ちなみに普通ならここまで来るNPCの冒険者は殆どがパーティーを組んでいる。ソロでランクDになるのは余程の実力者か、プレイヤーじゃないと厳しいらしい。


「えっと、Dランクの常設依頼って無いんですか?」


「はい。Dランクになると殆どが街から離れた場所での討伐になりますので常設依頼という形では出しておりません。ただ、依頼が出ているものに関しては期間内であればいつでも報告が可能になっていますので予め受けて行かれる冒険者さんが多いですね」


 なるほど。確かに強いモンスターの討伐依頼が常時出ているっていうのは不自然かもしれないな。


「それに、きちんと依頼の数さえ討伐して頂ければ失敗扱いにはなりませんので安心して下さい。ただし、期間内にきちんと報告はして下さいね?受けたまま報告に来ない冒険者さんもいるので困ってしまいます。そういった場合は失敗扱いとなりますから注意して下さい」


「分かりました。ありがとうございます。では、これらの依頼をお願いします」


 その場でいくつかの討伐依頼を受けて冒険者ギルドを後にした。後で確認して討伐に行けば大丈夫だろう。


「次は港にある倉庫か、確かあっちだったな」


 結果から言うと、クエストは受けられなかった。


「すまねぇな、あんちゃん。実は最近妙に倉庫整理の手伝いが多くてな、すっかり綺麗になっちまったんだよ。何か用があるんならビーザス商店って所に行ってみな」


 どうやら多くの人がクエストを受けたようで倉庫もすっかり綺麗になってしまったのだそうだ。幻想世界Onlineではこういったノーマルクエストは状況によって変化しているのだ、なので今回のように倉庫の整理といった仕事が無くなった時点でクエストという形が消滅した事になる。ビーザス商店へ行けと言う言葉から察すると米関連はその商店で何らかのクエストか、情報が貰えるという事だろう。


「分かりました、行って見ます。ありがとうございます」


 と、いう事でこの港町で一番大きなビーザス商店の本店を尋ねてみた。


「すいません、こちらに米があると聞いてきたのですが・・・」


「いらっしゃいませ。お米ですか?それでしたら最近人気の穀物の事ですね。現在のレートですと5kg1500Gで取引しております」


 高い。リアルで換算すると極上米の3倍近い値段だ。しかし、この世界の限られた生産量と物流ルートから考えると妥当かもしれない。確実で安全な輸送にはそれなりにコストが掛かるはずだ、そうなると東の大陸や中央大陸の商品の値段が高いのは当然とも言える。

 考える、弁当にして売るとして1つ200gで25個。箱とおかずの原価を入れても十分利益は出そうだ。なによりも自分で食べたい、ならば迷う必要はないだろう。


「では、10kg頂けますか?」


「ありがとうございます。すぐにお持ちします」


 見た目は精米していない状態だったが、購入してストレージに入れた事によって食材アイテムの米としていつでも使える状態となる。この辺りはゲームっぽい部分だな。

 兎に角、これで米が手に入った。後は調理して食うだけだ!本当に楽しみだ。


「さてと、次はスキルの確認をするか」


 現在MAXまで育ったのは以下のスキルだ。<錬金術>、<鷹の目>、<夜目>、<気配察知>、<不意打ち>の4つ。


「錬金術は迷う必要ないな」


 まずは<錬金術>にスキルポイント2を使って<中級錬金術>へと進化させる。


「夜目と気配察知は今回進化はなしか。この2つは今後に期待という事かな」


 <夜目>と<気配察知>は進化先が無かった。このまま進化しないか、もしくは複合スキルとして進化するかのどちらかなのだろう。


「鷹の目は竜の眼に進化するのか、これも問題なく進化だな」


・<竜の眼>AS・・・遠くを上空から見下ろすように視る事が出来る。遠隔命中率アップ大


 鷹の目の正統進化であり、上位互換と言って問題ないだろう。これは間違いなく主力スキルと呼べるものだ。


「問題は不意打ちなんだよな・・・」


・<暗殺>PS・・・敵に感知される前に攻撃が当たるとクリティカルヒットになる。極低確率で即死効果


「これはちょっと強すぎないか?まぁ、進化するけど・・・」


 これは私のスタイルとは相性が良すぎる。クリティカルヒット確定というのはかなり強い。即死効果はオマケのようなものだろう、何しろ私の攻撃が当たれば殆どの敵が一撃で死んでしまうのだから。


「ふぅ、これでいいかな。後はもうすぐ進化出来そうなスキルがかなりあるな。ポイントは足りるだろうか」


 掲示板によると中級から上級のスキルに進化するには最低でも5ポイントが必要になるらしい。このままだと確実に足りなくなるのは目に見えている。大体のプレイヤーは戦闘か生産のどちらかに特化する事が多いようなのだがそれでもポイントがギリギリという話しをよく目にする。


「兎に角、今後の事も考えてポイントの使用とLv上げをしないといけないな」


 結局スキルの確認をした所で昼が近かったので一旦ログアウトする事にした。昼からはフィールドに出て進化したスキルの確認をして、料理でもやろう。

お読み頂き、ありがとうございます。


ハント

弓術士Lv.21

HP300/300

MP120/120

STR21(+5)

VIT21(+5)

DEX45+9(+8)

AGI45+9(+8)

INT21(+10)

MND21(+5)

LUK23(+5)

ステータスポイント:0

スキルポイント:12

冒険者ギルドランクD:0/40

<<スキル>>

<精霊魔法>Lv.4<中級弓術>Lv.6<遠距離攻撃力上昇(中)>Lv.4<身体強化>Lv.7<鍛冶>Lv.6<中級木工>Lv.3<中級錬金術>Lv.1<料理>Lv.7<竜の眼>Lv.1<夜目>Lv.MAX<遠見>Lv.8<ステルス>Lv.6<ステータス鑑定>Lv.9<アイテム鑑定>Lv.9<気配察知>Lv.MAX<魔力感知>Lv.9<熱源感知>Lv.8<採取>Lv.8<採掘>Lv.3<ダッシュ>LV.7<跳躍>Lv.5<暗殺>Lv.1

<<称号>>

『孤軍奮闘』『弓の名手』『エルフの叡智』

<<装備>>

武器・・・初心者の短剣・樫のロングボウ DEX+1 AGI+1 命中率アップ

頭・・・なし

胴・・・ウルフベスト DEX+3 AGI+2 命中率アップ

手・・・ウルフグローブ DEX+1

脚・・・ウルフボトム AGI+1

足・・・ウルフブーツ AGI+2 消音効果アップ

背・・・ブラックウルフマント DEX+3 AGI+3 隠密効果アップ 耐寒 耐熱

装飾品・・・レンジャーリング DEX+1 AGI+1

<<所持金>>

22,800G


ユニー

ホーンラーバLv.5

HP120/120

MP25/25

STR10

VIT10

DEX7

AGI12

INT5

MND5

LUK5

<<スキル>>

<ダッシュ>Lv.3<スタミナ>Lv.3

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