1部 世界がうちらを待っている♪1
初めましての方からから、ご無沙汰の方まで。
どうぞよろしくお願いします。
※ サブタイトルと話数を改良しました。
1話 サラ登場!
ここはリアリータと言う世界。
この世界の人が住む三大国の内一つ、ディライア帝国。
ディライア帝国軍務大臣、フォンテッド・イザーク卿(28:ホソマッチョ美形・茶髪碧眼で愛妻家)は狼狽えていた。
今彼の家族、妻のエカテリーナ(24:金髪茶眼・ナイスばでぃな癒し系美女・夫一筋11年)と娘のサラ(8才です!彼氏いませんよ♪)、護衛二人(女騎士:イザークがヤキモキする為)と従者三人(メイド's:男の騎士と合コンだと思ったのにー)が国境側の保養地ディムンドと言う村に滞在している。
そのディムンドの湖を挟んだ向こう側、オーデュロー王国領地都市ザハインでクーデターが起こった。
幸いにもクーデターは失敗に終わったが、どうやら敗残兵が何人か此方側・ディムンドに逃げてきている。
フォンテッドはこの件をシャルロット・ブレェシン・マンリィ皇帝陛下(17:金髪・赤眼・吊眼・細身美形・Sに見えて恋するM:あぁ、サラちゃん♪)に報告後、三個小隊を向かわせて捜索の旨を伝えると、皇帝はフォンテッド直に指揮を執るよう命じ、「家族を安心させてください。」と伝え、私も行軍しますか?と言った時は皆が慌て止めた。
フォンテッドは深々と頭を垂れて重く「ありがとうございます。」と意を表して支度に移る、ディムンドへは通常の馬車速度で片道四時間程。
フォンテッドは先攻で自分と騎馬兵を早駈けに、小隊馬車を後発隊に分けて出発する。
「エカテリーナ・サラ、今行く!無事でいてくれ!!」
フォンテッドは鬼気迫る気勢でディムンドに向かった。
少し遡ること2年前
サラ・イザークは金髪碧眼で何処にでもいる女の子だったはずが。
6歳の儀式でステータス確認の時、サラのステータスは、
サラ・イザーク 6歳 女性 戦乙女
・・・戦乙女・・・ナンデスト?
「戦乙女・・・この子は女に生まれて血み泥の戦場に立てと言うのか!?」
あぁなんかサラの周りが人だかりが出来てお祭り騒ぎだ、なんか馬車まで来ているぞ?
「イザーク様!中央本部に連絡しました処皇帝よりお二方にお越し願う様にとの事でした。
馬車の用意は出来ております。」
「ちょ、も・もう連絡しちゃったのか?
神父よ、気が早いのではないのか?」
「戦乙女・神に使われしお方、この様な素晴らしい事、一刻でも早くお知らせせねばと。」
この神父に軽い殺意を覚えたイザークであった。
謁見の間にて、
「イザーク卿・ご息女はサラちゃんでしたね?呼び出してすみません。
なんでも戦乙女が顕現したと聞きました、今一度皇室の方で鑑定しても良いでしょうか?」
イザークは仰せのままにとしか言いようがない、陛下は
「心中察しますのでキチンとした確認をしましょう、国も力になりますよ。」
暫くして結果がでた。
サラ・イザーク 6歳
女性 戦乙女
レベル1
スキル:武道統合(剣 盾 体術 投擲 回避 観察眼 先読み) ・制御(身体制御 魔力制御)
魔法(無詠唱):火 水 雷 光 飛行 回復 空間 強化 生活
ギフト
勝利の女神ニケの加護
戦闘時:身体能力・攻撃力・防御力・魔力2倍
世界の理
鑑定・マップ・解析
ニケの愛
無限収納
称号
勝利の女神ニケに愛されし者
先陣を切り勝利をもたらす者
アブノーマルステート (状態異常)
現在成長の為、スキル・魔法・加護封印中
「陛下・イザーク様!サラ様は女神の加護をお持ちの様です!!
この様な方は今迄現れたことがありません!!!」
興奮した司祭に何事かと訪ねると、サラのステータスを見させられ二人供呆気にとられた。
軍務大臣の子供としては申し分無い加護とステータス、これが息子ならもう何も言うこと無いのにと深い溜め息を漏らす。
いっそのことこの事を隠したい処だが、もう周りの者達に知れ渡っている。
(しかし、誰が封印を・・・?)
シャルロットは貴賓室に場を移し人払いをして三人だけになると、サラの目線迄に座り込んで話し出す。
「サラちゃんは将来何になりたいの?」
「父様のように騎士様になりたいです!」
イザークはこれはもうしょうがないか、と諦め顔になる。
父としては女の幸せを歩ませてやりたかったのだろうが、そう上手くはいかない。
だが、
「サラちゃんは親衛隊に入る?私を護る騎士になってくれるかな?」
シャルロットは危険な戦地でなく、自分の手元に置いておこうと配慮している。
「はい!皇帝陛下・マンリィ様の剣となります!」
ハキハキと誓っていた、どこで覚えたのだろうと思うイザーク。
シャルロットは徐にサラを抱き寄せて椅子に座り膝の上に乗せて頭を撫でる。
何故か顔を赤くして可愛いと呟いている。
「父様、マンリィ様は凄い柔くて凄い素敵な香りがしますよ!」
「さ・サラ!陛下の事をその様に・」
「良いですよ、サラちゃん有り難う。」
何故かサラに顔を紅葉したシャルロットはサラの頬にチュッとするとサラは顔を紅くしてキャーと喜んだ。
「サラちゃんが10才になったら養兵学校に、16才になったら登城して貰うから宜しくね!
その時は皇宮住み込みで通うようにね!」と言うとサラはイザークの顔をみる。
イザークが首肯くとサラはバッと笑顔になり宜しくお願いしますと答えた。
またギュッと抱き締められるサラ、何故かイザークの心にモヤモヤした思いが浮かぶ。
(陛下、まさかうちの子に・いや、無いか?)
読んでいただき、ありがとうございます。