1部 世界がうちらを待っている♪5
「魔導士特攻隊各自猛攻開始!」
ユンナは雷撃で飛行モンスターとその下を走るモンスターに放つ。
その横でシバルリィ(身長170 80-59-86
細身で銀髪ロングサイド三つ網・金眼でつり目な男装の似合う顔立ちである)が土魔法で深さ5m幅10m長さ1Kmの落とし穴を作る。
ミア(魔導装甲 メイドール model Γ (ガンマ) 身長145cm78-58-78
銀髪ツインテールクルクル髪・古代魔導女の子ボディは人間そのもの・人格は疑似人格・超フリフリメイド服)は中央突破、低空飛行から双剣に魔力を乗せて魔刄斬擊を飛ばしまくる。
トウカはモンスターのど真ん中に焔竜巻をおこす、その空白地帯に降り立ち八方に火爆弾をおこす。
抜け出たモンスターはだいぶ傷付きながらも進む。
「あと少し減らすよ!ミア、ここ任す!」
トウカはボルティが気になり戻ることにする。
城壁近く衛兵隊と魔剣士隊の処迄あと少し!
ボルティ達の気が緩んだその時、後ろからヘルハウンドが5頭襲ってきた。
ボルティは女の子に逃げてと言い、ヘルハウンドの気を自分に向けて、女の子と逆の城壁側に逃げる。
が、直ぐに追い付かれタックルされ頭を地面に強かに打ち付ける。
今にも襲いきろうと取り囲むヘルハウンド。
額から血を流し意識ないようなボルティはそれでも四つん這いになる。
瞬間ボルティーからブチッと音がしたかと思うと、恐ろしい程の闘気が漏れる。
ヘルハウンドが後退りをしようとした時、既にボルティはその場にいなくヘルハウンドを烈火の如く一匹目を蹴り上げ二匹目を木に向けて廻し蹴り、その蹴りの勢いを利用して逆足で縦回転体捻り脳天踵落とし。
3匹を瞬殺し、収納から四聖獣刀を出す。
ボルティは片手で横持ちをすると、左手で刀身に魔力を流し込む。
四聖獣刀はにび色のまま光り、さっと横凪ぎをすると残りのヘルハウンドを真二つにする。
ボルティはそのままモンスターが来る方向に気配無く歩きながら向い、モンスターの気配を感じれば刀を軽く振るい倒していく。
トウカがボルティを見つけた時は、もうかなりの量のモンスターを屠っていた。
「ボルティ!」
トウカが声をかけるとビクッとして、トウカを見る。
虚ろな目が急に生気を取り戻して、瞬間頭を押さえてうずくまる。
トウカに治癒魔法をを施してもらったボルティは回りを見回しトウカを見て、
「師匠ごめんなさい!」
頭を抱えて目をギュッとつむり殴られ覚悟で謝った。
トウカがボルティを抱きしめた。
ボルティが目を開けてソーッと頭を上げるとトウカが泣いていた。
「バカ弟子の癖にあたしを泣かせるな!
お前が死んだら、」
もうそこからトウカは言葉にならなかった。
「師匠、ごめんなさい。」
トウカはウンウンと首肯く、落ち着いて女の子は?と聞いて事の経緯を話した。
「お前が囮になるなんて百万年早い。」
とトウカがいったらボルティは女の子に危ない目に遭わせられないと答えた。
またトウカがボルティを抱きしめて、
「それでももうやめてくれ、私を悲しませないでくれ。」
と言った。
ボルティがこの優しさが訓練の時少しでもあればと思った時、頭を軽くはたかれた。
ばれたのかと思ったが、行くぞと言われた。
「その刀は?」
「四聖獣刀、あれ?何で?」
トウカがボルティを鑑定すると封印が溶けていた。
(生命の危機で封印溶けたかぁ)と唸るトウカ。
ボルティに剣を構えさせて、トウカが、トウカ丸を持ちボルティに軽く刀を振る。
ボルティはそれを最適に打ち払い、2の太刀で急所に寸土目で打ち込んでくる。
「わかるか?」
トウカの声にボルティは首肯く。
やれるかと問われまた首肯く。
封印されたすべてが解放された。
使い方は徐々にらしい。
トウカはボルティを抱きしめて城壁前にテレポートする。
城壁前、衛兵隊と魔剣士隊の前にテレポートしたトウカ。
「姫様!ご無事でしたか。」
魔剣士隊長のガイルがトウカに近付いてきた。
「少女がこちらに戻ってきたか?」
「先程1名来ました、もう一人男の子が囮になって逃がしたとか?
これから捜索に出そうと」
ガイルの話を切り、
「こいつがそうだ、名をボルティ!
お前の後輩だから覚えておいてくれ。」
トウカの言葉に、
「ボウズいや、いっちょまえの男にボウズはないな。
ボルティ、宜しくな!」
ボルティははいと返事した。
「もうすぐ漏らしたモンスターが来る。
少し前であたしとボルティが先駆けでやっつける。
援護と漏らしたやつは頼むぞ。」
その言葉に皆吃驚したが、ガイルは出来ないことを言わない人だと納得しその場で待機した。
「ボルティ、行くぞ」
と声をかけゆっくりと前を歩く、ボルティもトウカの離れた横を歩く。
(分かってるな)と思うトウカ。お互いの攻撃の邪魔にならない位置を掴んでいるボルティ。
目の先にモンスターが疎らに映る。
(ボルティはどうするかなぁー?)と見ていると収納からただの石を出して魔力を込める。
振りかぶって投げる時に
「アイズチェイス・シュート」
と唱え、投げた後
「スクォール」
と唱えると突風が吹き前にいるモンスターを投げた石分倒す。
(面白いことするなぁ、魔法は大丈夫そうだ。)
投げた石はモンスターの目を追い、絶命させる。
トウカは斬擊を放ちながら前に進む。
ボルティもトウカと共に斬擊を放ち進む。
「ボルティ、まだ向こうまでは届かないなぁ。」
「師匠、俺まだ子供だよ?そこまでは無理だよ。」
「根性ないなぁ、じゃあ、もっと面白い攻撃ないの?」
「あるよ、ちょっと待ってて。」
ボルティは魔力を指先に溜めてほそーくビームの様に発射しそのまま右から左へ凪ぎ払う。
目の前のモンスターはどかどか倒れる。
「おお、細く強く出して距離と切れ味を稼いだか。」
少し得意気なボルティ、そのままの目線で後ろに気配消して戻ってきたユンナに、
「お帰りなさいユンナ先生。」
と言いながら続けるボルティ。
驚いたユンナはトウカを見る。
「ボルティ、ユンナがお前に鑑定かけるぞ。」
といい、良いですよーと答える。
「なにこのステータス?」
ユンナの問いに
「一子相伝てあるでしょう?
この子の先祖だれかしのギフト・魔法・スキルをどんどん継承するのよ、一人の子にね!
封印されていたんだけどさっき解けたみたい。」