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届きますように  作者: 心欲 空
第2章
10/21

再会のような出会い2

僕は水溜りをさけながら早歩きで自宅に向かう。

その途中で家の冷蔵庫に食料がないことを思い出したので

よく行く家の近くのスーパーに寄ることにした。

とりあえず一週間分の食料を買うことにしたのだが

雨が降っているので帰りが大変だと思い、

4日分の食料を買うことにした。


スーパーを一通り見てまわり買い物をすまし

外に出ようと思った時、雨が急に酷くなった。

僕は傘をさし少し重いと感じる荷物を片手にもち

自宅に向かう。

辺りは街灯の灯りだけで雨が酷く降っているせいで

雨の音しか聞こえない。

歩いて後数分の距離、左斜め前のゴミ捨て場からゴミ袋が道路に落ちるのが見えた。

野良猫か?

僕はそう思いゴミ捨て場を見た。

雷が鳴り、辺りが一瞬光る。

そこに身を隠すように居たのは


「亜美...?」


僕はうっかり言葉をもらす。

亜美ではないとすぐ頭で理解する。

名前も知らない女の人だった。

その人は怯えたようにこちらを見ているのがわかる

体調でも悪いのか?

僕はそう思い女の人に声をかけた。


「大丈夫ですか?」


「...」


女の人は返事がない

薄っすらだが首を横に振っている影が見える。

雨が酷く降っているせいで聞こえてないと思った僕は

女の人に近寄ってもう一度声をかけてみる。


「大丈夫ですか?」


「...」


また返事はなかったが

首を横に振っているのはちゃんと見えた。

気分が悪いわけではなさそうだ。

けどもしやせ我慢で喋れないほど体調が悪いとしたら

僕は荷物を下に置き、ポケットから携帯を取り出した。


「すぐに救急車呼ぶんで!」


僕は女の人にそう言い、電話しようとした時

女の人が僕の手から携帯を取ったり

首を横に振る。

僕は驚いてしまったが、なんとなくだが理解した。


「お腹減ってないですか?

雨に濡れて寒くないですか?」


「...」


女の人は首を横に振る。

雨が少し弱くなっていく。

その時目の前からグゥーという音が聞こえた

女の人はお腹を押さえる。


「もしよかったらうちに来ませんか?

すぐそこのアパートなんですけど」


「...」


返事はなかったが、首をたてに振ったのが見えた。

僕は下に置いた荷物を持ち、傘を女の人に渡して


「ついてきてください」


そう言い自宅に向かった。





読んで頂きありがとうございますm(__)m

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