詩小説へのはるかな道 第74話 涙の理由
原詩: 涙の鑑定士
なぜ泣いてるの
大切な人を失くしそうなのね
悲しい涙
なぜ泣いてるの
誰もわかってくれないのね
悔しい涙
なぜ泣いてるの
頑張ったかいがあったのね
嬉しい涙
なぜ泣いてるの
目にゴミが入ったのね
それでは仕方ないわね
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詩小説: 涙の理由
放課後の教室。
窓際で一人、ハンカチを握りしめているルイに私は声をかけました。
「なぜ泣いてるの」
ルイは肩を震わせています。
「昨日の夜、飼っていた金魚が死んでしまったの」
「大切なものを失くしたのね。それは、悲しい涙だわ」
私がそう言うと、彼女は首を振りました。
「それだけじゃないの」
ルイは潤んだ目で私を見ました。
「さっき、アカネの悪口言ってるって疑われて……。私、悪口なんて言ってないのに。誰も信じてくれないの」
「ああ、誰もわかってくれないのね。それは、悔しい涙だわ」
私が隣に座ると、ルイは少しだけ落ち着いた様子です。
そこへ、クラスの図書委員が駆け寄ってきました。
「ルイさん! 探してたんだよ。君の小説、会報に載せることが決まったよ。おめでとう!」
ルイの顔がぱっと明るくなりました。
そして、新しい涙が頬を伝いました。
「頑張ったかいがあったのね。それは、嬉しい涙だわ」
すると突然、ルイが急に顔をしかめて、目を激しくパチパチさせ始めました。
「……っ、痛い」
「えっ、今度の涙はどうしたの? 誰かへの愛しさが溢れたとか?」
私が身を乗り出すと、カナは目を真っ赤にして言いました。
「違う! 窓から入ってきた砂が、右目に入ったの!」
私は思わず吹き出してしまいました。
「なーんだ。目にゴミが入ったのね。それでは仕方ないわね」
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わたしの詩小説をもとにAI君が詠んだ連作短歌です。
連作短歌:涙の理由
① 悲しい涙(失われたもの)
金魚へと
そっと別れを告げた夜
揺れる肩には
言葉の届かぬ
水音の記憶
② 悔しい涙(信じてもらえない痛み)
言い訳の
隙間に落ちる影ひとつ
誰も見ないまま
胸だけが鳴る
悔しさの雨
③ 嬉しい涙(努力が報われた瞬間)
会報に
名を見つけたと告げられて
光の方へ
涙が歩く
小さな奇跡
④ 仕方ない涙(砂が入っただけ)
放課後の
風がいたずら運んできた
涙の理由
笑いに変わる
右目の砂よ
詩をショートショートにする試みです。
詩小説と呼ぶことにしました。
その詩小説をもとに詠んでくれたAI君の連作短歌も載せます。




