あのメールの意味は?
今日はあの人がいない塾、最後の日だ。だから、ちえかとたくさん話したかった。気分的に。なのにちえかは再テストに引っかかってしまった。だから、私はたくやと2人で待っていた。
ゆ「そういえばさ、昨日のメール、なんなの。」
た「あー…あれね。まあ、色々あるんだよ。あやねは知ってるけど。」
あやねは今ここにいない。先に帰ってしまった。
ゆ「なんだよ。教えてくれてもいいのに。」
た「んー。じゃあ、ゆいかが好きな恋バナでも、しますか。」
ゆ「急だな。珍しい。」
た「俺には好きな人がいます。」
ゆ「知ってます」
た「塾の人です。」
ゆ「え?嘘でしょ。誰?ちえか?」
た「違う。まあ、取られちゃったんだけどね。」
ゆ「取られた?彼氏ができたってこと?誰だろう。」
彼氏がいる女の子なんてこの塾にはたくさんいる。心当たりがある人物はほとんど言った。
た「お前って人の人数数えるとき、自分入れへんやろ?」
…もしかして。いや、まさかだ。
ゆ「もしかして、私?」
た「うん。今もずっと好き。」
こんな時どうすればいいのだろう。告白とかされた事無いからわからない。
ゆ「私も前は好きだったんだよ…たくやのこと。でも、今は友達としか見れない。ごめん。」
た「ちょっと待って、俺の事好きだったの?」
ゆ「前に少しだけ…ごめん。」
沈黙が続く。運良くちえかが帰ってきてくれた。わたし達はギクシャクしながら帰った。帰ったあと、たくやからメールがきた。
たく→ゆい「時間が戻ればいいのに」
たく→ゆい「壊れるまでは長いけど壊れたら一瞬で壊れる」
怖い。怖い怖い怖い。ずっとこんな事が送られてくる。もう。なんなの。お願いやめて。
その日はもうメールが来なかった。明日はゆうとが塾に来る日だ。嫌な予感しかしない…なにもなければいいのだけど…