日常
はじめまして!
心欲 空です!
初めての作品なので
誤字脱字なのがあるかもなので
読みづらかったらごめんなさいm(__)m
それでも読んで頂けたら光栄です!
社会人5年目の春、今年で23歳になる
僕はこの会社で正社員になってもうすぐ一年が経つ。
「藤倉、飯行くぞ!」
肩をポンっと叩かれながら少し大きな声でそう言われた。
僕は声の主の方へ顔向け
「岸谷さん今日はどこに食べに行きますか?」
と笑顔で返事をした。
ただ僕はこの人、岸谷 元のことがあまり好きではない。
「喜べ藤倉!今日は最近会社の前に出来たそば屋だ!」
すごい笑顔で僕を無理やり
エレベーターの踊り場へと引っ張っていく。
エレベーターの踊り場に着き
すぐに岸谷さんに問いかけた
「僕は何を喜べばいいんですか?」
そう言いながら歪んだネクタイを直し
僕はエレベーターのボタンを押す
「息子が言うていたのだが、
今から行くそば屋可愛い女の子が多いらしいぞ」
僕の顔を見ながら岸谷さんはニヤッとしながらそう言って
エレベーターに乗り込んで、1階のボタンを押した。
僕は目を逸らしながら苦笑いをしつつエレベーターに乗った。
1階に着いてエレベーターから降りた僕と岸谷さんは
会社から5分ほどの所に新しく出来たそば屋に向かった。
ふと僕は左腕に付けている腕時計を見た、時刻は12時10分を指していた。
「なぁ、藤倉タバコ持って無いか?」
岸谷さんはスーツのポケットにタバコがはいってないか探している
「セブンならありますけど?」
僕はスーツの内ポケットからタバコを取り出し
岸谷さんに差し出す
「あれ?藤倉前からセブンだっけ?」
岸谷さんは不思議そうに聞いてくる
「そうですよ」
僕は愛想笑いで答えた。
そんなどうでもいい話をして歩いていると
すぐそば屋に着いていた。
「着いたぞ、藤倉!」
「見ればわかります」
そば屋の店の前は行列はなく
少しほっとした僕だった
「岸谷さんが可愛い女の子が多いって言ってたんで
行列ができるぐらいかと勝手に思ってました(笑)」
「まぁ細かいことは気にするな!
もうお腹ペコペコだ早く店に入るぞ藤倉」
「わかりました」
僕は岸谷さんの後に続いて店に入った。
店内は落ち着く喫茶店の様な造りで
コーヒーのいい匂いが店には広がっている。
ここは本当にそば屋なのか?
と疑問を抱く人も多いのではないかと僕は感じた。
「いらっしゃいませ!!」
と店員さんが笑顔で出迎えてくれた
そのまま席に案内され
僕は日替わり定食、岸谷さんはそば定食を頼んだ。
「そう言えば、藤倉」
と言いながら岸谷さんはタバコに火をつけ僕を見た
「どうしたんですか?」
僕は愛想笑いで返した
「さっきの店員の女の子どうだった?」
「いい接客だと思いますよ」
「そうじゃなくて
可愛いと思ったか?」
「いえ、まったく」
僕がそう言うと岸谷さんは大きな声で笑い始めた
何がそんなに面白いのかはわからなかった
僕はスーツの内ポケットからタバコを取り出し
タバコに火をつけ、煙を口から吐いた。
(そう言えばあいつがよく言ってたな
タバコの吸いすぎはダメだよって
自分も吸うのに人のこと言えないねって
言ったら拗ねてたな・・・・・・懐かしいな。)
「お待たせしました」
声の方を見ると店員さんが笑顔で料理を持って来ていた
僕と岸谷さんはタバコの火を消し
料理を受け取り食べた
岸谷さんは食べている間のずっと笑っていた
食べ終わり店を出て会社に戻る途中
「今月末に呑み会するからちゃんと参加しろよ!」
「今回も全員参加ですか?」
「当たり前だ!」
「わかりました」
「昼からも仕事頑張るぞ!」
岸谷さんは笑顔で言っていた
(やっぱりこの人のことあまり好きではないな
と今日も実感してしまうな。)
読んで頂いてありがとうございますm(__)m
次話を楽しみにして頂けたら光栄です!