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24モフ目

そういえば作中まだ5月……

 おはようございます。新しいベッドの寝心地はとても良かったです。

 昨日はまずマイスナに布団を作ってもらい、それに合わせてベッドの枠を作るという簡単なお仕事でした。2×4材を組み合わせるだけなので本当に楽ちん。

 だからプラム。ぐったりしているトトはそっとしておきなさいって。

 ≪浮遊岩の面積が規定値に達しました。コアルームより設定メニューが解放されます。≫

 おっと、何か来たみたいだな。面積が、ってことは、マイスナがまた一晩中増やしていてくれてか。

 ≪おめでとうございます。従魔:マイスナ がレベルアップしました。任意のステータスに2ポイント割り振ってください。≫

 やっぱり。


フェルトパペット:マイスナ Lv:6 up


 HP:30 up

 MP: 9 up



 STR:9 

 VIT:7

 DEX:11 up

 AGI:5

 INT:3

 MIN:3


 とりあえず、新しいメニューというのを確認しようか。

 床板を上げてコアルームに下りるも、何かが変化したようには見えない。

 ふむ。

 コアに手をかざしてみると、ウィンドウが開く。

 これは、浮遊岩の環境設定か?まだアンロックされていない項目も多いけど、とりあえず地形の設定ができるようだ。

 面積の拡張

 高低差の設定

 気候

 大本になるものがあれば、水源や土の質、植栽などもいけるとか。

 便利になるな、これは。

 面積に関しては、サンプルとしていくつかの島が登録してあったので中くらいのサイズを選択。

 だって、いくら従魔を増やしても一人だけで淡路島クラスとか持て余すよ。それで足りなければ、広げる方向での調整はできるみたいだし。

 次に高低差。拡張予定のところに、ワタツミがある程度泳げるであろう広さと深さの穴を作る。適当なところに山も設定して。いつ水源が手に入ってもいいように、準備をしておかないとな。

 気候は、日本程度の四季があるようにしておくか。

 ……これでOKと。

 ドリー、マイスナ、プラムのレベルを上げてやらないといけないな。

 攻略組の進行方向をのんびり進んでみるか。また海に出るか。

 ログイン時間が合わないから、だれかと一緒にパーティ組んで行くっていうのができないからなぁ。その点だけは少し寂しい。

「ぴぃ」

「慰めてくれるのか?ありがとうな」

 よし。もう少し拠点の住み心地をよくしよう。

 そう決めてドアを開けてみれば、空に黒い雲が広がっていく。

「雨降るかな」

 まずはみんなの避難場所かな。



綿の大布 品質:普通


綿でできた大きな布。エンチャント+1

防水


 ベルトリスで布を買ってきて【付加】で加工。タープに見立てて支柱を立てる。これで淡雪、シンシナティ、ドリーの雨除けはできるだろう。

 で、次。ログハウスの家具は追々そろえるとして、外。殺風景なんだよね。岩だから。植物を植えたいけどムリ。岩だから。ならば何がいるか。土だな。しかし土なんかどこで手に入るか。その辺掘ったらとれるのか?どうせならいい土がいいけど、森の土なら栄養豊富か?とすると、必要なのはスコップか。大五郎なら用意できるかな。


「というわけで来ちゃった」

「来ちゃったって、お前。まあ、用意できるけどよ」

 場所は再びベルトリス。大五郎の露店を強襲しに来た。

 そういえばシャベルとスコップは西と東で指すものが真逆らしい。このゲーム内では大型のものがスコップ。園芸用などの小型のものがシャベルとして設定されている。

「ほれ、お望みのシャベルだ」


鋼鉄のスコップ 品質:良 分類:農具


柄まで鉄でできたスコップ。殴ってよし。フライパンにしてよし。馬刺しを盛り付けてよし。


 見える項目増えたけど、盛り付けねぇよ!

「値段は?」

「この間のアイテムボックスで釣りがくる」

「んじゃ、ありがたく」

 受け取って一通り振り回してみる。

 うん。武器としてもしっかり使えそうだな。

 ≪スキル:農具 が有効化されました≫

 農家への道に進むのは、今のところ考えていないけどね。

「ぬびゃ!冷たっ!」

 首筋に水滴が!って、雨か。

「降ってきたな」

「外に行くつもりだったけど、どうするかな」

「大変だ―!スライムが群れで出たぞー!」

「あん?NPCか?」

 ≪緊急イベント 迫りくるスライムから街を守ろう。≫

「イベント?」

 ≪大量に押し寄せるスライム種を討伐しよう。期限は雨が上がるまで。討伐に失敗すると街の機能が制限されるぞ≫

「なんかシステムメッセージののりが違うな」

「中の人が違うんじゃないか?」

「なるほど。おっさんは参加するのか?」

「どうすっかな。イベント後の方が稼げる気がするんだよなぁ」

 なるほど。装備の手入れか。

「とりあえず、いってくいるわ」

「おう。気をつけてな」

 冒険者ギルドにでも行けばいいかな?面子は、どうしよう。遠距離攻撃ができるの淡雪とワタツミだけとか。うちのモフモフたちは脳筋だったのか……。陸の上じゃあワタツミは無理だし。……淡雪、シンシナティ、マイスナ、プラムで行こう。体がフェルトなマイスナがちょうとばかし心配だけど、レベル上げのために我慢してもらおう。


「何でこんなに少ないんだ」

 今僕らがいるのは街を囲む壁の外。集まったプレイヤー、総勢100名を四方の壁に均等に振り分けている。

 もっとパツダから移ってきていると思っていたぜ。

 スライムの群れの先頭は壁からおよそ100m先。徐々に近づいてきている。

 もう一度こちらの手勢を見回してみる。

 狼、ウサギ、猫、、クモ、ヘビ、カニ。弓を装備している奴らや、魔法使い以外、見事に遠距離攻撃できるのがいねぇ。いや、ブレスがうてるドラゴンもいたんだよ?淡雪と同じフェザードラゴンも。別の壁に割り当てられたよ。

「ま、人数が少ないからと腐っていてもしょうがない」

 戦闘開始の合図が淡雪のブレスになっているから、周りのプレイヤーに視線でうかがう。

 よさそうだ。

 では、

「淡雪、薙ぎ払え!」

「きゅっ!」

 淡雪の口の中で光の玉が圧縮され、迸る。淡雪の首の動きに合わせて扇形にスライムどもが蒸発する。……あれじゃあ魔石とれねぇな。

「いくぞ、ファイアーボール!」

 六人ほどの魔法使いが唱和する。胸の前で手を合わせたり、体の周りをぐるぐるまわってから飛んで行ったり、掲げた剣の先から放たれたり、挙句の果てには向かい風に逆らいきれずに少しだけ戻ってきたり。

 でも、まあ、見事な絨毯爆撃だ。

 ……100分の1も削れていればいいとこだけどな。

「負けてられないな。ナウマクサンマンタバサラダンカン」

 僕の手からは炎が三つ飛び出す。【陰陽】の応用編その二。同時に飛ばした符をまとめてではなく、ばらけて発動させる。

 小物は焼けるけど、雨のせいかあまり火力がないな。

「むにむにむに」

 小物の数が少なくなってきたあたりで、サイズの大きいスライムが前に出てくる。


ヒュージスライム

アクティブ

流動生命体の巨大種。触手は生えない。八匹で合体したわけでもない。


 強敵、かな。

「むにむにむに」

 ちなみにこいつらの「むにむに」は擬音でもなんでもなく、そんな鳴き声のようなものを実際に発している。

 むっちり枠もいいかもしれない。

 ウォーターベッド的なスライムクッション。うん。ありだな。

 しかし、見るモンスター見るモンスター、みんな欲しくなるな。

 それなりに残念なモフナーの胸につめr「さくっ」この鎌はどこから飛んできたぁぁぁ!

 HPが0になりました。


お読みいただきありがとうございます。

水着回やりたいけど、はたして夏の間に間に合うか!?

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