いつもの休日のはずが...3
彰陽の店は雰囲気のいい喫茶店で本格的な料理も楽しめる
とてもいい店だ。
僕らは制服に着替え
僕は厨房、駒井先輩と彰陽はフロアに分かれることにした
駒井先輩は昔飲食店でバイトしていたらしいが...
大丈夫だろうか。
彰陽からある程度、教えてもらい
準備万端でランチタイムに突入した。
店は喫茶店のなのにお客が溢れた。
「理沙さん1番テーブルにオムライス運んで!」
「はーい!」
「悠二料理作るの大丈夫か?」
「全然余裕!」
僕らはそんな感じでランチタイムを乗り越えた
時刻は15時、仕込みのため15時~18時は店を閉めることにしているらしいので、ようやく休憩だ。
僕はタバコに火をつける。
「ふー
疲れたよ...」
「そうですか?
なかなか余裕でしたよ」
「二人共お疲れ様
コーヒー入れたから飲んで」
彰陽は僕と駒井先輩にコーヒーを入れてくれていた。
「サンキュー彰陽」
「彰陽くんありがとう!」
「二人共お腹減ってない?」
彰陽は気を使って駒井先輩と僕に
オムライスを作ってくれていた。
「ありがとう彰陽くん
遠慮なくいただきます!」
そう言いながら駒井先輩はオムライスにがっつく
僕はタバコの火を消し、オムライスを食べる。
「おいしい!
彰陽くん料理作るの上手いね」
「相変わらずうまいな」
彰陽は少し照れて、コーヒーを飲む
「いくら上手く作っても
悠二には勝てないがな」
「そうなの?」
駒井先輩が食べるのを止め、彰陽の顔を見る
「昔から何しても勝てないんですよ
唯一の俺の取り柄の料理すらね...」
彰陽は少し寂しそうに答えた。
すると駒井先輩は彰陽の肩を叩き
「大丈夫!
彰陽くんはいい旦那さんになるよ!」
と笑顔で言った。
彰陽は理沙さんの顔を見つめていた
オムライスを食べ終わり僕らは仕込みに取りかかった。
18時に店を再びオープンし、夜営業も何とか乗り越えることができた。
閉店作業も終え、時刻は23時になっていた。
駒井先輩の提案で3人で僕の家で呑むことになった。