表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
1/1

針子

「清水寺から降りてくると、自販機があるじゃけん。そこで待っとる。会わせたい人がいるじゃけぇ」


近頃黒澤修二が頻繁に来るようになり、その度に花を連れ出すので、「商売あがったりやわ」と、おかみが文句を言った。

「ほな、行きましょか?」

花が玄関に行くと、蛍が待ち構えていたかのようにそう言った。

いつもと違ってレースをあしらったワンピースを着ていた。

「それどうしたん?」

花がワンピースのレースを見ていると、「うちが付けた」と蛍が言ったので、花は驚いた。

「レースを付けたん?」

「コサージュは、失敗したさかい」

見ると、蛍の草履には、小さなリボンが付いている。

「ハイソックスなら新しいの持ってるわ」

花が言うと、「ハイソックス?!」と、蛍が大袈裟に驚いた素振りをした。

「サンダルなら、古市で買うたらいい」

そう言いながら花は、サンダルのボタンをパチンとしめた。

「財布のひもは、締めなきゃあかん」

蛍はそう言ってから、嬉しそうに、「ほな、行ってきやす」と、奥に声をかけた。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ