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50代で始めるVRMMO。~初めての幻想世界Online~  作者: 森もりおん
第一章 グローリア大陸編
29/43

プレイ15日~16日

久しぶり更新です。お待たせしました。

「さて、今日も練習と素材集めに金策かな」


 ユニーと出会ってからは殆どを馬上戦闘の練習に当てている。それに減った資金の補充に次の目的の為の貯金も必要になった。まずはビーザスで米の購入、それから冒険者ランクをCに上げて他の大陸へ行く事。どうやら中央大陸はかなり広いようだし美味しい食べ物や美しい風景が沢山見られるだろう、そして色んな場所に行って気に入った土地へ拠点も構えたい。その為にはまだまだやる事が山積みだ。


 ログインしたらまず冒険者ギルドで依頼を受ける、そしてユニーを迎えに行き街の外へと出る。依頼は金銭的にも目的の為にもこまめに受ける事にした。


「さて、ユニー今日も宜しく」


 ユニーの鬣を撫でながら話しかけるとユニーの意思が伝わってくる。


(がんばる)


 その表情には気合が入っていた。ユニーの嬉しい、頑張る、といった感情が見て取れる。ここ数日で分かった事だがユニーは戦闘が好きらしい、というよりも人と一緒にいる事が好きという感じだろうか。まずはビーザス高原へ向けて走り出す。


「ユニー左前方500m先に敵の気配だ!後ろから回り込むぞ!」


 ユニーに指示を出し、気配察知に掛かった敵に向かう。ユニーは気配を消したりする事が出来ないが練習の成果もあって200mくらいの距離からなら種族や数次第だが確実に倒せるようになって来ている。

 目標から約200m、ユニーを止めて跨ったまま弓を構える。最初の頃よりも姿勢が安定するようになっている。


「グレーウルフか、数は4・・・ダブルショット2発でいけそうだな」


 樫のロングボウを構え<身体強化>、<鷹の目>で強化し『ダブルショット』を放つ。着弾を確認するよりも先に次の2匹に向けて<精霊魔法>で速度を強化して続けて『ダブルショット』を発動させる。まず最初の攻撃で2匹が、その2秒後には残りの2匹の頭に矢が突き刺さっていた。グレーウルフ達は短い断末魔と共にドロップアイテムを残して消えていった。


「よし、完璧だ。ドロップを回収しに行こうか」


 ロングボウを仕舞ってドロップアイテムの回収に向う。ユニーに乗っての戦闘は殆どがこんな感じで、今の所は順調に行っている。ただ、これを騎乗戦闘と呼べるかは自信がない。


「もっとこう、走りながら敵を射るイメージだったんだけど、今の所その必要がないんだよなぁ。取り合えず練習だけはしておかないとな」


 一応走りながらの戦闘も何度か経験しているが遠距離から倒す方が確実で楽なのだ。今後足が速い敵や、多数から追われる様な状況では本来の走りながら射るような状況が出てくるかもしれない。


 午前中はそんな感じで依頼のモンスターを狩りつつ、採取もこなしていく。午後も大体同じ感じで夕食の前にその日売る為の商品を作る。そして人が一番多くなるゴールデンタイムには露店で商売をするという感じだ。早く売り切れれば商品を補充してもいいし、モンスターを狩りに行ってもいい。ただ、夜はフィールドにも人が増えるので効率は若干落ちる。特に今は同じLv帯に人が多く、殆どが冒険者ランクを上げる為に同じ依頼を受けているので更に効率が悪い。パーティーを組めばいいのだろうが今の所その予定はない。


「お、あれは掲示板で見たおにぎり屋か。人がかなり並んでるな」


 先日掲示板に書き込んであったおにぎり屋が商売を始めているようだ。店の前にはプレイヤーらしき長蛇の列が出来ている。折角なので私も並んでみた。10分程待ってやっと順番が回って来た。おにぎりは何種類か売ってあったがリアルで言う鮭おにぎりを購入してみた、海苔は巻いておらず、中に具材が入ったシンプルなおにぎりだ。


「うまい、やっぱり米は日本の心だな」


 おにぎりはホカホカでふっくらとしており、鮭の塩気が利いて美味しかった。やはり早急にビーザスへ向うべきだろう。一度口にしてしまってはパンだけの生活に戻れそうにない。

 その日は矢の補充や商品の製作をしてログアウトした。


□ □ □ □ □


 翌日、まずは冒険者ギルドで依頼の報告をしてビーザスへ向う事にした。徒歩であればリアルで12時間掛かるがユニーが居ればかなり短縮出来るだろう。その分道中では依頼の狩りと採取をしつつのんびりと向う事にする。初めて通る道は出来るだけ景色等を楽しみたい。今日中に着けばいいくらいの気持ちで焦らずに行こう。


「あ、そうだ。念の為に商業ギルドでランクを上げてから行こう。確か条件はクリアしてたはずだし、お金もある程度貯まってるからな」


 掲示板によるとどうやら米のクエストは商業ランクや料理ランクが関わっているようなので出来るだけの準備はしておきたい。それに商業ランクは上げる予定だったし、上げていればいい事もある。


「いらっしゃいませ、本日はどのようなご用件でしょうか?」


「おはようございます。商業ランクを上げたいのですが」


 まずは受付嬢に目的を伝える。正確な手続きはよく分からないので案内して貰う。


「畏まりました、では担当の者を呼びますので少々お待ち下さい」


 受付嬢が別の人に声を掛けるとすぐに担当者がやって来た。別の部屋に通されるとギルドカードの提示を求められた。どうやら本人確認が必要らしい。


「ハント様ですね、それで本日はランクを上げたいと伺いましたが?」


「はい、Eランクに上げて頂けないかと思ったのですが、どういった手続きが必要でしょうか?」


「FからEへは手数料として1万Gをお支払い頂く形になります。更にカードで取引回数や取引額の確認が必要になります」


 加入時の説明で聞いていたように税金の代わりとしてお金が必要になるようだ。カードで取引内容が分かるのは知らなかったがあくまでも回数と金額だけで、誰に何を売ったかは分からないようになっているらしい。一応その辺りは配慮されているようだ。


「分かりました。ではお願いします」


 もう1度カードを出して確認して貰い、1万Gを支払って手続きが完了した。


「ありがとう御座います。これでハントさんは商業ランクEとなりました。どうぞいい商売を」


 ついでに確認したがDランクに上がる為には20万Gの納付が必要になるそうだ。Dランクになると店舗が借りれるそうで、その為に必要な額も高いのだという。ただ、一度支払えばランクが落ちる事は滅多にないので安定した商売をしたい人はDランクまでは上げるそうだ。


 無事商業ランクも上がったので改めて港町ビーザスへ向けて出発する。新しい町へ行くと聞いてユニーもいつもより機嫌が良い様だ。

 王都を出ると街道から少し逸れて真っ直ぐに西を目指す。街道の近くだとモンスターは少ないのだがそれだと依頼をこなせないのだ。ビーザス高原には最大で適性Lv25のモンスターが生息しているが殆どがルビー連山付近なので街道から大きく逸れなければ危険は少ないだろう。


 港町ビーザスに着いたのはリアルで22時を回った頃だった。途中で依頼の達成数を増やす為に時間を割いたので遅くなってしまった。道中自体は危なげなく、楽しんで来る事が出来たのは幸いだろう。

お読み頂きありがとうございました。

間が空きすぎて文章や流れがおかしいかもしれません、すいません。


ハント

弓術士Lv.21

HP300/300

MP120/120

STR21(+5)

VIT21(+5)

DEX45+9(+8)

AGI45+9(+8)

INT21(+10)

MND21(+5)

LUK23(+5)

ステータスポイント:0

スキルポイント:18

冒険者ギルドランクE:30/30

<<スキル>>

<精霊魔法>Lv.4<中級弓術>Lv.6<遠距離攻撃力上昇(中)>Lv.4<身体強化>Lv.7<鍛冶>Lv.6<中級木工>Lv.3<錬金術>Lv.MAX<料理>Lv.7<鷹の目>Lv.MAX<夜目>Lv.MAX<遠見>Lv.8<ステルス>Lv.6<ステータス鑑定>Lv.9<アイテム鑑定>Lv.9<気配察知>Lv.MAX<魔力感知>Lv.9<熱源感知>Lv.8<採取>Lv.8<採掘>Lv.3<ダッシュ>LV.7<跳躍>Lv.5<不意打ち>Lv.MAX

<<称号>>

『孤軍奮闘』『弓の名手』『エルフの叡智』

<<装備>>

武器・・・初心者の短剣・樫のロングボウ DEX+1 AGI+1 命中率アップ

頭・・・なし

胴・・・ウルフベスト DEX+3 AGI+2 命中率アップ

手・・・ウルフグローブ DEX+1

脚・・・ウルフボトム AGI+1

足・・・ウルフブーツ AGI+2 消音効果アップ

背・・・ブラックウルフマント DEX+3 AGI+3 隠密効果アップ 耐寒 耐熱

装飾品・・・レンジャーリング DEX+1 AGI+1

<<所持金>>

25,900G


ユニー

ホーンラーバLv.5

HP120/120

MP25/25

STR10

VIT10

DEX7

AGI12

INT5

MND5

LUK5

<<スキル>>

<ダッシュ>Lv.3<スタミナ>Lv.3


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