想定外の海戦3
英国 哨戒艦隊
様々な人達が怒号の様な声で話し合いをしていた、そんな中ある1つの報告か届いた
[敵艦1隻ロスト!他の艦隊はおよそ20ノットで一直線にこちらへ来ています]
[どういうことだ?ひとまずいつでもミサイルを撃てるようにしておけ、それと援軍はいつ到着する?]
[あと2時間程度で到着します]
[そうか…敵艦隊に接近、距離を10キロまで縮めろ]
[了解!]
[それと本国に原状報告をしろ。]
数時間後 哨戒艦隊にて
[エーデル艦長、援軍が残り30分で到着します]
[そうか、敵艦との距離は?]
[およそ15キロですそろそろ良いだろう、敵艦隊との距離を15キロを維持せよ]
[了解]
艦隊では、時間を置いたことにより、混乱はなくなり、統制も取れるようになっていた。
[それにしても、何故攻撃をしてこない?不気味だな…]
そんな中、ある報告が飛び込んできた
[緊急!艦隊中央で何かが浮上してきます!大きさは航空母艦と同等です、距離500メートル]
[何だと!?何処だ!]
エーデル艦長が確認した船は、今乗っている船より数倍はでかく、紫色の薄い膜を持っていた、更に上部構造物はありえないほどでかく、見たこと無いほどでかい主砲も持っていた、
またミサイルや対空兵器は現代の物より大きく、一目で性能が高いことが分かり、その姿は近代化改装をしたアイオワ級戦艦と同等、いや、それより重圧感が有り、威厳のある見た目をしていた…
そしてその艦は紫色の薄い膜が消えていき、代わりに青い膜が姿を現した。
そして巨砲が付近の艦に向けられ、
ズドンと、少しの間アイオワ級戦艦に乗り、その主砲発射音をよく聞いていたエーデル艦長が耳を抑え、しばらくの間悶え苦しむほどの轟音が鳴り響いた。
その間にもその巨砲が1発、2発と艦隊に牙を剥き、その威圧感に、白旗を上げる艦までいたほどだった…エーデル艦長が指揮をとれるほど回復した時には半数以上が轟沈、または降伏していた。
[あの艦に持ちうるだけの火力を叩き込め、砲撃戦闘開始!]
残った艦艇から!火柱が出て来た、その火柱を出した白い棒は、一直線にその艦に向かっていった。
しかし、その棒、いやミサイルが大和に着弾する事はなかった。ほとんどが叩き落されるか、青い膜に防がれ、ついに命中弾は無かった、それは砲弾も同じだった、その155ミリの単砲塔から繰り出される砲弾はほとんどが青い膜に防がれ、運良くそれを通り抜けた砲弾もその艦、大和の分厚い装甲に防がれ、カキンと、音を立てて海面に入っていった。
エーデル艦長は悟った、単艦で哨戒艦隊とはいえ、しっかり武装し、ミサイルを積んだ艦隊をたった単艦で過半数を沈め、ほとんどダメージを負っていないこの船には、もう勝てないと…
そして、大和にある無線がどどいた。
[攻撃を中止せよ、我々は全面降伏をする]
さすが戦艦、バカ硬いな