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50代で始めるVRMMO。~初めての幻想世界Online~  作者: 森もりおん
第一章 グローリア大陸編
13/43

プレイ5日目 後半

※5/13 プレイ1日目と1日目後半において、世界地図と時間の概念、宿屋の必要性、Gについて加筆修正しました。話しの大筋に変更はありません。

 ログインして真っ直ぐに露店エリアに向かう。セレナはまだ来ていないようだが売り物もあるので商売しながら待つ事にした。


「すいません、この弓と矢はあなたが作られたんですか?」


 声を掛けてきたのはエルフのプレイヤーの女性だった。どうやらメインは回復職らしく、回復職でも使える弓と矢を探しているそうだ。


「えっと、実は友達からは回復職やれって言われてるんですけど、リアルで弓道やってて弓にも興味があるんです。それに弓があれば後ろから援護も出来そうですしね」


 リアルの情報をポロリしているが、あえて流す事にした。弓道なら和弓がいいんだろうが、あいにく作っていないので取り合えずショートボウを進めてみる。


「そうだな、ステータスの問題もあるだろうし、まずはこっちのショートボウと木の矢で試してみるといいんじゃないかな?これならセットで250Gにしておくよ」


「いいんですか!?それならギリギリ買えそうです!」


 代金を受け取ってショートボウと木の矢を渡すと早速装備して引いている。どうやら気に入って貰えたようだ。


「あ、私マイカって言います!もし迷惑じゃなければ色々お伺いしたいのでフレンド登録して貰えませんか?」


「はい、こちらこそお願いします。ハントです。何かあれば気軽に話しかけて下さい」


 マイカは非常に丁寧で好印象だった。早速試してみるという事で仲間と一緒に冒険へ出掛けて行った。あれくらいの子は元気があって、こっちまで元気を貰ったような気分になるな。


「すいません、お待たせしました!」


 薬品関連は全て売り切れて他の商品も残り少なくなった頃にセレナがやって来た。リアルの都合でログインが遅くなったと非常に申し訳無さそうにしていたが、きっちりと時間を約束していた訳ではないので気にしないでいいと言っておいた。


「遅れましたけど、いいのが出来ました!自信作ですよ!」


 渡されたアイテムは現時点ではかなりいい物だと思う。


・ウルフベスト・・・リザードの革で作られた特製の胸当てが付いているウルフベスト。弓を射るのに適しており、行動を阻害しない。DEX+3 AGI+2 命中率アップ

・ウルフグローブ・・・ウルフの毛皮で使用して作られている。弓を扱いやすいように改良されている。DEX+1

・ウルフボトム・・・ウルフの毛皮を使用して作られているシンプルなボトム。AGI+1

・ウルフブーツ・・・ウルフの毛皮を使用した非常に軽く、丈夫な特注のブーツ。AGI+2 消音効果アップ

・ブラックウルフマント・・・ブラックウルフの毛皮を使用し、防御力も優れている特注のマント。DEX+3 AGI+3 隠密効果アップ 耐寒 耐熱


 オーダーメイドで私用に作って貰ったので非常に着心地もよく動きやすい。色もグレイとブラックでシックに決まっていて非常に好みだ。更にステータスアップと特殊効果も嬉しい。

 効果アップ系はどうやら装備中に限りスキルLvを1つ上げるようだ。耐寒は寒さに強くなり、耐熱は熱さに強くなるようだがまだそう言った場面に遭遇していないので効果の程は分かりかねる。

 これなら長く使えるだろう。こんな素晴らしい装備を作ってくれたセレナには感謝しかない。


「凄いよ!本当にありがとう。見た目も私好みだし、性能も素晴らしい!」


「気に入ってもらえて嬉しいです。大変でしたけど、凄く楽しかったです!また私に作らせて下さいね」

 

 セレナが言うにはスキルLvも2つ上がって、いい経験になったそうだ。今後もオーダーメイドの装備を作っていくらしい。


「あぁ、次の装備を作る時も絶対にセレナにお願いするよ」


「お願いしますね!じゃあ今日はちょっと急いでるのでこれで失礼しますね。あ、使用感とか教えて貰えると嬉しいです」


 どうやら忙しい中を無理して届けてくれたみたいだ、本当にありがたい。使ったら感想を連絡して上げないといけないな。


「さて、時間も半端だし、狩りに行きたいけど無理だな。薬でも作って売るか」


 明日のバージョンアップに向けてみんなLv上げに励んでいるのか今日もポーション系はすぐに完売した。これなら錬金術ギルドで薬草を買って大量に作ってもいいかもしれない。そう思ったので早速ギルドで準備をしてポーションを作る。Lvも上がって木工に追いついた。


「すまない、そのポーションを全部売ってもらうのは可能だろうか?」


 出来た薬を出品するとすぐに客が訪れた。全部と言うので理由を聞くと、闘技大会に出場する予定なのだがどこもポーションは品切れになっていてLv上げに行けないという事だった。なので偶々大量に出品している私の露店を見て話し掛けたという。


「全部か、売ってもいいんですが薬草とか素材はお持ちではないですか?あれば物々交換でもいいのですが」


「申し訳ない、見ての通り戦闘一筋で期待に答えられる様な素材は持ってないんだ」


 言われてみれば男は見るからに戦士と言った風貌の獣人だった。戦闘系以外のスキルは取っておらず、採取した事もないらしい。明日が大会本番なのにまだLv9らしく、最低でもクラスチェンジしたいので焦っていたのだそうだ。


「分かりました。では、全てお売りしますよ。闘技大会頑張って下さいね」


「ありがとう、本当に助かった!私で力になれる事があればいつでも声を掛けてくれ!」


 そう言ってフレンド登録を申し込んできた。取り合えず自己紹介をしてフレンドになった。彼は狼の獣人で名前はゴウというらしい。


「さて、そろそろログアウトするか、明日が楽しみだな」


 みんなは闘技大会を楽しみにしているらしいが私は空腹度とテントが楽しみでしょうがない。明日はまずテントを買って、料理を作る事にしよう。


「いよいよ次の街に出発か・・・」


 ここまでそれなりにハイペースでやって来たが、テントさえあれば長期間の冒険も可能だし、装備も整ってLvも上がったからゆっくり旅が出来そうだな。どんな景色が待ってるか本当に楽しみだ。

お読み頂きありがとうございます。多数のブクマ・評価に驚いています。

様々な感想・コメントを頂いております、出来る限り要望や質問には答える予定ですので今後ともよろしくお願いします。 


ハント

弓術士Lv.10

HP190/190

MP65/65

STR10(+5)

VIT10(+5)

DEX23+9(+5)

AGI23+9(+5)

INT10(+5)

MND10(+5)

LUK12(+5)

ステータスポイント:0

スキルポイント:6

冒険者ギルドランクE:14/30

<<スキル>>

<弓術>Lv.8<遠距離攻撃力上昇>Lv.6<身体強化>Lv.2<鍛冶>Lv.4<木工>Lv.6<錬金術>Lv.6<料理>Lv.1<鷹の目>Lv.5<夜目>Lv.4<遠見>Lv.2<隠密>Lv.5<魔力遮断>Lv.2<ステータス鑑定>Lv.4<アイテム鑑定>Lv.4<気配察知>Lv.6<魔力感知>Lv.3<熱源感知>Lv.3<採取>Lv.4<ダッシュ>LV.4<跳躍>Lv.3<不意打ち>Lv.3<消音>Lv.2

<<称号>>

『孤軍奮闘』

<<装備>>

武器・・・初心者の短剣・樫のショートボウ DEX+1

頭・・・なし

胴・・・ウルフベスト DEX+3 AGI+2 命中率アップ

手・・・ウルフグローブ DEX+1

脚・・・ウルフボトム AGI+1

足・・・ウルフブーツ AGI+2 消音効果アップ

背・・・ブラックウルフマント DEX+3 AGI+3 隠密効果アップ 耐寒 耐熱

装飾品・・・レンジャーリング DEX+1 AGI+1

<<所持金>>

8,850G


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