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中距離恋愛  作者: ゆーら
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【番外編】昔のお話

付き合って半年がたった。なんていうか…私達の仲は相変わらずだった。塾ではそんなに話はしない。ちえかやあやねと喋っている方が多い。たくやは、塾をやめてしまった。やめるときに、かなり色々なことがあったのだけど、これはまた今度の機会にしよう。


今日、私達は、7ヶ月目の記念日というのを迎える。今日は塾がない。成り行きは予想していた。いつも同じことの繰り返しだから。まあ、そこまで気にしてなかったのいのだけど。

多分、ななかから夜にメールが来るだろう。ななかのお祝いメールというものは基本、夜中に来る。時間まで合わせてるという、すごい人だ。私はそんなこと考えられない。

暇だから、部屋の片付けをしていたら、かなり懐かしい物が出てきた。卒業アルバムと6年生のときの写真だ。6年の時、何かとイベントが多かった。先生が企画していたのだ。その度にクラスの集合写真を撮った。だから、その数は十数枚になる。その裏には一枚一枚、丁寧に出来事とか、感想とか書かれていた。小6のとき、こんなに几帳面だったか…?それはおいといて、その一つ一つを見ながら、過去のことを思い出した。



6年といえば、あの時だ。そう、私がゆうとを好きになったとき。どうして、好きになったんだろう。いや、好きになったのは仲良くなったからだ。じゃあ、どうして、仲良くなったんだろう…



その時の私はかなり暗いグループにいた。四人ぐらいのグループだ。どちらかというとみんなから嫌われ者というところ。そして、そのうちの一人がすごいことを言い出した。

「私、10股してみたい。」

彼氏を10人作るということだ。正直、その子の顔では無理だろう。でも、馬鹿だった私は友達が減るのを恐れて、それに反対はしなかった。

そして、その子の10股計画は始まった。私は参加しなかった。というか、その子が一人で動いていた。まあ、それは不可能な訳で…告白もせず、優しそうな人を彼氏と勝手に決めて10股をしていた。今思えば、小学生だなと思う。そして、そのうちの一人がゆうとだ。ゆうとは嫌がった。無理もない。何かするわけではないけど、やっぱり、好きでもない相手と付き合ってる設定にされるだけでも嫌だろう。ここからだ。私がゆうとと話すようになったのは。


話すと言っても、ほぼほぼ相談だった。内容はいつも同じ。『その子にやめさせて欲しい。』私もやめさせたかった。誰が考えても10股というのはおかしい。そこで色々と話したのだが、その子もその子でなかなか手を引かない。何度話し合ったことか…


そうしているうちにその子も飽きたらしく、全て終わった。いや、終わらなかった。その後もよく話すようになった。この時には、もう既に好きになっていたのかもしれない。

最近聞いた話だが、私のクラスといえば、私とゆうとのことが思いつくらしい…身に覚えがない…そこまでイチャイチャしてるわけでもない。ただ話していただけ…確かに頻度は高かったかも。


私は小学校の時、かなり好きだったのだろう…今考えただけでももう恥ずかしい…


中学生になり、私は携帯は、スマホに変わった。子供用携帯で見た目がダサくて大きかった。中学生でそれは嫌だと言って、入学祝いとして買ってもらった。初めてのスマホ。そして、買ってから少しした時に友達にメアドを聞いて、ゆうとのメアドを登録した。そして、たまにメールをしていた。


私は買った時も馬鹿だった。外見で決めてしまったのだ。使い勝手が悪すぎる…イヤホンを指すところがないから音楽をスピーカーでしか聞けない、通信が遅すぎる、外カメラしかない、保存した画像は電源を消さないと表示されない。

嫌になって、設定をいじりまくった。すると、案の定、壊れてしまった。修復不可。買うしかない。それで私は新しいものを買った。親も使いにくいのはよく知っていたから快く買ってくれた。

問題が中だ。別にゲームの引き継ぎコードを見るのを忘れた、違う。写真がうつせない、違う。もっと重大なことがあったのだ。連絡先だ。携帯が壊れので移すことはできない。誰一人覚えてるわけもない。聞きに回らないといけないのか…今は冬休みだ。不便すぎる。どうしよう。


「SDカードに入っているのなら移せますが…やりますか?」

店員さんが言う。SDカードに登録とか知らない。やり方すら知らない。でも、一応やってもらった。


すると、三件だけメアドが入っていた。その三人はスマホのときに登録した人達。初めてあのスマホが役に立った。その三人のうちの一人にゆうとのがあった。この時はまだ好きだった時だ。言うまでもないが、運命だと思った。


そうして、今に至る。なんていうか、昔はいろいろあったなと思う。

今もいろいろあるんだけど、これはこれで楽しい。


そんなことを考えているとゆうとからメールが来た。


完結、といいながら、続きです。久しぶりに読み返していたら書きたくなってしまいました。これからも気が向けば書こうかなと思います。この話は二人が別れるまで続くので(笑)



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