過保護系ヒロイン
「私がやります」
「いや、俺が――」
「大好きなあなたを戦わせるわけにはいきません」
「でもさ、女の子に戦わせるのはちょっと……」
「私で大丈夫です」
ここだけ切り取ると、「御託は良いから向こう行きやがれ」にしか聞こえませんね。
健気なヒロインに起こりがちな、不思議な現象です。
主人公もヒモになることを良しとしていませんし、好意を一方的に押しつけているだけですね。
美少女に慕われるのは大歓迎でも腹が立ちます。
ヒロインは主人公の実力を信頼していないということですか?
好きな相手の言葉なのに、心に響かないレベルの信頼なんですか?
最早それは恋愛感情ではなく庇護欲に従った保護ではありませんか?
自尊心は誰もが持ち合わせているものです。
人間誰しも人の上に立ちたいと思って然り。
母親のようにとやかく言われれば苛立ちもします。
主人公がふてくされてしまわないのが不思議なぐらいです。
相手を尊重しあえるのが、最も建設的な人間関係でしょう。
自分の意見を相手にごり押しするなんて、仲が良くてもしてはいけません。
せめて反論に対する意見ぐらいは返すのが礼儀です。
「好きだから」以外の説明もせずに何もかも片付けないでください。
ちなみに、冒頭の会話を敵目線で見るとヒロインの死亡フラグになります。
自分が嫌味な台詞と思ったのはこれのせいのようです。