表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
50代で始めるVRMMO。~初めての幻想世界Online~  作者: 森もりおん
第一章 グローリア大陸編
15/43

プレイ6日目 後半

※串焼き屋の「おじちゃん」→「大将」に訂正

 ニッケンシティへは街道を進んでいる。理由はいくつかあるが1つは景色を楽しむ為、もう1つは地図を持っていないので迷子にならないように、そして最後が新しい街が楽しみなので早く行きたいという気持ちである。


 ニッケン平野は適性Lv1~15と幅広くなっている。街道周辺はは主に1~5のモンスターが、グリーン森林に近い場所に5~10のモンスターが、そして北に近い位置に軍隊アリの縄張りがありそこが10~15となっている。他に目新しいモンスターとしては10~15のLv帯のブラックバードくらいだろうか、初めての空を飛ぶモンスターになるので意外とやりにくい相手らしい。私の場合は飛んでいても弓で攻撃可能なのでそこまでやりにくさを感じないだろう。


 この辺りは比較的草木が多く、見渡す限り綺麗な緑が広がっている。ここから北に行くにつれて岩肌が露出し、殺風景になっていくようだ。確か、さらに南の方は砂丘になってると聞いたような気がする。急激なアップダウンがないので歩きやすくはあるが、個人的には身を隠すポイントが少ないので少々やり辛いかもしれない。射線が開けている分、ここはロングボウの方が戦いやすそうだ。試射では適性距離が150mまで、威力は多少落ちるが300m近くまではギリギリ攻撃範囲になるだろう。


「ふぅ、もう少しだ。遠くに街らしき影が見えてきたぞ」


 ゆっくり歩いて来たので意外と時間が掛かったがリアルではまだ日も暮れていない。まずは街に着いたら散策して、情報を集めないとな。


 ニッケンシティは鉱山で栄えた街である。鉱山の街だけあって鍛冶が盛んでドワーフの姿も多い。その為、アリアシティより飲み屋が多い。特産物としてここには良質な武器や防具が多数揃っている。初心者装備から切り替えるならこの街がオススメされている。また、鉱山にはプレイヤーも入る事が出来て、採掘が可能だ。鉱山内部にはモンスターも生息しているのでLv上げも出来るし、冒険者ギルドで常時討伐依頼が出ているそうだ。


「大将、その串焼き1本頂戴」


 屋台でおいしそうな串焼きが売っていたので、早速買って色々聞いてみた。これはソルナ草原に生息するホワイトシープの肉だそうだ。ソルナ草原はニッケンシティから南へ下った、農業の町ソルナの周辺の事らしい。この辺りもチェック項目に入れておこう。農業の町ならもしかしたら米が売ってるかもしれないからな。


「大将の串焼きおいしかったよ。この街は他にも美味しい物とか名物ってあるんですか?」


「そうだな、名物って言えば酒かな。ドワーフの酒は強いが美味いぞ」


 酒は嗜む程度には飲むが、どちらかと言えば私は飲まない方だろう。


「酒か、ありがとう参考になったよ」


 屋台を後にして街を散策しながら冒険者ギルドへ向かう。途中で道具屋を見つけたが取り敢えず後回しにした。


「こんにちわ。もしかして最近いらした冒険者さんですか?」


 受付のお姉さん曰く、最近見たことのない冒険者が増えており、みんな似たような質問をしていくらしい。なので、聞かれる前に自分から聞いてみたそうだ。


「ちなみに、宿は『鉱山の癒し亭』がオススメですよ。鉱山帰りの方のために大きなお風呂があるんです。道具屋は街の入り口付近に、武器防具は街の北側にお店が沢山ありますよ。オススメの依頼は鉱山内のモンスターの討伐です。欲しかった情報はこんな感じですか?」


「はい、バッチリです。ありがとうございます」


 若干苦笑い気味になったが笑顔でお礼を言えた。冒険者ギルドの受付に質問するのは定番だし、みんな似たような事を聞きまくっているのだろう。ちょっと可哀相だがお仕事なので頑張って欲しい。

 早速依頼を確認する為に依頼板へと向かった。


・RankE 『大コウモリの討伐』10体討伐 報酬:300G

・RankE 『アイアンワームの討伐』10体討伐 報酬:400G

・RankE 『アイアンラットの討伐』10体討伐 報酬:300G

・RankE 『スケルトンの討伐』1体討伐 報酬:100G

・RankE 『ゴーストの討伐』1体討伐 報酬:100G

・RankE 『鉄鉱の納品』1つ50G ※持ち込み上限なし

・RankE 『銀鉱の納品』1つ100G ※持ち込み上限なし


 討伐系がメインだが、スケルトンとゴーストが気になる。納品もあるがこれは1回だけ達成したら残りは自分で使おう。


「すいません、Eランクのスケルトンとゴーストについてお伺いしたいのですが、どうしてこれだけ1体で100Gなのですか?」


「はい、それは鉱山はモンスターが生息しているので鉱夫の方が稀に倒されたり、事故で亡くなった場合にスケルトンやゴーストになってしまう場合がある為です。出現頻度は低いのですが、ゴーストは物理攻撃では討伐が出来ない為に報酬が高く、スケルトンの場合は身に付けている装備品等の遺品を回収して貰う為に1体づつの報酬となっています」


「なるほど。では、スケルトンから遺品を回収したらこちらに持ってきます」


 他にもいくつか注意点を聞いて、道具屋へ向かう。採掘にはつるはしが必要で、それが道具屋に置いてあるそうだ。メインの目的は地図の購入である。


 道具屋ではニッケンシティ周辺の地図を購入する。これでニッケン平野とニッケン鉱山は大丈夫だ。ここにはほかにもナルミ砂丘とソルナ草原の地図も購入した。ナルミ砂丘はニッケン平野の南から海沿いにそって広がっているらしい。

 つるはしは1本100Gだったので、予備も含めて2本購入した。


「さて、一旦リアルで夕食を食べてから鉱山に行ってみるか」


 結局準備に時間が掛かったのでキリがいい所でログアウトして夕食にした。掲示板では闘技大会の話題で盛り上がっているようだ。


「よっし、準備もばっちり。早速鉱山で採掘だ」


 ログインしてゲーム内でも屋台で食事を取る。リアルとは違った美味しさを感じる事が出来るのは素晴らしい事だ。

 スキルを駆使してモンスターと戦闘する事なく鉱山へ辿り着いた。街からはちゃんとした道があるのでちゃんと向かえば労力は要らなかったのだが、スキルのLv上げも兼ねて道を無視して真っ直ぐに最短距離で入り口へと向かった。


「初めて見る顔だな。鉱山へは入山料100G掛かるよ。後はモンスターに倒されても自己責任だ、マナーはちゃんと守ってくれよ」


 入り口で100G支払って早速鉱山へ入る。中は薄暗いが<夜目>のお陰ではっきり見える。まずは<採掘>スキルを発現させる為にひたすら壁をつるはしで掘る。スキルの補正がない為失敗する事もあるが、なんとか銅鉱が掘れた。後はひたすらつるはしを振る、勿論モンスターに見つからないように<隠密>も使っている。


<<条件を満たした為、スキル<採掘>が発現しました。>>


 やっと覚えたので早速取得する。ここまで掘れたのはほとんどが銅鉱だ、この鉱山では銅鉱>鉄鉱>銀鉱の順番で掘れる確率が高い。勿論スキルのLvが高い方がよりレア度の高い物が掘れる。銅鉱も使い道はあるのだがあくまでも狙いは鉄鉱なので更に掘り続ける。


「意外と掘れたな」


 結局つるはしが2本とも折れるまでリアルで3時間くらい掘り続けた。最終的には銅鉱150個以上、鉄鉱50個以上、銀鉱12個を手に入れる事が出来た。お陰でスキルも一気に上がった。


「さて、折角来たんだし依頼も達成してから帰るか」


 早速感知系のスキルを総動員してモンスターを探す。


「場所が狭いし、ここはショートボウに銅の矢で行くか」


 モンスターを発見したらダッシュで移動して不意打ちを仕掛ける。射線が確保出来ればストレートショットでいいのだが、そういい場所ばかりではないのでムービングショットを多用する事になった。

 大コウモリは集団で生息しているが単体の力は非常に弱かったが数が多いので私のスタイルだとすこし面倒だった。アイアンラットは1~2匹で行動しており、体長が30cm程の大きなねずみで、その固い歯で噛み付かれると防具に深刻なダメージを受けるそうだ。私の場合は弓で一撃なので殆ど関係ないが。アイアンワームは50cm程の大きなミミズで鉄鉱を好んで食べるので非常に嫌われている。見た目が結構グロいので女性のプレイヤーにはきついだろう。


・コウモリの牙・・・木工や骨細工の素材。サイズは小さいが非常に固い。

・アイアンラットの歯・・・主に骨細工の素材になる。鉄を噛み砕けるほどに固い。

・鉄くず・・・アイアンワームが食べた鉱物のカス。


 ここでの主な戦利品は3つだった。今回はスケルトンにもゴーストにも出会わなかった。コウモリの牙は矢尻に丁度良さそうだが、歯と鉄くずは今の所使い道がない。

 きっちり10体づつ狩ったので街に戻って宿屋でログアウトした。報告は明日ログインしてからで十分だろう。

お読み頂きありがとうございます。

やっと序盤のMAPを考え終わりました、これで今後の流れも不自然にならないかと思います。機会があれば全部一気に書いてみようと思います。


ハント

弓術士Lv.11

HP200/200

MP70/70

STR10(+5)

VIT10(+5)

DEX23+9(+5)

AGI23+9(+5)

INT10(+5)

MND10(+5)

LUK14(+5)

ステータスポイント:0

スキルポイント:7

冒険者ギルドランクE:14/30

<<スキル>>

<弓術>Lv.8<遠距離攻撃力上昇>Lv.6<身体強化>Lv.2<鍛冶>Lv.5<木工>Lv.7<錬金術>Lv.7<料理>Lv.4<鷹の目>Lv.5<夜目>Lv.5<遠見>Lv.2<隠密>Lv.7<魔力遮断>Lv.2<ステータス鑑定>Lv.4<アイテム鑑定>Lv.5<気配察知>Lv.6<魔力感知>Lv.3<熱源感知>Lv.3<採取>Lv.4<採掘>Lv.3<ダッシュ>LV.4<跳躍>Lv.3<不意打ち>Lv.4<消音>Lv.3

<<称号>>

『孤軍奮闘』

<<装備>>

武器・・・初心者の短剣・樫のショートボウ DEX+1

頭・・・なし

胴・・・ウルフベスト DEX+3 AGI+2 命中率アップ

手・・・ウルフグローブ DEX+1

脚・・・ウルフボトム AGI+1

足・・・ウルフブーツ AGI+2 消音効果アップ

背・・・ブラックウルフマント DEX+3 AGI+3 隠密効果アップ 耐寒 耐熱

装飾品・・・レンジャーリング DEX+1 AGI+1

<<所持金>>

35,370G




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ