表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
50代で始めるVRMMO。~初めての幻想世界Online~  作者: 森もりおん
第一章 グローリア大陸編
19/43

プレイ8日目

「さて、いよいよ未知の冒険の始まりか」


 年甲斐も無くわくわくしている自分が居た。これから入る森は強いモンスターが沢山いて、見た事もないような自然がある。何が起こるか分からない場所、そんな場所に挑もうとしている、そう考えると気持ちが昂ぶってくる。


 まず王都への到着が最終的な目標となる。その中で自分が出来るだけ楽しんで冒険をする、結果デスペナルティを受けてニッケンシティの神殿に死に戻ったとしても後悔はしない。

 ちなみに未だに死んでいないが通常は死ぬとデスペナルティがある。まず、最後に立ち寄った街の神殿へ送還される。そして所持金が1割減る、そしてリアルで1時間ステータスが半減する。パーティ等を組んでいれば死んでから一定時間はその場に死体が残り、蘇生を受ける事が出来る。この場合は所持金の減少とステータスの1割減少になる。


「確かいくつかスキルがLv.10になりそうだったな。もう1度確認しておこう」


ハント

弓術士Lv.12

HP210/210

MP75/75

STR12(+5)

VIT12(+5)

DEX27+9(+5)

AGI27+9(+5)

INT12(+5)

MND12(+5)

LUK14(+5)

ステータスポイント:0

スキルポイント:7

冒険者ギルドランクE:18/30

<<スキル>>

<弓術>Lv.9<遠距離攻撃力上昇>Lv.7<身体強化>Lv.2<鍛冶>Lv.6<木工>Lv.9<錬金術>Lv.7<料理>Lv.4<鷹の目>Lv.6<夜目>Lv.5<遠見>Lv.3<隠密>Lv.8<魔力遮断>Lv.3<ステータス鑑定>Lv.4<アイテム鑑定>Lv.5<気配察知>Lv.6<魔力感知>Lv.3<熱源感知>Lv.3<採取>Lv.4<採掘>Lv.3<ダッシュ>LV.6<跳躍>Lv.4<不意打ち>Lv.4<消音>Lv.4

<<称号>>

『孤軍奮闘』

<<装備>>

武器・・・初心者の短剣・樫のショートボウ DEX+1

頭・・・なし

胴・・・ウルフベスト DEX+3 AGI+2 命中率アップ

手・・・ウルフグローブ DEX+1

脚・・・ウルフボトム AGI+1

足・・・ウルフブーツ AGI+2 消音効果アップ

背・・・ブラックウルフマント DEX+3 AGI+3 隠密効果アップ 耐寒 耐熱

装飾品・・・レンジャーリング DEX+1 AGI+1

<<所持金>>

36,250G


「あれ、<弓術>と<木工>だけだったのか。<隠密>がそろそろかと思ってたんだけどLv.8だったか」


 <隠密>が進化すれば楽になるかと思ったがまだだった、しかし今日中には上がる気がする。ここはLvが高いモンスターが多いのでスキルの経験値も貯まりやすいだろう。


「と、いう事は少しだけ戦闘しながら進んだ方が良さそうだな、美味しそうな獲物が居ればいいんだけど」


 勿論経験値と味の二つの意味で美味しいモンスターが狩りたい。基本的には<隠密>、<魔力遮断>、<消音>を使用した状態で感知系のスキルを総動員してゆっくり進む事になる。その中で反応があれば<遠見>と<ステータス鑑定>で倒せそうか判断して、倒せそうなら<不意打ち>を仕掛ける形になるだろう。


「確かこの位置だと最大30くらいのモンスターが出るんだったよな」


 オーラル大森林は場所によってモンスターの強さが変わる。例外もあるが基本的に行動範囲が決まっていて、その範囲外には出て来ないらしい。

 勿論Lv30の敵に今の段階で勝てる訳がないのでもし発見したらすぐに逃げなければ殺されてしまうだろう。


 まずはテントをストレージにしまい、作って置いた弁当を食べる。万が一に備えて空腹度を回復させてからいよいよ出発だ。


・オポポ Lv.11

 STR11

 VIT7

 DEX15

 AGI17

 INT3

 MND4

 LUK5

 <投擲> <ひっかく>


 まず最初に発見したのはオポポというモンスターだった。ヤングオポポの上位種の猿だった。素早く、器用だが知能は低いようだ。


「森の中だとショートボウの方が使いやすいな、この位置なら・・・『ムービングショット』!」


 手前にある木を避けて樹上に居るオポポを狙い撃つ。矢はオポポの頭に吸い込まれるように飛んで行き、その命を絶つ。


「ふぅ、緊張した。ちゃんと調べながら進めば問題なさそうだな」


 その後もしっかりと敵の位置を調べながら森を進む。通常の倍以上の時間を掛けてゆっくり移動しているお陰もあってか今の所強いモンスターとは出会っていない。倒せるモンスターだけを確実に倒して進む。


<<ハントのLvが13に上がりました。>>


<<スキル<弓術>がLv.10に上がりました。これによりスキルの進化が可能です。>>


 そしてLvが上がった後しばらくしてスキルが進化出来るというシステムメッセージが流れてきた。


「おぉ、やった。確かスキルLv.10で『ダブルショット』のアクションを覚えたんだよな、それも合わせて確認しよう」


・『ダブルショット』・・・一度の攻撃で2本の矢を放つ事が出来る。ダメージ補正0.8倍


 ようするに一回の攻撃で2体のモンスターを倒す事も可能という事だろう、ダメージ補正0.8倍という事は1発が8割の威力になるという事で2本で単純にダメージが2倍になる訳ではないらしい。それでも使い方によっては非常に有効なアクションになるだろう。


<<スキル<弓術>が進化可能です。進化先を選択して下さい。>>

・<中級弓術>・・・基本的な弓術の正統進化スキル。


 選択先が1つと言う事は自動的に<中級弓術>を選ぶ事になる。このスキル進化は掲示板でも検証されている段階で詳しい仕組みが解明されていない。現状では素直に進化するしかないという事だ。

 スキルポイントを2支払って進化させる。<中級弓術>Lv.1のアクションは『ポイズンアロー』毒の継続ダメージを与える技で今の私には使い所が無さそうだ。


<<条件を満たした為、称号<弓の名手>を獲得しました。>>


・<弓の名手>・・・弓の熟練者に与えられる称号。DEX+3 AGI+3


「おぉ、なんかかっこいい称号だ」


 弓の名手は弓術士で<中級弓術>を取得する事が条件だったみたいだな。ステータスにボーナスが付くのはシンプルだけど嬉しい効果だ。

 称号に気を良くした私は覚えたばかりのダブルショットを試したり、ポイズンアローを使ったりしながらさらに進む。


 森の中でオークLv.15の3匹組を見つけたので覚えたばかりのダブルショットを試すとショートボウから2本の矢が放たれ2匹のオークを同時に倒す事が出来た。システムの補正でちゃんと当てる事が出来たが1回で2発矢が出るというのは不思議な感覚だった。しかし、これはかなり強いアクションだと思う。攻撃力が多少下がったとしても今の私のステータスとスキルであれば殆どのモンスターを1発で倒す事が出来る。今後今よりも固い敵や沢山の敵と戦う場面で非常に有効だろう。


 モンスターとの戦闘をそこそこで切り上げ、リアルで昼食を取ってから再び進んでいると念願のスキルが進化した。


<<スキル<隠密>が進化可能です。進化先を選択して下さい。>>

・<超隠密>PS/AS・・・気配を完全に消し去る。MPを消費する事によって短時間透明になる事が出来る。<隠密>の正統進化スキル。

・<ステルス>AS・・・<隠密>、<魔力遮断>、<消音>の複合進化スキル。MPを消費している間透明になり<生命感知>、<嗅覚感知>以外の感知、察知系スキルを無効化。任意で<隠密>、<魔力遮断>、<消音>を使用出来る。攻撃後スキルの効果が切れる。


「これはまた・・・」


 正統進化先である<超隠密>のメリットは攻撃しても気配察知に引っ掛からない事とMP消費で透明になれる事か、大きなデメリットは感じない。

 しかし、ステルスはメリットが大きい分、デメリットもある。まずステルスを選ぶとPSの効果が消えてしまう、更に攻撃後に効果が切れるという事は一撃で仕留めなければ見付かる可能性がかなり高いという事になる。しかし、<生命感知>と<嗅覚感知>持ち以外に見付からないというのはかなり大きなメリットになる。

 まず<生命感知>はゴーストやアンデットなどの死者系統、それと悪魔族が持っているスキルで、覚えているモンスターは少ない。<嗅覚感知>は犬、狼系のモンスターの固有スキルでこれもどちらかと言えば少ないスキルになるだろう。


「やられる前にやる私のスタイルなら<ステルス>がいいのか、しかし・・・」


 その場で胡坐を組み、考える。まずどちらにしても<生命感知>には引っ掛かる。後はスキルのLvと敵次第という事になる。それであればどちらを選んでも失敗はないと思うが・・・。


「よし、ここは思い切って<ステルス>にしよう。MP消費がどのくらいか分からないが最悪MPポーションを自作してがぶ飲みしてもいいんだしな」


 かなり悩んだが最終的には<ステルス>を選びスキルポイントを2使って<隠密>を進化させる。その際に<魔力遮断>と<消音>は統合されてスキル一覧から消えた。

 早速発動させてみる。どうやらMP消費はリアル1分で10使用するようだ。今の最大MPだと自然回復が1分で1なので最大でも8分しか持続しない事になる。あまり燃費が良いとも言えないのだが今後に期待という所だろう。普段は今まで同様にMPを使用しない<隠密>と<魔力遮断>と<消音>を使う事になりそうだ。


「しかし、これで森を抜けれる可能性があがったな」


 そう、このスキルがあれば<気配察知>に引っ掛かった反応を<遠見>で確認してからスキルを使い分ける事が可能なのだ。多少手間が増えたかもしれないが感知スキルを持っていなければ<ステルス>でやり過ごすことが出来るようになる。


 結局、スキルの選択や確認に時間を取られてしまってあまり進めなかったが夕食の時間なのでテントを出して一旦ログアウトする事にした。



お読み頂きありがとうございます。引き続きプレイ7日目後半の後書きに騎獣についてのコメントを頂けると嬉しいです。騎獣は基本1人1体。課金で最大3体まで所持可能。しかし呼び出せるのは1体だけ。扱いとしてはプレイヤーとは別枠で孤軍奮闘に影響しないという形にしようと思っています。

あくまでも孤軍奮闘はプレイヤーとパーティーを組んだ場合に効果が無くなる設定です。

なので最初の予定だと王都で移動だけの馬を買い、しばらく経ってから強めの騎獣と出会い課金して契約するような形にしようと思ってました。陸・海・空で1体づつ、2体目は空を飛べる騎獣かなぁと考えてます。

ハント

弓術士Lv.13

HP220/220

MP80/80

STR13(+5)

VIT13(+5)

DEX29+9(+8)

AGI29+9(+8)

INT13(+5)

MND13(+5)

LUK15(+5)

ステータスポイント:0

スキルポイント:5

冒険者ギルドランクE:18/30

<<スキル>>

<中級弓術>Lv.1<遠距離攻撃力上昇>Lv.8<身体強化>Lv.3<鍛冶>Lv.6<木工>Lv.9<錬金術>Lv.7<料理>Lv.4<鷹の目>Lv.7<夜目>Lv.6<遠見>Lv.4<ステルス>Lv.1<ステータス鑑定>Lv.5<アイテム鑑定>Lv.5<気配察知>Lv.7<魔力感知>Lv.4<熱源感知>Lv.4<採取>Lv.5<採掘>Lv.3<ダッシュ>LV.4<跳躍>Lv.4<不意打ち>Lv.5

<<称号>>

『孤軍奮闘』『弓の名手』

<<装備>>

武器・・・初心者の短剣・樫のショートボウ DEX+1

頭・・・なし

胴・・・ウルフベスト DEX+3 AGI+2 命中率アップ

手・・・ウルフグローブ DEX+1

脚・・・ウルフボトム AGI+1

足・・・ウルフブーツ AGI+2 消音効果アップ

背・・・ブラックウルフマント DEX+3 AGI+3 隠密効果アップ 耐寒 耐熱

装飾品・・・レンジャーリング DEX+1 AGI+1

<<所持金>>

36,250G



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ