想定外の海戦2
第七艦隊 旗艦 大和 艦橋
艦橋では、船員が緊張した顔で報告をしていた
[ミサイル3機撃墜!]
[まだだ!ミサイル2キロ先!]
[対空噴進砲射撃開始!]
[ミサイル2機撃墜!]
[1機突っ込んでくる!]
[防御網展開!総員衝撃に備え!]
司令官がそう言うと青色の薄い膜が大和を包み込み、大和に命中すると思われたミサイルが防御網に命中した後、1mの穴ができたが、1秒も経たずにその穴が埋まった。
英国艦隊は混乱していた、しかしある声で直ぐに静かになった。
[ミサイルロスト、全機撃墜されました、更に敵からの対空ミサイルは確認されませんでした!]
[なんだと!?それは本当か!?]
[新たにミサイルを発射しますか?]
[するわけ無いだろう!今直ぐ相手に通信を掛けよ!]
[了解、かかりました!]
[渡せ!]
(こちら、英国哨戒艦隊、ミサイルを誤発射した、申し訳ない…)
(ミサイルを誤発射?なぜ途中で自爆させなかった?
自爆しないと言う事はそちらに攻撃の意識があったのだろう?)
(いや、旧式のミサイルのせいで、自爆出来なかったんだ、済まない)
(信用できるわけ無いでしょう?、ひとまずその場で停船して下さい、しないのであれば、こちらも攻撃します)
(停船は出来ない、逆にそちらが停船してもらっても?)
(そうか、後悔するなよ?)
第七艦隊 大和 艦橋
七瀬司令官が少し怒った顔で無線を戻した。
[敵はおそらく対空ミサイルも持っているだろう、その為、敵艦の付近まで潜水後浮上、砲撃を叩き込むぞ、取り舵いっぱい!急速潜航!]
[了解、取り舵いっぱい!急速潜航]
[他艦艇は20ノットで着いてこい!]
大和は、着いていた青色の薄い膜から紫色の膜に変わり、ゆっくりと潜航して行った。