決意するとき
あれから一週間がたった。私は嬉しかったり悲しかったりでテンションの上がり下がりが激しくなってた。おかしくなったのだ。周りの人からもいっぱい心配された。中にはもう末期だろと笑う人物もいた。
でも、よく考えて欲しい。皆は知らないことだろうが私にとっては一大事なのだ。私の両想いかもしれないのだ。人生初だ。もし、本当ならばの話だが。あの話(3話のこうたとみやきとの会話)には続きがあって、あの人は6年の三学期から好きらしい。そうなれば両想いだった?もう一度言うが、あれが本当ならばの話だが。
できる限り普段と変わらないように接してきたが、あまりにもおかしい私に気づいたのか、放課後にななかとせりなが声をかけてきた。
な「ゆいか、大丈夫?」
せ「なにかあったの?」
大人しく私は全て話すことにした。私がまだゆうとのことが好きなこと、そして、こうたとの会話のこと。
な「やっぱりね。ゆいか、まだゆうとのこと好きだったんだ。」
せ「え!ななか気づいてたの?全然知らなかった…」
ゆ「ななか、怖いよ。まあ、ななかは前から恋愛に関しては鋭いもんね」
な「まあね。もしよければ、ゆうとにゆいかのこと好きか聞いといてあげようか。」
ゆ「やめてください。お願いします。」
せ「聞けばいいのに。あ、部活行かないと。2人とも、交流会の準備行かなくていいの?」
な「もうこんな時間か。早く行こ、ゆいか。そこで話聞いてあげるから。」
ゆ「はーい…」
あと一週間で交流会だ。交流会とは我がF中とA中が交流する行事だ。せりなは部活熱心のため、この準備には参加しなかった。私とななかはお土産を作る係りになっていた。別に喋っていても怒られない。というか、この時間はとても楽しい。自由だし、面白い。必要なものを持って席についた。
な「で、どうするの。告るの?」
ゆ「まだ決めてない…というか、本当かどうかもわかってない。」
な「…意気地なし。じゃあ、こうしよ。あなたはゆうとにメールする。それで今、好きな人いるのかを聞く。いたら諦める。いなかったら告る。どう?」
ゆ「それなら…まあ…やってみる価値は…ある…かな。」
な「よし、やるよ。」
ゆ「あ、でも今日は塾が…!」
な「終わってからできるでしょ」
私はななかの圧倒的な態度に押されてやることにした…果たして上手くいくのだろうか…
…無理な気がする。いや、暗い気持ちではダメだよね…やっぱり無理だ。