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2部 うちらが行くよ!何処までも♪2

これで一区切り、しばらくまた開きます。


よろしくお願いいたします。


2018.10.05

この小説はこの話をもって完結とさせていただきます。

8話 城に行こう


城の衛兵に、


「わたくしこの度この国に立ち寄らせていただきました、モルゲンレーテ国ボルティ・クラシカル伯爵と申します。

国より外遊視察官を任じられ詣りました。

此方が任命の書状です。


お忙しい中申し訳ございませんがお目通り願いますでしょうか?

それと立ち寄った中で此方のプリンセス・ディア様の情報もお持ちしましたので宜しくお願い致します。」


衛兵は側の待機所に3人を通して、暫しお待ちを!と急いで走っていった。


「へぇー、伯爵様?招待さらして良かったのですか?」

「サラ姉が言わないでよ!できれば素通りしたかったのに。」

「ボルティ様は伯爵様でしたの?失礼をいたしました。

そのお歳から御公務をなさららて、素敵ですわ。」


衛兵に連れられ謁見の間に通される。

「お初にお目にかかります、わたくしモルゲンレーテ国外遊視察官ボルティ・クラシカル伯爵であります。

どうかお見知りおきを。」


「ようこそ参られたクラシカル伯爵、書状しかと確認した。

私がこの国の王、ゼファード・トレモロ・ダンディールだ。

早速だが書状に紛れんでいたメモは拝見した、大臣は用付けて離してある。」


その言葉にボルティはディアの後ろに回りマスクとマントを外す。


「お父様!」

「ディア、一体何処へ行っていたのだ?」

ボルティが経緯を話してまたディアにマスクとマントを付ける。

王に兵を配置してもらい、大臣を呼んで貰う。


「陛下、お呼びでしょうか?」

ポーカーフェイスのゼファードは

「ヴェンダよ、いつも頼りにしておる。

お主に伺いたいことがあるのだが、近頃巷を騒がしておる盗賊はいかがか?退治は難しいか?」


「恐れながら、盗賊というものは神出鬼没でなかなか足取りが掴めないようです。」

飄々と答えるヴェンダの後ろにボルティは収納から出した盗賊の死体を出す。

勿論ゼファードに確認済み。


「確かに神出鬼没だな!お前の後ろに居るぞ!」

それを聞いて振り替えると盗賊の死体の山、ヴェンダは腰を抜かしてアワアワ言っている。


「なぁヴェンダよ、いつ俺と妻が死んで城が燃えてディアがお前に匿われることになったんだ?なぁオイッ!」

もう失禁寸前そうなヴェンダにディアが姿を現す。

「あまりのなさりようです!この事赦しませんわ!」

ディアの唇と握った掌からから血が滲んでいた。


言い逃れのできない状況からヴェンダは兵に連行され、牢に入れられた。

その場にディアが居なかったら、ゼファードに即首を跳ねられていただろう。


ボルティは姫に近寄り手を開かせると治癒魔法と洗浄魔法をかける。

「ボルティ様・サラ様、ありがとうございました。」

ディアがそう言ってボルティとサラの手をとった。


ゼファードは、

「クラシカル伯爵、どうかな?」

ボルティはナニガ?と言う顔になる。

「サラ殿と言われるか?」

ゼファードの問いに

「おくらばせながらディライア帝国軍務大臣、フォンテッド・イザークが娘サラ・イザークと申します、お見知りおきを。」

「あなたが戦乙女サラ殿か、お噂はこちらまで届いておりますぞ。


サラ殿はボルティ殿とお付き合いなされておるのかな?」

突然のゼファードの話しにサラはまさか自分に言い寄られているのかと、恥ずかしながらもゼファードはイケメンパパさんだったので、ほんとの事を話した。

「いいえ違います!同行者にして腐れ縁です!」

「なら、問題ないかな?」

(ゼファード様ったら、問題ないなんて♪

娘さんと同い年だけど、恋には関係ないもんね!)

サラの妄想力が限界突破しそうだ。


「クラシカル伯爵、このお礼にディアを貰ってくれないだろうか?どうだディア?」

ディアは顔を紅くしてボルティを見つめる。

ボルティはディアの処に寄り

「僕は孤児の出ですが、それでも宜しいのですか?」

「ボルティ様が良いです。

どうか娶って貰えますか?」


「国王様、慎んでお受け致します。

ただ、今はまだ国から与えられた任務がありますので、婚約ということでお願いできますでしょうか?」


「ありがとうクラシカル伯爵、娘を頼むぞ。」


(・・・、ん。わたしは?

わたしは~~~~~~~~~~~~?)


サラのこだまする思いに明日はなかった。

読んでいただきありがとうございます。

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