11モフ目
いつのまにやらユニーク1000超え
ありがたやありがたや(-人-)
朝です。洞窟の中だから日の光はない。
というか、時間的にもまだ朝日は登っていないようだ。
朝食をとったらまずは昨日の亀の甲羅を使って防具を作ろう。
構想はもうできている。
甲羅の内側を削るのに手間取ったけれど、三時間ほどでなんとか完成。
苦悶亀の鎧 品質:普通
苦悶亀の甲羅を谷間に沿って分割し、動きやすさを求めた鎧。水中行動に制限なし。エンチャント+1
防御力+15 衝撃減衰8%
苦悶亀の手甲 品質:普通
苦悶亀の甲羅で作られた手甲。ぎりぎりまで削りこんであり、【格闘】に制限をかけない。クッション材に革を張りこんである。水中行動に制限なし。エンチャント+1
防御力+8 衝撃減衰3%
苦悶亀の額あて 品質:普通
苦悶亀の甲羅で作られた額あて。斬撃を受け流す。エンチャント+1
防御力+10 衝撃減衰5%
苦悶亀のすね当て 品質:普通
苦悶亀の甲羅で作られたすね当て。蹴りを含む攻撃に補正+3%。エンチャント+1
防御力+5 衝撃減衰3%
無心に素材を削りこんでると時間がたつのって早いよね。
どうやら出来上がったものの品質の最大値は元の素材の品質に依存するようだ。いくら頑張っても良は出なかった。
そして気になるのがこれ。
セットボーナス
装備耐久力+20% 【付加】で耐久力を上げた装備一式で発生。同エンチャントがされた部位が一つ増えるごとに+5%
亀セット 同一種族のモンスター装備一式で発生。部位が一つ増えるごとに強化。熟練度ボーナス【水泳】+10%【潜水】+10%
なんか生えてました。
耐久力の方はともかく、亀セット。装備している間だけ熟練度が数値分上乗せされる。
うん。しばらくは海の予定だから有用だな。
片づけを済ませたら出発だ。
今日もよろしく、ワタツミ。
「平和だなー」
ワタツミに乗って、今日もまた陸沿いに南下する。
「きゅ~」
ああ、本当に平和だ。平和すぎてワタツミの音波探査にも何も引っかからない。
「平和すぎてレベル上げができねーよ」
「きゅ~」
洞窟を出てから結構経つ。もう太陽が頂点をさそうというのにモンスター一匹遭遇しない。
「まさか運営の想定しないルートだから遭遇しないとか?」
そんなはずはあるまい。現にああやって海面すれすれを飛んでくる奴が……、飛んでくる!?
「きゅ~!?」
ワタツミが慌てている。まさか空中だから音波探査にひっかからなかったか!?
手裏剣ヒトデ オス
アクティブ
水中から飛び出し、その勢いで回転しながら飛んでくる。その飛距離は時に数kmにおよぶ。
すげえな、ヒトデ。でもこの速度だとワタツミに乗って槍を使うとなると厳しいか。
よし。
「ワタツミさん。撃ち落としておしまい」
「きゅ~」
こんな奴は遠くにいるうちに落としてしまうに限る。幸い、直線でしか飛べないみたいだし、狙いをつけるいい練習になるだろう。
ワタツミが口に水球を貯め、発射。幾分迫っていたヒトデに向かい、スパッ。
「へ?」
見事に真っ二つになったヒトデが沈んでいく。
何、あれ。水鉄砲じゃなくてウォーターカッター?
っと、見てないで【解体】しないと!
ヒトデを追いかけて潜ってみれば、魔石が剥げました。うん。苦労してない割に実入りはいいかな。
なんか、周りに泡が多くなってきた?
細かい泡で視界が悪くなってきている。水面を見上げてみれば、何か飛び込んできている?これは確認しないといけないね。
浮上してみればそこは忍者の合戦場。手裏剣が飛び交っていた。
こっちに向かってきたヒトデが僕の腕をかすめていく。
一撃で一割はHPが削られた。防具新調していなかったらすぐに死に戻りするな、これ。少なくともパツダで流通してる普及帯の装備だと厳しい。
「ワタツミ、さっきのやつでもっとスパスパいけるか?」
「きゅ~」
一度の溜めで二匹、三匹、溜めを継ぎ足し、今度は薙ぎ払うように十匹ほど。
「きゅ~」
「どうした?」
そこまでだった。次のウォーターカッターを発射しない。
原因がわからず、まだたくさんいる手裏剣ヒトデにワタツミもろとも切り刻まれていく。
「ワタツミ、どうしたっていうんだ」
「きゅ~」
鳴き声がどことなく申し訳なさそう。
もしかして。
「MPか!」
「きゅ~」
慌ててワタツミのステータスを確認してみれば、案の定、MPが枯渇寸前。
これはまずい。HPも大きい一撃を受ければ消し飛ぶ。
「緊急潜航!」
とにかくヒトデが突き刺さるあたりよりも深いところへ!
幸いにも潜る間はダメージを受けず、なんとか海底にたどり着いた。
しかしこのままではまずい。僕もワタツミも呼吸をするために海面に出なければならず、僕が呼吸を止めていられる時間は今の【潜水】の熟練度で5分弱。
うん。
逃げよう。
どうせこのままでいてもじりびん。なら、やつらがたいして速度を出せない海中を抜ける。
指先でワタツミに指示を出し、
ざくっ
僕のわき腹からヒトデが生えていた。
なんじゃこりゃ――――!
後ろを振り返れば、手裏剣ヒトデが空中にあるときと同じような速度で飛び交っていた。
あー、うん。海中でも普通に動けるのね。
くそ。ちょうど鎧を分割してある隙間に刺さってきやがって。これで残りHPの半分が吹き飛んだ。
刺さっているやつは鉈を叩き付けて始末する。
まずい。そろそろ浮上しないと息が。
ワタツミを浮上させ、進路を陸沿い南へ。
追いすがってくるヒトデは、十匹。
「インダラヤソワカ!」
ヒトデの軌道を予測して符を抜き放つ。
イルカに乗りながらターゲットを狙うFPSなんぞ、そうはないだろう。
一撃必殺でなんとか狙い撃つ。
追ってくるヒトデがいなくなったのはそれから三十分ほど後だった。
≪おめでとうございます。プレイヤーがレベルアップしました。任意のステータスに2ポイント割り振ってください。≫
くそっ。インフォめ、少しは休ませろ。
文句を言ってもしょうがないからステ振りするけどね!
プレイヤー:毛皮丸 Lv:7 up
HP:90 up
MP:58 up
STR:14
VIT:11 up
DEX:16
AGI:14
INT:13
MIN:11
痛い思いをしたから、上げるのはVITだ。
≪おめでとうございます。従魔:ワタツミ がレベルアップしました。任意のステータスに2ポイント割り振ってください。≫
頑張ってくれたからな。
イルカ:ワタツミ Lv:4 up
HP:81 up
MP:42 up
STR:11 up
VIT:13 up
DEX: 5
AGI:22
INT:21
MIN:15
少しタフになったかな。
おっと、砂浜が見えてきたな。
「あそこで休憩するか」
「きゅ~」
砂浜について真っ先にすること。それはワタツミにポーションを飲ませること。
「さてワタツミ。どれがいい?」
青のブルーハワイ。黄のキーマカレー。赤のタバスコ。茶の牛タン。白のコーンポタージュ。
うん。ポーションの味としておかしいものが並んでいるのは気にしてはいけない。だってMMOの運営だもの。
「きゅ」
「おおう。それいくか」
ワタツミの前に並べて見せたものの中から選んだのは、赤。
うん。きっとタバスコというものがわかっていないんだろう。
うん。止めないよ?
瓶のふたを外して咥えさせてやる。
「それ一気、一気、一気」
「きゅきゅきゅ~」
ほんとに一気に飲んだよこいつ。
「きゅ~、ごふっ」
ごふっ?ワタツミさん、もしかしてげっぷですか?
「きゅ~」
えらくきらきらした目で見つめてくれますが、ねえ。もしかして、タバスコ、気にいっちゃった?でも、おしまいです。一本しかないのです。鑑定結果に罰ゲーム用とか書いてある一品ですよ?
とりあえず残ったポーション瓶を片づけながら、色を見ずに一本咥える。
とっても牛タンでした。
うん。塩コショウの味付けくらいはほしかったかな。
「きゅ~!」
ワタツミの警告!?どこだ?
海に目を凝らせば、波間に見える三角形。
サメかよ。ワタツミの血のにおいに誘われたか?
ケンサキザメ メス
アクティブ
吻が剣のように鋭くとがったサメ。切りつけて弱ったところを捕食する。
一匹だけ、だな。
槍を手にしてワタツミにまたがる。
さあ、行こうか。
ワタツミの体力はしっかり戻っているようだ。MPこそ無いからウォーターカッターの攻撃はできないけれど、僕を乗せたままでもサメに対して機動力で負けていない。
しかし、サメの体力はかなりの物だ。何度も槍を突き込んでいるのに、動きがほとんど鈍っていない。
「きゅ~」
何度目の息継ぎだろうか。この時ばかりは隙ができる。
ここぞとばかりに噛みついてくるサメの歯を割で受け止め、その腹を蹴り飛ばす。
さすがに重いので吹き飛ばすことはできないけれど、再び潜るだけの隙を作ることはできる。
「セイッ」
偶然できた、すれ違う形の位置取り。槍がサメの腹を貫通。何度か痙攣して、ようやくサメは動きを止めた。
フカヒレ 品質:優
高級食材。形が整っているほど価値が高い。姿煮っておいしいよね。
こんなの剥げました。
てか運営。最後感想じゃねぇか。もはや説明でないし。
まあ、運営だからしょうがないか。
これはキープだ。いずれ食べてやる。
さて、また海に出ようか。
≪おめでとうございます。従魔:ワタツミ がレベルアップしました。任意のステータスに2ポイント割り振ってください。≫
少し沖に出ると、出くわしたのが経験値の群れ。
違った。エチゼンクラゲの群れ。攻撃能力がほとんどないからか前より大きい群れでした。即、ワタツミのおやつです。
イルカ:ワタツミ Lv:5 up
HP:101 up
MP: 50 up
STR:11
VIT:13
DEX: 7 up
AGI:22
INT:21
MIN:15
HPが急成長している。いいことだ。
さて、進行方向をワタツミ任せにすること一時間。小島が見えてきた。前のひょうたん島よりも小さいようだ。
砂浜がなかったので岩場から上陸。東尋坊みたいな地形だ。なんだっけ、柱状節理?
ワタツミを送り返して淡雪とトトを召喚。
さあ、経験値を探して探検です。
格闘大根 オス
アクティブ
二足歩行をして格闘技をしかけてくる大根。技をかけるたびに味が落ちる。畑から抜けた瞬間を捕まえて〆るのが一番おいしい。
上陸してすぐに森だったんだけど、十分に一度はこいつらが襲ってくる。鉈の一撃で沈むんだけれど、ただひたすらに数が多い。そして死角に入ったやつが飛び膝蹴りをかましてくる。どこが膝か知らないけれど。そして地味に痛い。そしてアイテムを残さない。
うん。鉈の一撃で沈むっていうか砕け散るから、解体用ナイフを突き立てれるだけの部位が残らないんだよね。あはは。
淡雪とトトもそれぞれ奮戦している。淡雪の体当たりでも一撃で砕けるから、こいつら相当弱いんだろうか。
≪おめでとうございます。従魔:淡雪 がレベルアップしました。任意のステータスに2ポイント割り振ってください。≫
森を抜ける寸前のところで襲われたやつらをつぶし終わったところでインフォがきた。
うん。きっと質より量だったんだろう。
ラヌーゴドラゴン:淡雪 Lv:4 up
HP:48 up
MP:22 up
STR:10 up
VIT:10
DEX: 5 up
AGI: 7
INT: 7
MIN: 6
≪おめでとうございます。従魔:トト がレベルアップしました。任意のステータスに2ポイント割り振ってください。≫
トトもきたか。
ファーラビット:トト Lv:4 up
HP:35 up
MP:14 up
STR:10
VIT: 8 up
DEX: 5
AGI: 9
INT: 4
MIN: 4
恐竜相手には気休めかもしれないけれどVITを強化だ。
そもそも幼竜とウサギで恐竜の相手をしようっていうのが間違いなのかもしれないが。枠はまだあるからいいのがいたら考えよう。
森を抜けると少しの原っぱ、その先には崖があって洞窟が口を開けていた。
「さあ、どういうルートで探索するかだけど」
ピチョン
「うひぃぃ」
背中に水滴が!ゾクっとくるよゾクっと!
うん。洞窟の中です。ロマンって大事だよね。
「きゅい?」
うん。何でもないよ淡雪。
洞窟の中は当然のことながら暗い。符で火をともして明りにしているけど、そんな程度じゃほとんどカバーできない。
「ぷう」
トトの警告!?
どこから何が来る?
あたりを見回そうとした瞬間に後頭部に一撃もらった。
サンドパペット
アクティブ
砂でできた人形。古代人がつくった門番や召使とも。もろく見えるが魔力でそれなりの強度がある。
定番といえば定番のモンスターか。性別が見えないのはそもそもないからかな。
淡雪の体当たりと同時にトトが回し蹴りをアッパーカットの要領できめる。
多少よろめいたがほとんど効いた様子はない。やっぱりまだ決定力にかけるな。追撃で空圧掌をかけ、ふっとびかける腕をとる。
「柔道は授業程度しかやってないんだけどな」
一本背負い。うん。そのはず。
足元の少々とがった岩を狙って投げてやる。
クリティカルが入ったようで、そのままパペットは動かなくなった。
≪おめでとうございます。プレイヤーがレベルアップしました。任意のステータスに2ポイント割り振ってください。≫
サンドパペットから剥げたのは魔石でした。
うん。砂なんかもらっても困るから妥当なところか。
プレイヤー:毛皮丸 Lv:8 up
HP:95 up
MP:60 up
STR:15 up
VIT:12 up
DEX:16
AGI:14
INT:13
MIN:11
これでもまだ、というか、レベルを10まで上げてもヴェロキュラプトルに勝てる気がしないな。何か大きなブレイクスルーがいるか。もしくは戦闘職でパーティー組むか。
どっちも今は厳しいか。
「グガアアアアアア」
洞窟の奥の奥から聞こえてくる咆哮。幾分反響しているけどかなりの大物か?
そう思った瞬間に何かが僕の頬をかすめて飛んでいった。かすめただけのはずなのにHPが二割も削れている。
「ガアアアアア」
わずかな地響きとともにそいつは現れた。身長3mほどの巨人。
オーガ オス
アクティブ
怪力を持つ鬼。知能は低い。薄い本でも定番。
おい。
おい。
いいのかこれ?
「ガアアアア!」
おっと。戦闘直前だった。
符を抜いて、火、水、雷を連続して放つ。
だめだな。手傷はそれなりに与えるけれど、見る見るうちに治っていく。
「きゅい」
「ぷう」
淡雪とトトの攻撃もまるで堪えていない。
一撃でやられないだけヴェロキュラプトルよりましだけど、さてどうするか。
「我に更なる魔力を与えよ マジックアップ。我に更なる力を与えよ アタックアップ」
気休めかもしれないけれど攻撃力の底上げ。アタックアップだけ淡雪とトトにもかける。
この間、二匹がオーガをけん制して僕に攻撃が来ないようにしてくれている。
「ナウマクサンマンタバサラダンカン」
狙うはオーガの顔。炎に包まれれば呼吸できまい。
そんな僕の思惑はあっさり外れる。炎に顔がつつまれているというのにオーガの攻撃は少しも緩まない。二匹の攻撃は……攻撃した瞬間は効いているけれど、次の瞬間には回復している。
まいったな。打つ手が…待てよ。試してみる価値はあるか。
鉈を引き抜きオーガの体に取り付く。
炎の目くらましが効いているうちに何とか。
肩口の登ったあたりで炎が消える。
あ、目があっちゃった。
僕を振り落とそうと飛んだり跳ねたり。【掴み】がなかったら振りほどかれてるな。
オーガの首に鉈を全力で打ち込む。そのままではどうせすぐ抜けるから、さらに空圧掌で深く打ち込む。
「淡雪、トト、離れろ!」
使うは金の符。狙うは首の鉈。
「インダラヤソワカ!」
表皮ではじかれていた雷撃が、鉈を伝ってオーガの体内まで届く。
「だるるるるる」
オーガから漏れる声はきっと不随意だろう。
鉈から伝わった電撃は、オーガの体内を焼く。それは、首元から脳へ。
地面を揺らし倒れるオーガ。
さすがのオーガも生きてはいられないだろうけど、念を入れて槍を口の中から突き入れ、脳を破壊する。
脳を破壊した瞬間、オーガの体が跳ねる。
あぶねー。まだ生きていたか。
≪おめでとうございます。プレイヤーがレベルアップしました。任意のステータスに2ポイント割り振ってください。≫
さすがに格上。さっき上がったレベルがもう上がった。
プレイヤー:毛皮丸 Lv:9 up
HP:103 up
MP:66 up
STR:17 up
VIT:12
DEX:16
AGI:14
INT:13
MIN:11
≪おめでとうございます。従魔:淡雪 がレベルアップしました。任意のステータスに2ポイント割り振ってください。≫
ラヌーゴドラゴン:淡雪 Lv:5 up
HP:52 up
MP:24 up
STR:10
VIT:10
DEX: 7 up
AGI: 7
INT: 7
MIN: 6
≪従魔:淡雪 は 水中行動 を習得しました≫
なんぞや?
『水中行動:水中での活動の制限緩和。限界深度あり。限界は従魔の能力依存』
ふむ。ワタツミと一緒に動けるようになったわけか。
≪おめでとうございます。従魔:淡雪 がレベルアップしました。任意のステータスに2ポイント割り振ってください。≫
もう一つ上がるのね。
ラヌーゴドラゴン:淡雪 Lv:6 up
HP:58 up
MP:25 up
STR:10
VIT:10
DEX: 7
AGI: 9 up
INT: 7
MIN: 6
≪おめでとうございます。従魔:トト がレベルアップしました。任意のステータスに2ポイント割り振ってください。≫
さすがに三つレベルアップはないか。
ファーラビット:トト Lv:5 up
HP:41 up
MP:17 up
STR:10
VIT: 8
DEX: 5
AGI:11 up
INT: 4
MIN: 4
ステータス低いのに頑張ってくれています。
≪おめでとうございます。従魔:トト がレベルアップしました。任意のステータスに2ポイント割り振ってください。≫
これで打ち止めかな。
ファーラビット:トト Lv:6 up
HP:48 up
MP:19 up
STR:10
VIT: 9 up
DEX: 6 up
AGI:11
INT: 4
MIN: 4
オーガからは皮が剥げました。
怪力鬼の皮 品質:優
オーガの皮。剥がれても多少の自己再生能力を持つ。アンチエイジングいらずだが、乙女の肌には使いたくない。
なんとなく納得してしまった。
疲れてから少しここで休憩しよう。トトには負担かけるけど警戒よろしく。
壁にもたれて……。
「ぷう」
目を開けたらトトの顔がドアップでした。
時間は?午後八時。
少し寝ていたか。この時間だと狩りをするのも微妙だな。
外に出たら野営の用意をしてしまうか。
島の探検はまた明日、だな。
ポーションの味はもっとえげつないものも考えています。
お読みいただきありがとうございます。
2015/04/28誤字 消したはずの文章が残っていたのを修正




