学園というエターナる予兆
無事に終わらせる目端の良さがある人も多いとは思いますがね。
それがために比較的早期に見分ける方法を日々開発しています。
今一番有力なのは、クラスメート全員がほぼ同時に自己紹介すること。
あなたは初対面でクラスメートの名前を全員分覚えられるんですか?
クラスメートは分かり切ったことを聞かされて退屈では?
というか授業の時間はどこに行きました?
せめて整合性を保つため、一時間目が終わった後か昼休みに……
それでも名簿リストをポンと渡されたような気分です。
一気に情報を渡されても、処理しきれる訳が有りませんよ。
読者も作者も。能力的にも時間的にも無理があります。
友人の輪はまずは隣の席から。そして友達の友達に。
なぜぼっちな自分がこんなことを熱く語っているんでしょう?
とにかく、話に絡んでくる登場人物は焦らず絡んできてからの紹介でも遅くはありません。
既に友達になっているクラスメートからの言及が事前に有るなら最高ですが。
同時に五人以上新しい登場人物を出すのは控えてください。
あと、よく揶揄されるものとして、専門用語のずらっと並ぶ授業風景。
……小説は設定資料集ではありません。
大体の小説の書き方講座には書いてある常識です。
まさか設定を書き並べていけないのは冒頭だけと思っていませんよね?
魔法の発動方法なんて誰が興味を持つとお思いですか?
現代恋愛モノでメールが何故送信できるか書き並べるようなものですよ?
たまに授業に伏線仕込む人も居ますが、その内容は限られますね。
魔法の発動方法なんて、作中で活用できる確率は絶望的です。
大事なことはエッセンス。
ガッツリした講義よりも、それっぽいワードをちらほら入れましょう。
後でその内の一つでも拾い上げてやれば、高い効果を発揮します。
入れすぎなければ毒にはなりません。臆せず入れましょう。